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5.31 室町時代に完成したと思われる岐阜弁には上品な言葉が多いことを知った [学び]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 昨日の日記の最後にちょっと触れた岐阜弁の本。先日買った「やっぱ岐阜弁やて!」という本で、著者は地元の方で、松尾一さんという。けっこう面白く書かれている。
 小生、なんのけなしに使っている岐阜弁である。もっとも、岐阜弁といっても岐阜県は広いから、飛騨地方(高山)へ行くと方言もかなり変わる。奥美濃の郡上もしかり。美濃地方でも東濃(多治見、土岐、中津川など)となると、その経済圏は地形的にも完全に名古屋直結だから、また少々違う。
 狭い意味での岐阜弁というと、人口が多い岐阜市周辺で使われている方言ということになろう。この本も、特に断りはないが、そうしたものを取り上げておられる感がする。ほとんど全部の言葉が馴染み深いものばかりであった。ちなみに、ネット検索して「岐阜弁」を見てみたら、大半が馴染みがないもので、こりゃあ飛騨か美濃でも岐阜市から随分と離れた土地の言葉じゃねえか?というものであった。
 
 さて、この本を読んでみて、“これって岐阜弁だったの?標準語だと思ってた!”という言葉がいくつもあった。例えば、
 ごぶれいします(「お先に」が頭に付くこと多い。さようならの意味)
 ぬくとい(暖かい、温かい)
 ひまざい(ボランティア活動:嫌々のそぶりはするが内心は喜んでする場合が多い)
 よばれる、およばれ(他家を訪問して食事や菓子をごちそうになる)

 このブログ日記でも、これらはたしか使ったことがあると記憶している。読者の皆さんに理解できなかったかもしれぬ。お許しあれ。
 ところで、ここに挙げた4つは、名古屋弁としても登場する。一部は近隣の他県でも使われているようで、動詞や名詞となると、けっこう共通するものがあるようだ。
 では、岐阜弁が先か、名古屋弁が先か、どちらが先にでき、どちらがその亜流か。松尾一さんによると、経済交流が大きく進んだ室町時代の、地方三大都市は西の山口、中の川手(岐阜)、東の鎌倉であったと言われ、岐阜弁が先にできて、名古屋弁はその亜流ということになると考えられる、とのこと。
 きっとそうであろう。今では、その逆と言われることが多いが、江戸時代に尾張藩が栄え、それが今日まで続いていて、名古屋中心と思ってしまうから、逆転するのである。完全な岐阜人で岐阜弁に堪能な小生に言わせれば、岐阜弁には上品さがあるが、名古屋弁はド田舎の下品な言葉として感ずる。特に文末の表現がそうで、名古屋弁丸出しの河村たかし名古屋市長の語る言葉は聞くに堪えない。 
 
 さて、文末表現であるが、頻繁に使う、これぞ岐阜弁というものに「~やて」がある。「~です」という意味。「そうやて」「ほんとやて」「うそやて」と言えば、その日から立派な岐阜人になれる!?
 そう著者は書いておられる。ただし、「ほんとやてぇ」「ほんとやッて」となると、断定のほどに少々違いが出てくる。その差異が分かるのは岐阜人だけとなろうか。
 「~やて」に類似した「~やで」がある。その意味は、「~やて」は「~です」であるが、「~やで」は「~ですから」であり、全く異なる。会話の最後に使用することが多い。例えば、「今日は遅うまでバイトできるわー、明日は学校が休みやで。」と。
 もう一つ類似した「~やろー」、これは「~でしょう」という意味で、「あんたが昨日座ったの、ここやろー」と使い、強く言うと「花瓶割ったの、お前やろッ!」となる。女子高生なんかも同調するときに、「そうやろー」を短縮して、「やろー、やろー」と気楽に使用している。
 ついでながら、「~やー」も日常、頻繁に使っている。「~してください」「~するといいですよ」という意味だ。「はよ、こやー」(早く来てください。早く来てくれるといいですよ。)、「やりゃー」(やってくれるといいですよ)となる。

 方言とは面白いものであり、そして奥深さを感じる。上品な岐阜弁(小生はそう感じている)をこの日記でも頻繁に使うことにしようか。
 駄文を最後までお読みいただきまして(岐阜弁で)「おおきにありがとうございました」。親しい方へは「ありがとう、おおきに」。

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。


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<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
5品思い出す。1品は別のもの。4/6で65点

※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
コメント(1) 
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コメント 1

佐藤奈々子

なんだん岐阜のこーちゃんかん?
やっとかめじゃん。
by 佐藤奈々子 (2023-06-01 09:34) 

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