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4.25 韓流100話(その35)「アイデンティティ」 [韓流100話]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 10月27日に紹介しました木口政樹さんの著「おしょうしな韓国 ほのぼの韓流100話」から、ビックリさせられるお話を、気まぐれ的にちょい出しして紹介します。今日はその第35回です。
 先に、脚注より、言葉の意味の説明をあげておきます。
 アイデンティティ:…意味としては、自分は何者なのか、どこにその存在の根拠を持っていて、何をなすべきか、という個人の心の中に保持される概念。…日本人として生まれて、どれだけ日本のことを思い愛しているのかということ。…
95 アイデンティティ
…かれこれ11年ほど前、わたしが博士論文を準備しているときのことである。…妻の実家のすぐ近くに日本人でありながら戦争前に韓国人と結婚し、当時まですでに60年以上も韓国に暮らしているおばあさんがいるということだった。…つもる話を日本語でインタビューしてみようと出かけた。…
 ちょうど2002年の日韓ワールドカップの最中であった。おばあさんは…テレビでワールドカップを見ていた。サッカーが大好きという。
 雑談はすべて韓国語でやり、さて本題にはいって日本語のインタビューを試みようと「じゃ、おかあさん、ここからは日本語で話しますので、おかあさんも日本語でおねがいしますね」と誘いをかけてみた。「うん、わかったよ」と日本語で答えてくれたはいいものの、二言目からは完全な韓国語になってしまう。再度、日本語でおねがいしますと水をむけてみたが、やはり「わかったよ」と日本語で言うが、すぐ韓国語になってしまう。こりゃあかん。…
 このおばあさん、東京生まれで東京の大学に通っていたときに、韓国人の旦那さんと知り合い…、韓国に来て結婚。…しかし結婚は親の反対にあい、結婚後日本に帰ったことはただの一度もないということだった。…
 …本人も韓国に帰化し子供たちもみな韓国で家庭をもっている。ことばもすべて韓国語だ。日本語ではじめてもすぐ韓国語になってしまうほど、韓国語が言語中枢の芯になっているわけだ。親の反対で結婚後は一度も日本の地を踏んでいない。日本はもはや関心はないはずだ。だから当然サッカーの応援も韓国を応援しているものと思った。
 「おかあさん、サッカーは日本と韓国、どっちを応援するんですか」
わたしは「韓国だよ」という返事を想像しながらそう聞いてみた。聞くまでないことだと思っていた。しかしいちおう、本人の口から確認しておくのも意味のあることと思って聞いてみたのである。
 ところがおばあさんのこたえは何と「日本だよ」というものだった。わたしははじめ、質問の意味をとりちがえているのかな、と思ったほどだった。もう一度確認のことばをかけてみた。やはり「日本」ということだった。…おばあさんのこたえはわたしにはあまりにも衝撃の大きいものだった。…アイデンティティということへの神聖さに、全身が雷に打たれたようなショックを受けたのである。アイデンティティというのはこんなに奥深いところまで入り込んで生きているんだ。…
 …人為的・人工的に日本よりも韓国を応援したりすることは、原理的にできない相談だったんだ。チャンネルを替えるように、簡単に切り替えできるようなシロモノではないのだ。そういうことがこのおばあさんと出会ってはっきり理解できるようになった。わかしはここ韓国で骨をうずめることになるかもしれない。そうなったとしても、サッカーの応援は日本以外にはできないのである。…
 こちら韓国の男性と結婚している日本女性で、ごくまれではあるが「あたし、韓国の応援するわよ」なんて言う人がある。第2次大戦前だったら「非国民」ということになるだろうし、現在だったら「ええ? けっこう愛国心がないんだね」ぐらいの対話になるのかもしれない。しかし、おばあさんと会った今、わたしははっきりと言うことができる。「ばか言ってんじゃねえ」と。つまり、彼女は嘘を言っているか、あついは本当の自分が何なのかもわからず生きている根無し草のような人格だと断言できる。アイデンティティというのはそんなに軽はずみなものではないのである。そんなに甘いもんじゃないのである。いかに韓国人のダンナを愛していても、である。…
(引用ここまで)

