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1.21 今年最初の湯治は恒例の奥飛騨温泉で(その2) [湯治旅行/宿泊旅行]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 昨日今日の奥飛騨温泉湯治旅。湯治については昨日書いたから、それ以外について今日記録しておくこととする。
 まずは宿の食事。前回(女房にとっては前2回)とてもいい料理だったことを記憶している。今回もそう期待したが、裏切られた。
 和風懐石のあれこれを期待するからいかんのだろうが、バーベキューがメインといった料理。誰しも(特に若い人は。この宿の宿泊客は若い人が圧倒的に多い。そして、中国人も多い。)飛騨牛の焼肉を望むからだろう。これは高価につき、半分は豚肉で、野菜や餅が加えられている。そして、アマゴの開きもあり、これは軽くあぶって食べるのだが、これはなかなかうまかった。今回は少々贅沢をしようと事前に追加料理で1人前2500円する飛騨牛を2人前頼んでおいたところ、出てきたのは1口サイズの肉がたったの各4切。味は良かったものの少々値が張りすぎ。
 例によって、岩魚の骨酒を事前に注文しておいたが、注文者が少ないのであろう、2つ返事とはまいらなかった。少々心配したが、用意できるとのことであった。骨酒は、まれなことだが1合から注文できるとのことであり、そうしたものの、酒が少ないから濃すぎるほどの味で、飲み終わって継ぎ酒を頼んだが、このほうが程よい味であった。
 夕食には裏切られたが、この宿は「夜泣きそば」のサービスが最近できた。小生、宿の夕食後4時間もするとラーメンが食べたくなる。前回の記憶はないが、女房が言うにはラーメンを食べに行ったとのこと。今回は、それがタダでふるまわれるのだ。午後10時に始まり、11時頃には売り切れ御免となるとのこと。よって、夕食後のひと眠りで遅刻してはいかんと、10時に目覚ましを掛け、10時10分頃にロビーに行く。けっこうな人だかりで、後からもどんどん来る。注文して10分ほどして「夜泣きそば」にありつくことができた。軽い味で、まあまあおいしい。満足。欲を言えば、もう1時間後からのサービスだと有り難いのだが、タダだから文句は言えない。
 朝食はサラダ以外は完全和食で、味は最高。案内された席は窓辺に配置されたカウンターで、雪景色という御馳走を眺めながら食べるのだから、よりおいしく感じたのだろう。難点を挙げるとすれば味噌汁の味が悪い。関東の客が多いことだろうから、味を東京風にしているからだ。飛騨味噌を使えと言いたいところだが、これはやむをえまい。
 食後のコーヒーは前は有料だったが、今回は無人の喫茶室においてセルフでタダ。このサービスも有り難い。出発前の時間つぶしでゆっくりいただいた。
 ということで、宿の感想はここまで。

