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1.19 飛騨古川へ湯治旅「八ツ三館」でくつろぐ [湯治旅行/宿泊旅行]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 毎年恒例となっている、今時分の湯治旅。今日明日で行ってくる。ここのところ奥飛騨温泉郷へ出かけることが多いのだが、今年は、毎年そうだが女房が選び、飛騨は飛騨でも古川となった。奥飛騨へはJR高山駅から1時間以上濃飛バスに乗らねばならないが、古川は高山の隣で、JRの特急が止まる駅があり、乗り換えが不要となる。もっとも本数が少なく、出発時刻は限定されるが、ちょうど都合がいい時刻があるから支障ない。
 飛騨へ出かけるなら雪が見たいという思いが強い小生である。しかし、今年は異常な暖冬。高山市街に全く雪がないのは元より、反対方向の白川郷にも雪がなく、ライトアップされた合掌造りの冬景色でにぎわう荻町は晩秋の景色だ。奥飛騨もライブカメラで見てみると、標高の高い平湯でやっと薄っすら雪化粧しているだけだ。
 高山市街に雪がないのは時々あるが、奥飛騨がこんな状態なのは極めてまれだ。女房に、雪が見たいから奥飛騨しかダメに決まっとるなんて言っていたら、ど叱られたかもしれぬ。古川で合意してよかった、といったところ。
 多少は古川のことを知っている小生である。その昔はネオン街が高山より規模が大きく、とてもにぎわっていた。でも、旅館となると、高山市街と同様にらしい所はほとんどないだろう。当店のお客様から知り得た情報では、らしい宿は「八ツ三館」ただ1か所だけ。でも、とても落ち着ける高級旅館のようであり、ここを予約してある。しかし、古川は温泉場ではない。あまり、期待せずに出かけることとした。
 JR高山線に岐阜駅から乗り込み、例によって日本酒をチビリチビリとやりながら。自家用車と違って飲酒ができるのが素晴らしい列車旅である。小1時間、日本酒を1合ほど飲んでいい気分となり、これでもって打ち止め。往きはグリーン車を頼み、以前に乗った4列シートのグリーン車とは大違いで、3列シートで極めてゆったり座れ、十分にくつろげる列車であった。グリーン車も様変わりしたようである。
 2時間少々で古川に到着し、歩いて7分とあるが、迎えの車を呼ぶ。宿に着くと、まずは控えの間に通され、久しぶりに宿で抹茶と和菓子をいただく。なお、この旅館はスリッパなしで、床暖房された通路を歩けるようになっている。これはいい。
 明治中頃にまずは旅館として創業し、どれほどもせずして料亭を併設した老舗の料亭旅館である。ただし、昨今、こんな所に泊まる客はどれだけいるのだろうかと心配させられる何もない古川。今日は、宴会が1団体あったようだが、泊り客は案の定、たぶん4グループ10人と数少ない。それも、4人は中国人。古川の駅でも数多く見かけた中国人である。どうやら「君の名は。」で有名になった古川であり、そのアニメ映画がアジアでも大人気となったらしいから、訪れる観光客が多いのだろう。旅館の従業員も皆、社員研修で富山の映画館でその映画を観て、宿泊客対応をしたそうだ。2、3年ほど前のことであり、その余韻がまだ残っているといったところ。
 宿の玄関ロビー辺りには火鉢が2か所に置かれたり、薪ストーブがあり、なかなか風流だ。明治大正の匂いがしてくるような装いである。できることなら囲炉裏があるといいのだが、それはなかった。
 食事会場は個室で、ここも趣がいい。そこへ入る前に別室で食前酒をいただき、入室時には蝋燭だけの薄明かりという変わった趣向も面白い。食事はゆったりペースで運ばれてきて、味は上等であり、久しぶりに美味しい宿食を味わうことができた。
 また、食事が始まったところで、女将さんがいらっしゃって挨拶され、記念撮影もしてくださる。面白い趣向だ。翌朝チェックアウトのとき、その写真がいただける。
 飛騨へ来たから、酒は岩魚の骨酒をと注文したが、あいにく岩魚がなく、日本酒の熱燗としたのだが、思うに、ここ古川は飛騨の山中というより越中富山にけっこう近いから、新鮮な海産物が入り込み、海の幸であふれる懐石料理であった。満足、満足。
 食事が済んで部屋へ戻ると、テーブルに笹寿司が置いてあるではないか。夜食にどうぞという仕掛けである。これまた素晴らしい。
 朝食も豪華で美味しい。どこでもそうだが、ここも生野菜が出ていたが、ドレッシングは自分で掛ける形になっていた。これは助かる。飛騨では、どこもかもホウバ味噌が出る。ホウの葉(乾燥させた大きな葉)の上に飛騨味噌と少々の薬味が乗せられ、これをコンロ(通常は固体燃料だが、この宿は炭火)の熱で十分に温まってから、ご飯に乗せて食べる。小生は、ホウバ味噌に生野菜を乗せ、かき混ぜて温野菜にして食べる。変なドレッシングが掛かっていると不味くなるが、ここはそういうことにならない。そして、小生は、漬物もホウバ味噌に混ぜ込む。生魚だってそうする。
 そして、宿の朝の白米はたいしてうまくないのが普通だが、ここは違う。個室ごとに良質の白米を釜焚きしたご飯が釜ごと置いてあり、朝食予約時間に炊き上がるようにしてあるから、うまいのである。
 この宿は、いろいろと凝った趣向をしてあり、それをたっぷり楽しませてもらえた、今回の湯治旅「八ツ三館」であった。
 ここまで随分と長くなったから、肝腎の湯治については明日の日記で書こう。

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
3日前を思い出す。0点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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