 アイデンティティの重み、心のよりどころ、といった人間の本質に迫る真剣なエッセイ。ズシーンと胸にきました。キーワードは「ふるさと」でしょうね。
 人は「心のふるさと」を求める。それは「土着」。生まれ育った「ふるさと」、そこにいるときは何も感じなくても、そこから離れてみて初めて感じる「ふるさと」。うちひしがれ、よりどころを失い、傷心しているとき、暖かく迎えてくれ、包み込んでくれる「ふるさと」。
 ヒトはサケやウナギと違うけれど、生まれ育った所へ無性に帰って行きたいという本能を持っているかのようです。

 これにて、木口政樹さんの著「おしょうしな韓国 ほのぼの韓流100話」の紹介を終わらせていただきます。読者の皆様に韓国文化、日韓文化の違い、といったものが少しはご理解できたでしょうか。
 なお、本書には、日本の朝鮮支配、その傷跡に関する記事も幾つかあり、それを紹介しようかどうか考えましたが、少々ヘビーでもあり、暗くもなりますから、この“一楽日記”にそぐわず、割愛することとしました。
 日本は台湾も同様に併合し、2つの異民族支配を経験したのですが、その後の両民族の対日感情は大きく違います。それはなぜか。国民性の違い、というよりはそこに根差している文化の違いから来るものと捉えるべきでしょう。小生はそう感じています。
 朝鮮(小生はこの名称が好き)には、あまりにも強烈な、西欧に引けを取らぬ、一種独特の個性的な文化が脈々と流れてきている、これは変えられることはない根深なものがあります。
 一方の日本、ここの文化は非常に奥深くはありますが、あまりにやわなものであり、大陸のような頑固さがないという欠点、それがためにグローバル世界の中で翻弄させられる、ということになるのでしょうが、しかし、生まれ育った「ふるさと」で染み付いた文化というものは、そう易々と変えられるものではないでしょう。三つ子の魂百まで、です。
 相手の文化を知り、それによって自分たちの文化を再認識し、そうしたなかから、理解に苦しむも相手の文化に根差したあらゆる事物・思いを尊重する、というスタンスを取ることによって、初めて相互理解というものが生まれるのではないでしょうか。文化に良いも悪いもありません。長い長いそれぞれの歴史の中から育まれてきたものですから、それをまるまる尊重するという以外にない性質のものです。
 「近くて遠い国」と言われる韓国。相互理解によって、もうそろそろ名実ともに「近い国」となってほしいものです。「韓流100話」の抜粋が少しでも読者の皆様のお役に立てたら幸いです。
 末筆ながら、勝手気ままに本書の引用をすることをお許しくださった木口政樹様に深く感謝申し上げます。

