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4.15 韓流100話(その33)「ヤンバン(両班)」 [韓流100話]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 10月27日に紹介しました木口政樹さんの著「おしょうしな韓国 ほのぼの韓流100話」から、ビックリさせられるお話を、気まぐれ的にちょい出しして紹介します。今日はその第33回です。
 前回「87 ジョッポ(族譜)」で引用した部分を一部再掲しながら引用します。
ヤンバン(両班)
 両班と書いて「ヤンバン」と発音する。武官と文官の2つの官職のことをヤンバンといったのである。たとえてみれば、日本の平安時代あたりの貴族集団に相当するかと思う。武官よりは文官のほうが偉かった。こういうソンビ(脚注より:学識や学徳を備えた人。学者。)の文化であるために、今でも文、つまり学問に対する尊敬の念は格別のものがある。…ヤンバン…超エリート階級…全国民の1%にも満たない…。ところが現在、韓国人に聞くと、ほとんどの人は自分の先祖はヤンバンであるという。ヤンバンでない人はほとんどお目にかかれない。…
 だれでも自分の祖先が偉い身分だったらうれしいはずだ。この意識が韓国の場合、人一倍強いのはたしかだ。ヤンバンになるためには、あの科挙の試験に合格する必要がある。勉強である。…韓国社会が学歴社会である理由も、ヤンバン思想にその遠因があると思われる。ゲナソナ(だれもかれも)勉強、勉強で、学者への道を歩ませようと親たちはがんばる。先生や学者に対する尊敬の念もここから産み出されるのである。
 5月15日に「ススン・エ・ナル(先生の日)」という日がもうけられているのをみても、先生に対する尊敬の念がどれほどのものであるかわかろうというものである。
 日本の子供たちは、将来なりたい職業として「パン屋さん」とか「サッカー選手」といったものがけっこう上位にあげられるようだが、こちら韓国では、医者、判事、大学教授といった職業がトップにくるようだ。こういったあたりにも、学者へのあこがれというものがはっきりとあることがうかがえるだろうと思う。学者にはならないまでも、最高学府までいって勉強し、出世したいと考える子どもが大部分である。
(引用ここまで)

 このようなことについては以前にも紹介したと思い、過去記事を見てみたら、「韓流100話(その17)」で、「43 学力社会」に加えて「60 若者文化」と「36 ハグウォン(学院)」からも類似した話を引用していました。
 100話のうち、こうもたくさんヤンバンがらみの記事が出てくるのですから、著者にとってかなり強烈な印象を与えたことでしょうね。
 ついでながら、「60 若者文化」の話のなかで紹介しなかったヤンバンに関連することについて、以下に引用しておきます。
 …「修能試験(スヌン)」…日本で言う大学入学の統一試験、…11月の第1週目の木曜日がだいたい毎年その日である。この日はまた大変だ。受験生のために、会社の出勤時間を1時間遅めたり、早めたりして交通の混雑を緩和しようとするほどだ。また遅刻しそうな生徒がいたら、すかさずパトカーや白バイが動員され、その生徒を向かうべき所定の学校に運んでくれる。数年前朝日新聞で見た記事だが、京都でもこうした遅刻学生がいてパトカーが動員され20キロほどつっぱしって生徒を試験場まで運んでくれたそうだ。そうすると京都府警に700件を越す反響が届いたそうだが、8対2で賛成が多かったという。「2」は反対ということで「甘すぎる」「不公平だ」といった意見。韓国だったらこういう賛否両論はありえない。10対ゼロで皆賛成ということになろう。

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
4品思い出す。他に1品。4/5で80点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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