 さて、行きかえりの濃飛バスの乗客であるが、ここ2、3年、中国人のカップルや家族連れが目立つようになり、今回は半分近かったのではなかろうか。送迎してくれた宿の人の話では来週か再来週は春節で、中国人客がもっと増え、場合によっては路線バスの積み残しが生じやしないか、と言っていた。もっとも、濃飛バスはその点は承知していよう。過去に日本人客ばかりであったが、往きに1回、帰りに1回、臨時便が出されて、バス2台が抜きつ抜かれつ並走したことがあった。
 帰りは例によって、終点高山駅の2つ前の停留所「古い町並み」で降り、JR東海ツアーズからいただいたクーポン券で食べ歩きしながら、いつもの味噌屋さんへ向かう。着いてみると、カーテンが引かれ店は閉まっている。店番は80過ぎ(ひょっとしたら90歳)のお婆さんだけだから、とうとうお亡くなりになったのか動けなくなったのか、心配である。ひょっとして締まっている戸が開かないか、やってみるとカギはかかっておらず、戸が開く。店内の呼び鈴の位置を知っているから、勝手に入って、それを押す。そしたら、お嫁さんか娘さんか、出て来てくださった。話を聞くと、お婆さんはデイサービスに通っておられ、もう少ししたら戻ってくるとのことで、毎日店番をなさっているとのことであった。ホッと一安心。でも、いつまで続けられるやら。今から来年が気がかり。おばあさんが戻ってみえるまで待つわけにもいかず、いつもどおりの味噌にプラスアルファの買い物をし、お婆さんによろしくお伝えくださいと告げて店を出る。
 停留所「古い町並み」から味噌屋さんまで400mほど歩き、そこから高山駅までは800mほど歩かねばならない。歩道に雪はなく、晴れていて風もなく、今頃の高山にしては珍しくいい天気であったが、女房は慢性心不全を患っているから休み休み歩くしかなく、駅まで歩き切れるか少々心配であったが、全然問題なく完歩できた。やれやれ、である。
 駅前の土産物屋で、これまたいつもどおり赤カブ漬(これもクーポン券で1割引き)を買い求め、小1時間の余裕を持って高山駅に到着。帰りの特急列車はほとんど寝っ放し。これもいつものこと。午後4時過ぎに帰宅。
 極めてゆっくりゆったりの1泊2日の湯治旅であった。満足、満足。

 あっと、もう一つ書き忘れていたことがあった。これまた例によってであるが、500mlペットボトルに好みの日本酒をほぼ満杯入れて旅に出た。高山線の列車内でチビチビやり、ほろ酔い加減を楽しむ。濃飛バスは込み合うから飲まず。翌朝、2口3口飲み、朝食時にも。これで気分よし。随分と残ったから、帰りの高山線でまたまた2口3口飲む。飲み残しは夕飯の晩酌に。といった酒漬けの2日間を楽しみました。 
  
<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
宿食で脳トレ休み

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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コメント 3

天安

どろんこさんの湯治紀行。奥飛騨温泉郷。奥飛騨って、この発音だけでもうぐぐっときますよね。

>露天風呂での寝湯を楽しむ。みぞれに近い細かな雪が顔に当たり、チクチクと針で刺すような冷たさが心地いい。雪の舞う露天風呂は、これだからいい。

いやあ、まさに露天風呂三昧ですね。風呂に入りながら顔に雪ひら(筆者の造語。花びらからの連想)があたる。それも、チクチクと針で刺すような冷たさ。
なんとすばらしい光景でしょう。
ヒノキの大木4本眺めも堪能し、寝湯に腰湯とやりたい放題。羨ましい限りです。

このたびの温泉は、奥飛騨温泉郷の「深山桜庵(みやまおうあん)」ですか。
もちろんわたしは行ったことありません;;;。
いつかのために、名前だけは頭の片隅に押し込んでおこうと思いまして^^。

by 天安 (2019-01-30 09:52) 

天安

停留所「古い町並み」ちかくの味噌屋さん。
おばあちゃんも一応健在のようでよかったですね。
奥様をいたわられるどろんこさんの姿。
目に見えるようですよ。美しいです。
湯治紀行。また楽しみにしております。

by 天安 (2019-01-30 10:00) 

どろんこ

天安さん、たびたびのコメント有り難うございます。
湯治旅の記事は天安さんがいつもじっくり読んでくださるものですから、詳細に書かねばならず、時間がかかるも、湯治旅を連続して2度楽しめたような気分になって幸せです。
雪深き山奥の湯治場は、ほんといい気分が味わえます。特に今回は雪が舞っていましたから最高でした。
天安さんも里帰りされるのは真冬とされ、温泉に行かれてはいかがでしょう。でも、山形は“半端ない”雪で、行くに行かれぬ状態にもなりましょうし、猛吹雪で露天風呂閉鎖にもなりましょうが。
女房が前回、娘と2人で「深山桜庵」へ行ったときは、吹雪で露天風呂閉鎖となり、つまらなかったと言っていました。雪もほどほどがいいですね。その点、小生は毎年、幸運の女神がついています。有り難いです。
by どろんこ (2019-01-31 09:18) 

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