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
5品思い出す。うち1品は別の物。他に1品。4/7で60点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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4.20 韓流100話(その34)「ごはん、食べた?」 [韓流100話]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 10月27日に紹介しました木口政樹さんの著「おしょうしな韓国 ほのぼの韓流100話」から、ビックリさせられるお話を、気まぐれ的にちょい出しして紹介します。今日はその第34回です。
88 ごはん、食べた?
 「ごはん、食べた?」これが人と会ったときのあいさつだと言ったらびっくりするだろうか。韓国語でつとに有名な「アンニョンハセヨ」は比較的最近のあいさつことばだと言う。わたしのかみさんも、子どものころには「ごはん、食べましたか?」にあたる「チンジ ドゥショッソヨ?」を使っていたということだ。…
 …わたしの見るところ、韓国の人は基本的に「食べる」ことに関心の強い民族であると思う。これは…むしろ健康的で人間的ですばらしいことだと思っている。食べることに関心のない人間はどこにもいないが、韓国の人は世界的な平均を上回っているだろうとわたしは考えている。あいさつに「ごはん、食べた」という表現があるということに、そのことがはっきりと現れているが、夕食のことで夫婦げんかになったりするなんてところも、それを代弁しているのではないだろうか。
(ここで引用を中断し、脚注を先に紹介)
夕食のことで:夫が夕食を外で食べてきた。妻は家で一人で食べた。夫が帰ってきて妻に「夕食、食べた?何を食べたんだい?」と聞くだろうか。日本人の場合は、そういうことは聞かないだろうと思う。でもずっと以前のことだが(新婚2年目ぐらいのことだったか)、わたしが外食をして帰ってきて、この質問を妻にしなかったせいでえらい目にあったのである。それ以来、私は常に外食してきたら妻に「何食べた?」と聞くようにしている。
(本文の引用再開)
 その名残りだろうが、今の大学生や高校生などの若い者たちも、「先生、食事しましたか」とあいさつするのをよく耳にする。昔とちがうのは、普段あいさつとしてこのことばを言うのではなく、午後2時ごろに会ったときなどによく使うのである。午前11時ごろに別れるときには、「キョースニム、シクサ オットッケ ハシムニッカ(先生、食事はどうされますか)」とか「マシッケ トゥセヨ(おいしく食べてください)」といったフレーズを言って去ってゆく学生が多い。
 こうしたあいさつの感覚は、日本だったらさしずめ天気のあいさつぐらいにあたるだろう。…わたしも韓国生活25年選手だ。知り合い同士ではよく「ごはん、食べた?」といいあっている。そういうのが自然だからそうしているだけなのだが、考えてみれば食事するというのは人生の一大事である。…根本的な営みである。「ごはん、食べた?」があいさつことばになって、なんらおかしくない。「顔洗った?」とか「歯、磨いた?」があいさつことばだったとしたら、どう考えても軽すぎるじゃないか。
(引用ここまで)

 最後の一文は、ドリフターズの「八時だよ!全員集合」のエンディングでの加藤茶のセリフを思い出させ、思わず吹き出しちゃいました。
 それにしても、韓国人は食べることに実に強い執着心を持っていますね、小生と同様に。小生は1日1食(夕食だけ)の生活をもう10年以上(15年になろうか)続けていますから、女房が丹精を込めて(そう思うようにしています)作り上げた晩飯を焼酎の湯割をチビチビ飲みながらよ~く味わって食べる、これが唯一の楽しみ、と言ったらオーバーになりますが、まあそれに近いものがあります。そうしたことから、努めて“おおーっ、今日の晩飯は豪華だなあ、うまそ~ぅ!”と言うことにしています。これが小生の我が女房に対する“あいさつことば”になっているやもしれません。おかげで、女房はけっこう真剣に夕飯をつくってくれています。女房殿に感謝、感謝、感謝。

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
4品思い出す。他に1品。4/5で80点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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4.15 韓流100話(その33)「ヤンバン(両班)」 [韓流100話]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 10月27日に紹介しました木口政樹さんの著「おしょうしな韓国 ほのぼの韓流100話」から、ビックリさせられるお話を、気まぐれ的にちょい出しして紹介します。今日はその第33回です。
 前回「87 ジョッポ(族譜)」で引用した部分を一部再掲しながら引用します。
ヤンバン(両班)
 両班と書いて「ヤンバン」と発音する。武官と文官の2つの官職のことをヤンバンといったのである。たとえてみれば、日本の平安時代あたりの貴族集団に相当するかと思う。武官よりは文官のほうが偉かった。こういうソンビ(脚注より:学識や学徳を備えた人。学者。)の文化であるために、今でも文、つまり学問に対する尊敬の念は格別のものがある。…ヤンバン…超エリート階級…全国民の1%にも満たない…。ところが現在、韓国人に聞くと、ほとんどの人は自分の先祖はヤンバンであるという。ヤンバンでない人はほとんどお目にかかれない。…
 だれでも自分の祖先が偉い身分だったらうれしいはずだ。この意識が韓国の場合、人一倍強いのはたしかだ。ヤンバンになるためには、あの科挙の試験に合格する必要がある。勉強である。…韓国社会が学歴社会である理由も、ヤンバン思想にその遠因があると思われる。ゲナソナ(だれもかれも)勉強、勉強で、学者への道を歩ませようと親たちはがんばる。先生や学者に対する尊敬の念もここから産み出されるのである。
 5月15日に「ススン・エ・ナル(先生の日)」という日がもうけられているのをみても、先生に対する尊敬の念がどれほどのものであるかわかろうというものである。
 日本の子供たちは、将来なりたい職業として「パン屋さん」とか「サッカー選手」といったものがけっこう上位にあげられるようだが、こちら韓国では、医者、判事、大学教授といった職業がトップにくるようだ。こういったあたりにも、学者へのあこがれというものがはっきりとあることがうかがえるだろうと思う。学者にはならないまでも、最高学府までいって勉強し、出世したいと考える子どもが大部分である。
(引用ここまで)

