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5.20 奧飛騨温泉湯治旅(新平湯温泉「鄙(ひな)の館 松乃井」(その2) [湯治旅行/宿泊旅行]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 今回の新緑ドライブを兼ねての湯治旅行、新平湯温泉「鄙(ひな)の館 松乃井」の食事について、まず書こう。
 そうたいした料理が出ないことを女房は記憶しており、1品料理を1点追加した。小生にそうした記憶はなく、どれもこれもおいしくいただいた。夕食も朝食も、十分に合格点がいくのではなかろうか。たしかに1品1品に派手さはないが、やまが料理を前面に打ち出しており、ワラビの煮物なんぞ長いものを切らずにそのまま皿に乗せてある。
 そして、やまが料理には骨酒がことのほか合うから、料理も酒も一段とおいしくなって、小生はご満悦となる。継ぎ酒1合を頼んだから、併せて3合となり、女房がほんの少ししか助けてくれなかったから、足元がふらつきそうになるほどに飲んでしまった。
 その1品料理であるが、たしか「飛騨牛のホウ葉味噌焼き」とか言ったが、値段がお値打ちなだけにホウ葉味噌がメインで飛騨牛のサイコロ(極小)は付け足し。味噌が余りがちになる。これをうまく使う方法を見つけた。例によって岩魚の骨酒を注文したから、飲み終わって、岩魚を味噌にからめて食べたのである。骨酒にした岩魚そのものを食べても、酒に旨味が全部吸い取られているから全然うまくない。が、しかし、味噌にからめれば、けっこう食べられるのである。経験の浅い女性の仲居さんが、こんな食べ方は初めて見たと感心しておられた。やったー!である。
 さて、今の時期に湯治旅行に出かけるときは、うちの畑で採れたイチゴを持参するのを慣わしとしている。これを夕食後、ひと眠りした後、パクつくのである。今回はイチゴの収穫ピークと重なり、どっさり持っていき、腹いっぱい食すことができた。これも毎回大きな楽しみの一つである。
 宿の帰りに、ほんの少し北へ車を進めて、福地温泉の朝市へ行き、今年まだ食べていないワラビを買う。当地では今がワラビ採りの最盛期とのことで、どっさり良品が積んであった。その他に漬物などを女房が買い込む。なお、味が絶品とうわさされている山ウドも売っていたが、この味を知ってしまうと、うちで栽培しているウドがまずくて食べられなくなるやもしれず、買うのは止めにした。そして、天然物のタラの芽もいっぱい積んであった。「三大山菜山積み特売」かどうか知らないが、こうした山奥に入らないと得られない山菜三品である。
 新緑ドライブの途中で立ち寄った、せせらぎ街道道の駅「明宝」で、小生の大好きな「母袋(もたい)いぶり豆腐」を買う。原料は豆腐で、じっくり燻してあり、チーズの味がして誠に美味である。これは小さな工場での生産であり、地元あたりでしか入手できない貴重なものである。
 ここへ立ち寄ったのは久しぶりで、当初は予定していなかったのだが、道路交通止めがあったからだ。通常なら東海北陸道から中部縦貫道を通って高山に入り、バイパスを通って奥飛騨へ向かい、3時間で宿へ着くのだが、中部縦貫道が工事で通行止めとの案内が出ていたから、清見まで行かずに郡上八幡で降り、せせらぎ街道経由で高山へ入ったのである。よって30分ほど余計に時間がかかった。
 なお、往きに立ち寄った丹生川の蕎麦屋さん、飛騨鍾乳洞の少し先にある「明郷」。お昼にここを通るときはいつも立ち寄る。ここの蕎麦はいつ食べてもうまい。いつもザル蕎麦を食べるのだが、今回は並みでは物足りなく、大盛にした。うまい、うまい!
 女房が楽しみにしていた新緑のほうはというと、標高の高いところ(千m以上)は見頃はもう少し後、といったところであったが、全般に素晴らしかった。特に、せせらぎ街道が良かった。初日は晴れており、2日目は午前中に雨が降り出すとの予報であったが、いいほうに外れ、朝は快晴でお昼ごろまで晴れ間が残ってくれ、実に堪能できた。やはり新緑は日が射していないと映えない。加えて、高地のあちこちに咲いている山桜や八重桜、これらは終わりがけであったが、まだまだ十分に鑑賞に堪えてくれた。
 あらゆる面で実に良き湯治旅行であった。満足、満足、大満足。
   
<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
寄り合いで宴会。脳トレ休み

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
コメント(2) 
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コメント 2

天安

まずは質問から。
やまが料理って、何ですかね?
(山間部の料理ってことですかね?)


この時期、畑で採れたイチゴを持参するのを慣わしとされているんですね。
すばらしい。
わたしも子供のころ、自宅の畑で取れたいちごを食べてました。(米沢の片田舎で)
パック入りのものじゃなくて、自然の畑でとれたいちご。おいしいですよね。

せせらぎ街道とは美しい名前をつけたもんですね。

硫黄温泉の匂いを”きき”ながら、露天風呂ですか。天国ですよね。
奥飛騨温泉のたび。
一楽を与えていただきました。感謝。


by 天安 (2019-05-24 09:08) 

どろんこ

天安さん、コメント有り難うございます。
「やまが」ってどんな字を書くのか辞書を見たら「山家=山のなかの家:山家育ち」とありました。
当地では「山のほうの」という意味合いで使っています。方言かもしれません。

今年のうちのイチゴは、最近、雨が少なく味が濃厚でした。何よりも完熟物を食すのですから、うまいです。

50年ほど前に、岐阜市から高山市への道路交通時間短縮のため、有料トンネル(今は無料)が作られ、その前後に道路が新設されたもので、道沿いに谷川が流れている個所が多く、「せせらぎ街道」と命名されました。できた当初は、ガードレールや電柱そして側溝もなく、最高のドライブコースでした。街道の最大標高は1113mで、新緑、紅葉が楽しめますし、夏は涼しいです。今は、けっこう電柱が立っており、ガードレールだらけで興醒めです。ただ、交通量がうんと少なくなり、その点はいいです。今や岐阜市から高山市へは2つの自動車専用道でうんと時間短縮されましたからね。

「硫黄温泉の匂いを”きき”ながら…」
“かぎ”を”きき”と誤植したかな?と思って、前日の記事を読み直したのですが、いずれでもない。
”きき”で思い出したのですが、露天風呂でウグイスの鳴き声を“聴き”ながらウトウトしていました。そのウグイス、老練(たぶん)の名曲奏者。例の単純な鳴き声だけでなく、よくあれほど息が続くなあと感心させられる長~い恋歌を何度も奏でていました。こんなのを聴いたのは初めて。小生がメスウグイスだったらイチコロ!

by どろんこ (2019-05-24 11:49) 

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