SSブログ

10.24 奥飛騨温泉「山里のいおり 草円」湯治旅 [湯治旅行/宿泊旅行]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 昨日今日の1泊2日で奥飛騨温泉郷福地(ふくじ)温泉「山里のいおり 草円(そうえん)」へ湯治に出かけた。出発は午前11時15分。東海北陸自動車道→中部縦貫自動車道→一般道と乗り継いで、平湯(ひらゆ)温泉から安房(あぼう)峠へ少々寄り道をし、宿に着いたのは午後3時過ぎ。4時間もかかったが、これは、途中で、例によって、高山市丹生川町日面にある蕎麦屋さん「明郷(みょうごう)」に立ち寄ったこともある。天下一品のザルそばを、日頃は昼食抜きだが、これを食わずに奥飛騨へ行けるか!である。今回もとてもおいしくいただいたところである。

 さて、この宿「草円」へは、ここ2年連続して5月に湯治に来ており、今回で3回目の投宿となる。定宿にしてしまった、といったところ。古民家造りの小宿で、ゆったり落ち着ける、温泉の質も量もいい、食事がうまい、と三拍子揃っているからである。
 前2回ともコロナ過ということから随分と空いていたが、今回は旅行キャンペーンが全国的に大展開されており、15室が満室かと思いきや、駐車場の車は全部で9台、食事会場も空きが散見され、まだまだ空室があったようだ。紅葉シーズン真っ盛りでありながら。

 館内に大浴場(露天風呂付き)、少し離れた所の谷川沿いに露天風呂が2つ(時間によって男女交替となる)、そして貸切風呂(露天風呂付き)が3つ。いつものことだが、温泉には3回入るから、今回は到着時に露天風呂、寝る前に貸切風呂、朝は大浴場にしようと考えた。泉源が3つあり、それぞれ微妙に泉質が異なり、それを楽しもうという魂胆である。もっとも、随分と似ており、その違いはほとんど感じないが、いずれもほんのりといい匂いがするし、気持ち肌がツルツルもする。奥飛騨でも有数の泉質ではなかろうか。
 まず、谷川沿いの露天風呂。この時間は男湯は釜湯。数人でいっぱいになる大きさしかないが、誰も入っておらず、途中で入ってきた人も烏の行水。ゆえに小生一人で貸し切り状態。少々温湯につき、釜の淵にあがっている時間のほうが長い。冷えたら釜に浸かる。温湯ゆえに温泉の匂いもけっこう漂ってくる。これがたまらなくいい。1時間強であがる。
 夕食後は10時頃に貸切風呂(無料で空いていれば入れる方式)に行ってみる。3室とも空いており、そのうちの1か所に入り、小1時間を過ごす。前回か前々回に入った箇所と同じで、とにかくどでかい貸切風呂で、内湯(44℃と35℃の2浴槽)は小さいものの、露天風呂は10人はゆったり入れるだろう。露天風呂の湯温は40℃ぐらい。ゆったり浸かり、ときどき岩の上で冷気にさらす。寒くなったら、首まで浸かる。女房は内湯で温冷交替浴中心。あがり掛けに小雨が降り出す。これが体に当たり、ひんやりして気持ちいい。
 朝は大浴場、といっても内湯は貸切風呂並みに小さく、露天風呂は貸切風呂と大差なく、こちらは板張りの長方形で、半露天。湯温は42℃ぐらいであったろうか。出たりあがったりを繰り返し、朝食時間のこともあって小1時間で切り上げる。この間に一人だけ入ってきたが、この人も烏の行水。ほぼ貸し切りに終わった。
 こうして、まずまずの湯治客があったにもかかわらず、3回とも一人のんびり温泉に浸かることができ、満足、満足、大満足。

 一番のご馳走は、以上にしたためた湯治であるが、ついでのご馳走は食事である。奥飛騨には10か所以上泊まっているが、ここ「草円」は、「長座」「山ぼうし」と並んで食事は抜群にうまい。特にうまいのは、ご飯であり、朝はお櫃(ひつ)が空になり、お代わりも(毎度のことだが)してしまった。
 当然に、夕食で岩魚の骨酒も飲んだのだが、これもうまい。2合を頼んだのだが、今回は、けっこう女房に助けてもらった。というのは、温泉に浸かった後、喉の乾きを覚え、缶ビールを手動販売機(氷水に浸した桶から手に取った飲み物をメモ用紙に記入しておく)で買い、それを飲んだからだ。喉が渇いたのは、温泉で汗をかいたというより、出かけるまで3時間ほど百姓仕事で汗をかいたからだろう。
 飛騨の朝飯といえば、ホウバ味噌(ホウという名の樹木の大きな葉に味噌を乗せ、その上にネギやキノコが乗っかっている)が付き物だ。これを炭火の上の網(アルミホイルが貼ってある)に乗せ、そのままでは味噌が焦げるから、具を時々かき混ぜてやる。たいていの宿は味噌が塩っ辛すぎるのだが、ここはマイルドだ。そして、小生の食べ方は、ここにサラダの野菜も乗せ、温野菜にし、味噌に混ぜて食べる。
 なお、サラダのミニトマトは湯豆腐に入れ、煮トマトとして食す。極力、生野菜は食べない方法を小生は取っている。このほうがうまいからだ。

 他にも書きたいことがあるが、前回と同じことになるし、長くなるから、今回はここまで。なお、過去3回の宿泊でポイントがたまり、5千円割引になった。有り難い。

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
宿食につき、脳トレ休み。

※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 2

天安

いつも楽しい温泉紀行、感謝です。
「草円」さん、ハンパナイですね。
すばらしい温泉のようで、文章を読みながら
自分も温泉につかっているかのごとく、
湯治を堪能させていただきました。^^

小雨も降ってきたり。
いや、よかったですね。
露天風呂の醍醐味はなんといってても
「空からのプレゼント」ですもんね。
雪は最高で、雨もサイコー。
温泉につかりながら雨にあたる。
思ってみただけでも気持ちが完全にリラックスモードに
なりますよ。
ホウ葉味噌もおいしそうですね。
わたしも田舎者なのでホウの木を知ってます。
その葉っぱをつかって米沢のほうでもなにか
料理をして食べるのですが、具体的なところは
忘れてしまいました。(情けない;;;)

またの温泉紀行、楽しみにしてまっせ^^

by 天安 (2022-11-03 09:47) 

どろんこ

天安さん、コメント有り難うございます。
代わり映えしない記事で申し訳ありません。
今回の特記事項は、天安さんがお感じになった『露天風呂の醍醐味はなんといっても「空からのプレゼント」ひんやりした雨』でした。これ最高!
by どろんこ (2022-11-03 15:41) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。