 このようなことについては以前にも紹介したと思い、過去記事を見てみたら、「韓流100話(その17)」で、「43 学力社会」に加えて「60 若者文化」と「36 ハグウォン(学院)」からも類似した話を引用していました。
 100話のうち、こうもたくさんヤンバンがらみの記事が出てくるのですから、著者にとってかなり強烈な印象を与えたことでしょうね。
 ついでながら、「60 若者文化」の話のなかで紹介しなかったヤンバンに関連することについて、以下に引用しておきます。
 …「修能試験(スヌン)」…日本で言う大学入学の統一試験、…11月の第1週目の木曜日がだいたい毎年その日である。この日はまた大変だ。受験生のために、会社の出勤時間を1時間遅めたり、早めたりして交通の混雑を緩和しようとするほどだ。また遅刻しそうな生徒がいたら、すかさずパトカーや白バイが動員され、その生徒を向かうべき所定の学校に運んでくれる。数年前朝日新聞で見た記事だが、京都でもこうした遅刻学生がいてパトカーが動員され20キロほどつっぱしって生徒を試験場まで運んでくれたそうだ。そうすると京都府警に700件を越す反響が届いたそうだが、8対2で賛成が多かったという。「2」は反対ということで「甘すぎる」「不公平だ」といった意見。韓国だったらこういう賛否両論はありえない。10対ゼロで皆賛成ということになろう。

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
4品思い出す。他に1品。4/5で80点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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4.13 韓流100話(その32)「ジョッポ(族譜)」 [韓流100話]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 10月27日に紹介しました木口政樹さんの著「おしょうしな韓国 ほのぼの韓流100話」から、ビックリさせられるお話を、気まぐれ的にちょい出しして紹介します。今日はその第32回です。
87 ジョッポ(族譜)
 …日本語講師になって…休憩時間…たわいのない雑談にふけっていた。学生のなかの一人がとつぜん、先生は何代目ですか、と聞いてきた。
 「ええっ? わたし? んー、何代目かな。わかんないね。パクさんは何代目なの?」
見目麗しい青年に質問を返した。
 「わたしは、72代目です。ミリャン・パク(朴)氏の72代目です」
 「ええっ! 72代だって?」
わたしは驚いた。72代だと? 日本ではそんな代数をもっているのは、天皇ぐらいしかいないはずだ。ちなみにそのすぐあとで天皇について調べてみたら、今の天皇つまり平成天皇は125代目だということがわかった。しかし天皇以外、だれが70代以上の代数がわかるものか。…そんなことがあるのか。…
 韓国ではジョッポ(族譜)といって、家門の始祖からの名前が延々と書いてある分厚い本が大切に伝えられている。…父親から由来などを教えてもらうらしい。…先祖を尊敬し、親や老人を大切にするものの考え方はこうしたところにその源流があるかもしれない。家門を大切にし歴史を重んずるということは、プライドが高いということである。こんなプライドの高い国を支配しようとした日本は、そもそも相手が悪かった。こんな気位が高い国が、どこかの国に支配されるはずがないのだ。そもそもよってたつ土台が違いすぎる。われわれ日本人は一般的に見て、6代、7代ほども遡れないほどルーツはあいまいだと思う。これはわたしの家門だけのことかもしれないが、否やはりおおかたの日本人の平均的な姿ではないだろうか。…韓国を植民地支配するなんてことは、その土台から間違っていたんだとつくづく思う。…
(引用ここまで)

