<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 昨日に引き続き、今日も北杜夫の著書「どくとるマンボー青春記」の断捨離読書をし、残り半分を読み終えた。北杜夫の東北大学医学部時代の生きざまが書かれている。実に怠惰な生活をし、授業にはほとんど出ず、らしいことといったら下手くそな文筆の真似事。よくもまあ正直にかような厭世感いっぱいの生活を綴れたものだと変に感心する。
 それでもちゃんと医学部を卒業し、医者になったのだから、恐れ入る。単位を取るには試験が多かったようだが、山の当て方に卓越しており、何とか及第点が得られたようだ。そうしたほとんど学識なしの医者であるがゆえに精神科医になり、作家との二足のわらじも履けたのであろう。
 さあ―て、小生であるが、北杜夫とどっこいどっこいの学生生活を過ごした。2年留年して卒業したのであるが、ある後輩から“三宅さんは〇〇大学の七不思議だ。授業に全然出ないで卒業できるなんて。”と言われもした。北杜夫は学期末試験の山の当て方がうまくて単位を取ったのだが、小生の場合はそうした才能はなかった、というより、そんな苦労をしてまで単位を取ろうなんて気力が湧かなかった。卒業できたのは、大学紛争のどさくさで欲しいとも思わなかった単位が転がり込んできたり、レポートだけで取れる単位が多くて先輩や同輩が残しておいてくれたものを丸写しして提出できたことが大きい。
 単位を揃えるには幾人もの友人の力もだいぶ借りた。圧巻は替え玉受験である。このブログの読者でもあるY君に頼んだ。講義に出席していなくてもテストの点数が良ければ単位がもらえると聞いていたからそうしたのだが、テスト終了後、担任教授が、“三宅君、君は1回も授業を受けていないからレポートも提出してもらう。のちほど研究室に来るように。”と相成った。レポートも彼に頼んだのだが、これはたいしたことなかったようであるものの、担任教授がY君の所属する研究室の隣であったから面が割れないとも限らない。彼も、この点、しばらくの間、相当苦労したようである。なんせ小生は化学科であり、彼は機械科所属なんだから。テストは機械工学の基礎。
 このとき、Y君の寿命をだいぶ縮めてしまったようであるが、今現在、彼は“俺は100歳まで生きる丈夫な体である”と息巻いているから、大丈夫であろう。
 多くの友人に助けられて卒業できた小生である。「どくとるマンボー青春記」を読み終えて、“ああ、俺は大学時代にいい友人を何人も持てて幸せだったなあ”と、あらためてつくづく感じる。友人たちに感謝、感謝、感謝。   
  
<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
6品思い出す。うち1品は別のもの。他に1品。5/7で70点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。