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10.10 今年2回目の釣行は豆アジが大漁 [釣り]

 昨日10月9日、待ちに待った今年2回目の釣行。朝、起きてから準備。
 ターゲットはサヨリに決め、竿や仕掛けを用意する。そして、サヨリが坊主の場合は豆アジを釣ることにし、その仕掛けもバッグに詰め込んだ。
 サヨリも豆アジも時刻によって格別に釣れ時があるものではなく、店の開店準備を終えて、9時過ぎに出発。
 目指すは福井県若狭湾。途中、いつもの釣り餌屋で“サヨリは来てますか?”と問うと、“どこもかも、まずまずです。”との返事。
 よし、日向漁港の突堤へまず行ってみよう。ここはサヨリが寄ってくることは少ないが、景色が抜群であり、小生のお気に入りの釣場である。ここがダメなら、ほんの少し戻って早瀬漁港の船寄場だ。ここなら必ずサヨリが回遊してくるから。
 正午過ぎに日向漁港の突堤に着く。
 2グループと1人が来ていたが、狙いはチヌ(黒鯛)かイカのようで、海側に投げており、漁港側でのサヨリや豆アジ釣りは誰もやっていない。
 そこで、早速に撒き餌をしてみる。冷凍ブロックのアミエビをナイフで削って放る。やってくるのは、コッパグレばかり。真っ黒な小魚だから、上から見ていて直ぐ分かる。少々時間を置いてまた撒き餌。すると海鳥が飛来してサッとくわえていってしまう。そこでナイフで細かく削って撒き餌。これを15分ほど繰り返しても、サヨリの姿は全くなし。
 釣場は南向きで、漁港側であり、眺めはイマイチであるが、北を振り向くと日本海の大海原が広がっており、両サイドは山、右手に海から突き出した大岩があり、眺めは最高である。青い空と所々に浮かんだ白い雲。絶景、絶景! これを見ながら飲むビールは最高である。
 よって、ビール飲みたさに、サヨリがダメなら、豆アジを狙おうと、方針を変更。撒き餌しても見えなかったが、ここには絶対いることが分かっている。着いたときにすれ違った親子連れに聞いたら“豆アジが少し釣れた”と言っておられたから、これは、昨日までの3連休で釣り人が多く、撒き餌が多過ぎて飽食し、食い渋っているのかと思われた。
 5.4mの延べ竿にサビキ仕掛けを付け、籠にアミエビをたっぷり入れ込む。飽食している場合は撒き餌を多くしないと掛からないからである。手で撒き餌を少々してから、そっと竿下に籠を沈ませると、あれあれ豆アジがいっぱい寄ってくるではないか。茶色に見えるから判別が容易である。1匹掛かり暴れると籠から撒き餌がワッと散り、2匹目、3匹目が掛かる。竿の引き具合で分かる。ビーン、ビビビといった手ごたえである。少々竿を沈めてやると、今度はグーンといった手ごたえ。これはコッパグレだ。必ずしもこうした引き方ばかりでなく、ときには思い間違うが、微妙に引き方が違い、その感触の違いを味わうのがまた楽しい。
 そうした感触を楽しみながら揚げてみると、上3匹が豆アジで、下2匹がコッパグレ。感触は当たっていた。そして、擬餌針全部に魚が掛かっており、皆、かなり腹をすかしているようだ。
 これで要領は分かった。籠に詰める撒き餌はポンポンにする必要なし、上層で少々しゃくってやればよい。そうすれば、豆アジばかりになろうというもの。
 こうして、5本針に全部豆アジが掛かることがけっこう多かった。こんなことも珍しい。もっとも、順次食い渋り、1竿に1、2匹ということもあったが。
 豆アジばかり、こんなに釣れてもしゃあないから、下層も探ってやったら、グ、グ、グーンと引く。なんだコッパグレのでかいのか。また、やってみたら同じ引き方で強烈。揚げてみるとサンバソウ(石鯛の子供)だ。
 こうした外道釣りも面白いが、小さなコッパグレが多く、こんなものは何ともならないから全て放流し、本来の豆アジ狙い1本に絞る。
 2時間もしたら、けっこうな数の豆アジをゲット。もしサヨリが回遊してきたらサヨリ釣りに変更したいと考えていたのだが、その気配は全くなく、ここらで切り上げて早瀬漁港へ行こうかと思うも、つい先程缶ビールを飲み終わったばかりだし、早瀬漁港は眺めが悪い上に水が濁っているから釣りに専念するしかない。
 ここ日向の景色をもう少し眺めていたいから、今日はここで最後まで釣りすることにし、引き続き豆アジ狙いとした次第。
 そんな頃に先に着ておられた同年代の夫婦連れの奥さんが海側から漁港側に移動され、しばし釣りの話などをしながら懇談。次に若者がやってきて、イカを狙うためにまず豆アジを釣ると言い、少々話をしだしたら、“何かでかいのが掛かりました。”と言う。“深く入れ込んでいたから、ヒラメが豆アジを食ったんじゃないの?”と言ったものの、姿が見え出すとヒラメではない。“ああ、ツバスだ。揚がるかなあ。釣り糸を手で引っ張り上げるしかないよ。”とアドバイス。30センチほどの大きさで、よくもサビキの糸が切れずに揚がったものだ、と感心。“これ、どういう魚ですか?”と若者が聞く。“ツバスはハマチの子。脂は少ないが刺身にすればいい。イカが釣れなかったら、その代わりだよ。それにしてもよく揚がったものだ。”と、冗談ぽく褒めてあげた。
 豆アジ釣りには、こうした大型の外道がマレにある。小生にもツバスが掛かったことがあるし、一緒に来た友達がヒラメを揚げたことがある。よくある外道はウマヅラ(カワハギ)であるが、今日は掛からなかった。なお、困る外道はアイゴであるが、今日は姿を見せず助かった。アイゴの背びれには毒があり、刺さると痛い。
 午後4時前には撒き餌が無くなり、納竿。
 若者はイカ釣りを始めたし、夫婦は投げサビキで中型のアジ狙いのようだ。少々離れたところにいるから、別れも告げずに突堤をあとにする。
 午後7時前に帰宅。閉店処理を行い、食事のあと、豆アジを洗ってぬめりを取り、タッパウエア2個に満杯に詰め込んで冷蔵庫のチルドケースにしまう。
 200匹はあろう。毎年この程度の釣果があり、一般的にはハラワタを取り出すようであるが、数が多くて面倒だから、撒き餌のアミエビが腹に入ったままでいただくことにしている。
 今日、女房がから揚げにし、一部はそのまま食べることになるが、大半は南蛮漬けにしてくれる。これが酒の肴にピッタリ。
 だから、年に1回の豆アジ釣りは欠かすことができないのだ。
 こうして太公望を満喫した昨日一日でした。“一日中、一楽!”
(夕刻に追記)
 ところで、以上のことは昨日の“一楽”であって、今日のそれはいかに、となると、格別にこれといったものはない。
 昨日は久し振りの待ちに待った魚釣りであり、今日はその余韻にたっぷり浸かっているといったところが、今日の“一楽”である。間もなく閉店。これから昨日釣った豆アジのから揚げを酒の肴にして晩飯を食べるのであるから、まだまだ大きな余韻にたっぷり浸かることができる。

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