SSブログ

3.26 北陸加賀温泉郷・粟津温泉「法師」のおもてなし [湯治旅行/宿泊旅行]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 昨日一昨日と夫婦で1泊2日の湯治旅、北陸加賀温泉郷・粟津温泉の「法師」という宿。昨日の日記で、温泉についてのみ書いたが、今日の日記では、それ以外のおもてなしについて書くこととしよう。
 宿についたのは午後3時過ぎであった。フロントがごった返していた。“今日は宿泊客が多そうだなあ”と嫌な予感がした。
 名前を呼ばれるまで休憩所で待ってほしいと言われ、庭が見える場所に座ったのだが、先客には抹茶がふるまわれていた。我々もご相伴にあずかれるのかと期待するも、抹茶が運ばれてくる様子は全くない。
 10分以上経って、やっと名前を呼ばれ、抹茶のふるまいなしで部屋へ案内される。“抹茶が飲みたかったなあ”と心の中でつぶやく。
 部屋はまずまず広い。値段だけのことはある。綺麗な日本庭園も見える。リラックスできる部屋だ。でも、部屋に着いて早々に温泉に浸かり、部屋に戻ってから、これまた、早々に夕食会場へ行ったから、庭を眺めつつゆったりするということはできなかった。
 さあ、夕食の時間だ。期待した“伝統旅館渾身の懐石”を堪能しよう!
 しかし、である。次々と料理が運ばれてくるが、先にも後にも“渾身の懐石”なるものが出てこない。ごく普通の、当たり前の懐石料理。肩透かしを食わされた。“これのどこが渾身か!”と怒りたくもなった。評価は「並みの上」程度。
 加えて、料理を持ってくるスピードが速く、1時間少々で食い終わってしまった。
 部屋に戻って一服して午後7時半となる。3つのゲームお楽しみの時間となった。チェックインのときもらったサービス券を持って会場へ行く。“当たっても、どうせたいした物はもらえんだろう”とあまり気乗りはしなかったが、女房が“面白そうだから行こうよ”というから、ついていった。
 けっこう楽しめた。当たったのは宿泊1割引券と地元名産の醤油である。景品は大したことないが、ゲームがうまくできていて、面白かった。いい趣向である。
 部屋に戻って、ライトアップされている庭をバルコニーから眺めていたら、バルコニーの下まで池になっており、大きな錦鯉が何匹も寄ってきた。女房に“売店へ行って鯉の餌を買ってこいよ”というと、“そうね、何か買ってこよう”と売店へ行ってくれた。
 “こんな夜でも餌を食うかなあ”と、煎餅をちぎって投げ込むと、半分いやいやでパクッと食べる。たまにボソッと音を立てる。鯉が餌を食べるときの、あの音だ。これが面白い。
 “朝になれば食い気を起こすだろう。今夜はこれまで”と早々に餌やりを切り上げる。
 その後、一眠りしてから温泉に浸かりに行ったのだが、“渾身の懐石”が量も少なく、満腹感が得られなかったので、入浴前に腹ごしらえに行った。まずまず大きい旅館であるから、夜食用の店がある。ラーメンと生ビールを頼む。まずまずの味であった。
 朝食は豪華であった。質もいいし、味もいい。ご飯をお代わりまでしてしまった。
 チェックアウトまで十分に時間があり、バルコニーから庭を眺めながら、鯉に餌やり。やっぱり朝は食いがいい。夫婦で煎餅をちぎってはやり、ちぎってはやり、これの繰り返し。
 目の前の庭園も、苔むして、良き眺めだ。庭園周りの部屋は7部屋と見取り図にあるようだが、我々の泊まった部屋が一番眺めの良い、また、鯉がいる池の真正面にあたるようで、この宿一番の上部屋ではなかろうか。加えて、フロントー部屋ー浴場が一直線上にあり、かつ、極めて近い。
 これぞ“渾身の部屋!”といったところだ。
 我々夫婦が泊まる宿は、こうした上等の部屋に案内されることがけっこう多い。格別に高額の料金を払っているわけではないのであるが、たまたま我々夫婦以上に金を払う人がいなかったのであろうから、空いている高級な部屋をあてがってくれた、といったところだろう。
 今回も、そうした幸運に恵まれ、ラッキー!
 “渾身の懐石”には裏切られたが、思わぬ“渾身の部屋”に感謝感激!
 あっと、一つ書き忘れるところだった。ツアー客などたぶん新館の部屋であろうが1部屋に鍵は1つで、これはどこでもそうだが、我々が泊まった部屋は鍵が2個もらえた。時間を気にせず温泉に浸かりにいくことができ、実に有り難かった。こんなサービスはカードキーシステムのホテルで1、2度あっただけで、旅館では初体験。
 本日及び昨日の一楽はこれにて終了。良き湯治旅であった。満足。

 なお、帰りは同じ道を真っ直ぐ帰るのもつまらないから、北陸道を木之本ICで降りて、いつも魚釣りで行くルートをたどり、久し振りに谷汲山へお参りに行って来た。参道のソメイヨシノは蕾ばかりであったが、梅と早咲きの桜が周囲の所々に咲いており、まずまず楽しめた。桜祭は4月1日から7日とあったから、その頃には参道は綺麗に咲くだろう。
 
<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
裏切られた“渾身の懐石”

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 2

天安

湯治紀行、いいですね。
毎回、とてもうらやましいです。
今回は、加賀温泉郷・粟津温泉の「法師」という宿ですか。
懐石にはちょっと肩透かしをくらった格好のようですが、
部屋は最高の部屋だったようでなによりです。
風呂にも近く眺めもよくって。
部屋からの眺めって、大切ですよね。
錦鯉とのひととき、読んでいてとってもほっこりしてきました。^^
by 天安 (2018-04-03 09:50) 

どろんこ

天安さん、コメント有り難うございます。
「部屋からの眺めって、大切ですよね。」、これを重視する小生。気持ち宿賃を高く払うと、その何倍も眺めが楽しめる、最近そうした部屋に当たる傾向が強いようです。
鯉の餌やりは何年ぶり?もう10年以上やってない感がします。童心に返れます。
by どろんこ (2018-04-03 12:26) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。