今日は朝から雪が降り続けており、開店休業状態。これでは閑古鳥が丸一日店内を飛び回るだけであろう。
 そう思っていたら、85歳になろう老婦人がご来店になった。
 月に2回は来ていただける上客様で、誰かに車で乗せてきてもらわれたかと思いきや、傘をさしておられたから、徒歩だ。
 “いやー、こんな雪の中、歩いてですか。途中、滑りませんでした?”
と、お声を掛けたら、
 “郵便局経由で来たけど、排水路の蓋の所は滑りやすいからアスファルトの上を歩いて来ましたわ。今日は、孫がいつも使っている湿疹のお薬がなくなって、明日、岡山(バトミントンの大会)へ行くのに持っていきたいから、お祖母ちゃん買ってきて、と頼まれまして。”
とのとこであった。
 孫のためなら老体にムチ打って2Kmの雪道なんのその、である。
 おまけに、お客様の家から300mの所にドラッグストアがあり、同じ湿疹の薬が売っているかもしれないのに。
 遠路はるばる歩いてきてくださったお客様に感謝、感謝、感謝。
 しばし、懇談させていただき、お帰りにはうちで採れた野菜をお渡しして、車でお送りさせていただいたところです。
 固定客様って、ほんと有り難いものです。再度、感謝、感謝、感謝。