SSブログ

12.29 おしゃべりの楽しさは女性たちに学ぼう [学び]

 齋藤茂太さんの著“「あなたと会うと元気になる」といわれる人の共通点”の1節に次のものがあります。途中で2度も思わず噴出してしまった面白いお話です。

 おしゃべりの楽しさは女性たちに学ぼう
 あるホテルのロビーでのこと。後ろに陣どった奥様たちの声が聞こえてくる。
「本当にうちの兄嫁はずうずうしくて、ああだこうだ……」
「ずうずうしいといえば、本当にうちの姑はああだこうだ……」
「でも、このごろの私って若いって、みんなにいわれるのよ、これも海草の健康法のおかげよ、ああだこうだ……(と健康法をひとくさり)」
 健康法で話は盛り上がっているのに、いきなり次は、
「ところで、甥の結婚式でね」
 と話が弾み、弾んでどこへ転がるのやら……と思うのだが、四人の奥様方がただただ好きなことをしゃべり、相手が話しきらないうちに、もう自分の話を始め、話し終わらないうちに、もう次の人の話が始まっている。声はますます大きくなり、その勢いは止まるところを知らない。
 こんな一方的な会話がえんえんと続くのも困ったものだが、しばらくすると、
「今日は本当に楽しかったわ、ねえ」
「うん、胸がスカッとしたわ」
 と口々にいいながら、満面の笑みをたたえて出て行った。一方的なおしゃべりでも、ストレス解消になったようである。おそらく、気心の知れた者同士の集まりだから会話が一方通行でも盛り上がれるのであろう。
 しかし仕事場で、きちんとした話をしようとするとき、自己主張の強い人、自慢話ばかりする人……などとは、なかなか会話が成り立たない。
 ある仕事のことで上司に相談に行ったら、「若いとき、僕はこうだった。こんなことも分からないなんて、今の若いもんは、私のときはああだこうだ……」と1時間半も話したあと、「話は何だっけ? ああ、そうだったね。まあ……自分で考えるんだな」といわれ、ますますストレスがたまったという。
 おしゃべりの楽しさについては、女性たちに習ったほうがよさそうだ。

 いかがでしたか。小生も自己主張が強く、先の女性の「海草の健康法をひとくさり」のような話をしてしまいますが、でも、努めて長しゃべりしないように心掛けています。相手にもしゃべりたいことを言わせてあげねばいかんですからね。一方通行では、おしゃべりにも会話にもなりませんから。
 しかし、しかし、たまに女房とおしゃべりするときは困ります。女房の話がいつも飛びすぎてしまい、今、俺が言ったことのうち、どの部分がどのように関連しているのかを、脳を全部働かせて懸命に考えねばなりませんから、ほとほと疲れます。そのうちうんざりしてきて、今の話は俺の言ったことのどこと関係があるんや?と聞くと、話の内容ではなく、話の中に出てきた「〇〇(言葉)」と関係があるのよ、とおっしゃる。はあ?……しゃべり疲れたから、もうお終いや。そして、あとは生返事。こうして夫婦の会話はいつしか終わるのです。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0