 著者が「だれが70代以上の代数がわかるものか。…そんなことがあるのか。…」と疑問を呈したことに関連して、「91 ヤンバン(両班)」で次の記述があります。(以下引用)
 両班と書いて「ヤンバン」と発音する。武官と文官の2つの官職のことをヤンバンといったのである。たとえてみれば、日本の平安時代あたりの貴族集団に相当するかと思う。武官よりは文官のほうが偉かった。こういうソンビ(脚注より:学識や学徳を備えた人。学者。)の文化であるために、今でも文、つまり学問に対する尊敬の念は格別のものがある。…ヤンバン…超エリート階級…全国民の1%にも満たない…。ところが現在、韓国人に聞くと、ほとんどの人は自分の先祖はヤンバンであるという。ヤンバンでない人はほとんどお目にかかれない。
 これはどうしたわけなのだろうか。いろいろの理由があるようだ。昔日本でも、町人や大農などが、金で武士の位を買い、腰に刀をさげ、武士の身分になることがあったが、あれと同じように、金でヤンバンの身分を買いヤンバンになった人もいると聞く。でもいちおう、この人たちは本当のヤンバンと見られよう。だから、本来のヤンバンの家系、途中で金でヤンバンの身分を買って、それ以降ヤンバンを名乗るようになった人、ヤンバンでもないのに自分の祖先はヤンバンであったと偽りを言っている人。こういう具合いに3通りほどに分類できるだろうか。(引用ここまで)

 “まんず韓国人は気位が高けぇんだねえ。たまげる。開いた口が塞がらねえ。そういやぁ日本の戦国武将も、吾こそは源氏の末裔なるぞ!なんてやってぇましたわ。誰も信じんかったようですが。”と、まあ感想を述べておきましょう。畏れ入りました。

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
4品思い出す。正解。100点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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4.2 韓流100話(その31)「ズボン」 [韓流100話]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 10月27日に紹介しました木口政樹さんの著「おしょうしな韓国 ほのぼの韓流100話」から、ビックリさせられるお話を、気まぐれ的にちょい出しして紹介します。今日はその第31回です。
82 ズボン
 わたしが韓国へ来た当時、ズボンのすその丈が短か目だった。日本では男もののズボンは、まっすぐに立ったときズボンのすそがくるぶしあたりまでになるようにしつらえる。日本にいたときにはこれでよかったし、当然これがピッタリ合った長さだと思っていた。
 ところがこちらに来て服装の面で最初に気づいたのは、男性のズボンのすその丈の長いことだった。どの男性も皆、ズボンの丈が長い。…かかとのほうはと見ると、地面についてしまうほど長いのだが、これがうまい具合いにギリギリのところでがんばっていて地面を摺(す)るようなことはない。すっと立ったときに、靴の大半までズボンのすそがおおう格好になっているため、靴下はもちろん見えず、腰から地面までズボンだから脚が長く見える。一方わたしのほうはどうか。ズボン、靴下、靴、というように各パートがそれぞれはっきり表われている。…
 韓国式の長さになれたいまとなっては、日本式のすそ丈ではギャグっぽくて、ちょっと滑稽に映るから不思議だ。パントタイムやサーカスのピエロが想起されるからだろうか。慣れというものはおそろしいものである。
(引用ここまで)

 小生、冬物の背広が一昨年によれよれになり、今は亡き親父の洋服タンスを明けてみたら、ちゃんとありました。小生より若干背が高かった親父であり、すそ丈が長すぎやしないかと思ったのですが、「これがうまい具合いにギリギリのところでがんばっていて地面を摺(す)るようなことはない。」状態。以来、お出かけのときに愛用しているのですが、ズボンが下がり気味になることが気になって、“地面を摺ってはいかん”としっかり背を伸ばす(こんなことをしたって悪足掻きにしかならないのですが)ようにしています。おかげで姿勢がよくなった! 韓国人男性も同じかも?

