SSブログ

11.27 冬野菜 ハクサイだけは 肥料を メチャ欲しがるもんだ [百姓]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 毎年作付けをしている冬野菜は、春菊、小松菜、カブ、カリフラワー、大根、キャベツ、ブロッコリー、ハクサイ、ホウレンソウである。
 少々おかしな並べ方をしたが、ここ数年の無肥料栽培の経験を通して知った、無肥料に適応しやすいものから順に並べてみたところである。

 野菜は通常、酸性土壌を嫌うが、冬野菜も同様で、特にホウレンソウは極度に酸性土壌を嫌う。よって、ホウレンソウを無肥料で栽培すると無収穫となる。有機石灰とも言える牡蠣殻粉末をいくら入れ込んでもダメであった。そこで、今年は、土壌を大きくアルカリ化してくれる苦土石灰と石灰窒素を慣行農法時と同様に入れ込むこととした。そうしたら、慣行農法では有機栽培であっても、これ以外に牛糞堆肥ほか2~3種類の肥料を入れ込むのであるが、それなくして十分に大きく生育してくれた。

 さて、無肥料栽培が難しい2番手はハクサイである。ハクサイはさほど酸性土壌を嫌わないようであるが、やたらと肥料(窒素・リン酸・カリ)を欲しがるらしい。苗は培養土に肥料が入っているから当然に通常に育つが、これを無肥料の畑に定植すると、無肥料の土壌に根を張るのを嫌がり、ほとんど培養土の中だけで根張りを進めてしまうようなのである。よって、ハクサイはどれだけも大きくならず、玉を巻かない、白菜ならぬ青菜になってしまうのである。弱ったものである。
 そこで、苗を定植するとき、1株当たり牛糞堆肥を去年0.5リットル、今年は1リットルを入れ込んでみた。そうしたところ、やはり施肥効果はあるものであり、今年は慣行農法時に近い生育となった。牛糞堆肥1リットルというのは、慣行農法で使用する肥料と比較すると、7割減肥といったところである。
 同じ畑の真ん中あたりの一角に貸畑をアパート居住者に提供しており、ここは、どんな野菜も大きく育つよう、十分に有機肥料を入れ込んであげている。今年は少々肥料を入れ込み過ぎた感があり、どの野菜も大きくなりすぎるほどにバカでかく育っている。ハクサイも巨大な玉になっている。やはりハクサイは肥料食い作物と言えよう。

 ところで、虫食いのほうはというと、虫は肥料太りの野菜に多く付く傾向が大だ。無肥料栽培だと、弱々しく育った野菜には虫はけっこう付くが、小振りながらも元気に育っている野菜にはほとんど虫は付かない。通常の慣行農法で使用する施肥量だと、やはり肥料過剰のようで虫はかなり付く。肥料を多くすればするほど虫食いは激しくなる感がする。
 今年のハクサイを見ていると、その傾向がよく分かる。貸畑のハクサイは巨大となったが、あまりの肥料過多であろう、虫食いが激しい。慣行農法ではこれが通常で、農薬使用はハクサイには必須のものとなるが、ここ数年、うちは無農薬に徹しているから、そこまでのサービスはしてあげない。
 さて、ハクサイに、1株当たり牛糞堆肥を去年0.5リットル、今年は1リットルを入れ込んだが、虫食いの状況はというと、無肥料栽培時と変わらず、今のところ虫はほとんど付いていない。どうやら1株に牛糞堆肥1リットルが適量であると思われる。

 あれこれ試行錯誤して、無農薬、減肥料(なかには無肥料)栽培に取り組んでいる、小生。本格的にこれに挑戦して6年目になって、やっと先が見えてきたところである。1年間で1回しか実験できないのが農業であり、たった10回の実験で10年経ってしまうのだから、百姓を極めるのは至難の業である。加えて、施肥条件で成育度を見ようとしても、毎年の気象条件がころころと変化するから、成育良否の影響が施肥か気象か、どちらなのか判別が難しくなる。さらに、土壌改良(牡蠣殻粉末などでのアルカリ化と、刻み藁投入による土壌の窒素化から炭素化への)もしているから、こちらの影響も受けていよう。
 まったくの手探り状態であるも、この歳(74歳)になったら、体力を考えて、第一義に“手抜き農法”の追求であり、ここ1~2年は土壌改良に専念せねばいかんと思っているところである。ちゃんとした土壌になれば、放っておいても野菜は育つというから。

 こうしたことどもに思いを巡らせながら、数年ぶりに満足できる生育をしてくれたハクサイが随分と玉を巻き始めたから、よりしっかりと玉を巻くよう、今日、ビニール紐で鉢巻きをしたところである。何年かぶりのことであるから、忘れてしまっていて、これがけっこう難しい。2つ3つやってみて、思い出した。まずは真ん中やや上部に仮止めの鉢巻きをし、その上部に本鉢巻きをし、仮止めを外す。この繰り返しで順次鉢巻きをしていく。こうすると、ほとんど全ての葉っぱをきれいに巻くことができる。2週間もすれば、中が白くなっていき、青菜が白菜になってくれよう。
 
※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
5品思い出す。正解。100点

※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。