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
3品思い出す。他に1品。3/4で75点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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3.29 韓流100話(その30)「ビールの注ぎ方」 [韓流100話]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 10月27日に紹介しました木口政樹さんの著「おしょうしな韓国 ほのぼの韓流100話」から、ビックリさせられるお話を、気まぐれ的にちょい出しして紹介します。今日はその第30回です。
81 横を向いて(その2)
 ビールを飲む。…隣に座っている人間についでやる。彼は当方のコップについでくれる。差しつ差されつというやつだ。コップの底にまだいくばくかのビールの液体が残っているが、お隣さんはそのうえについでくれる。これが日本の礼儀だ。…
 …わたしがサムソン総合研修院の日本語教授として働いているときのことだった。…コンパのとき、隣に座った学生(といってもサムソンマンであり大のおとなだ)のビールが底をつきそうだった。さいわいまだ少し残っている。「さあどうぞ」といいながらビールをつごうとした。瞬間、相手は談笑の顔から急にひきつるほどこわばった顔になってこれを拒否するのだった。韓国で「先生」のすすめを拒絶するというのは相当のことなのである。…何がおこったのかタネあかしをしてくれた。「先生…実は韓国では、コップにビールが残っている場合、そこに注ぎ差しはしないものなんです。カラになるまできちんと飲んでから新しくビールをつぐというのがここ韓国の昔からのマナーなんです。まだ残っているのにそこにさらに注ぐのはチョムジャンといって、ジュサのときに先祖(死んだ人)に対して行う行為なんです。普段は絶対にしないものなのです。残っている分すぐに飲み干しますので、そのあとで注いでください。」ということだった。
 そうか、そんなこともあるのか。韓国生活まだ2年目ぐらいのときだったので、チョムジャンなんていうことばも知らない時期だった。大いに学んだ次第であった…。
 ジュサ:…「祭祀」と書く。…法事のようなものと思えばよい。先祖に対して供え物を供え、供養するという義である。
(引用ここまで)

 最近、日本では差しつ差されつの文化が随分と減ってきました。その昔は瓶ビールであっても、きれいに飲み干してコップを回すという飲み方がけっこうなされていたのですが、いつのまにかコップが大きくなり、まずコップを回すことはなくなり、注ぎ差しが一般化しています。そのビールも今では中ジョッキぐらいの大きさのものが配られ、完全に飲み干してからおかわりを注文する形へ移行しています。マイペースで飲むのです。また、焼酎が根強い人気を博しており、湯割り水割りの別をリクエストして注文し、これも飲み干してから注文します。
 こうして、今では差しつ差されつ飲むのは日本酒ぐらいのものになってしまい、基本はグイッと一飲みし、杯を回すのですが、その杯が今では「ぐい呑」が主流になり、一口では飲み切れず、注ぎ差しになる傾向にあります。これは熱燗の場合ですが、今ではそれが少数派になってしまい、冷酒を小振りのグラスで飲む形に移行しつつあり、これはワインの飲み形に近いもので、ワインもけっこう宴席に出るようになりました。
 酒に弱い日本人ですから、マイペースで飲む方式へどんどん移行しているこの頃です。近年、随分と酒に弱くなってきた小生、助かっています。

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
4品思い出す。正解。100点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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3.27 韓流100話(その29)「横を向いて」 [韓流100話]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 10月27日に紹介しました木口政樹さんの著「おしょうしな韓国 ほのぼの韓流100話」から、ビックリさせられるお話を、気まぐれ的にちょい出しして紹介します。今日はその第29回です。
81 横を向いて
…酒を飲むならお互いおいしく飲むに越したことはない。所変われば品変わるで、文化ごとにいろいろな違いがあるわけだから、基本的で重要なルールや礼儀はやはり知っておくべきだ…
 …年下の者が年上の人間の前で酒を飲むとき、こちら韓国では面と向かって杯をあおるのは失礼とされ、すこし横を向いて杯をあげるのが礼儀なのだ。サムソンに就職する前のころだったと思うが、若者たちに日本語を教え、みんなで食事をしての二次会の飲み会で、学生たちが酒をあおるとき、わたしからの視線に対して90度ぐらい横を向いて杯をあおるので、なんとなくおかしくて、わたしは「あれあれ」という感じでプッとわらってしまった。日本だったら、親の前だろうと先生の前だろうと、「いただきます」といってそのまま杯をあおることになるはずだ。それに慣れているものだから、こちらでのふっとあらぬ方向を向いて飲み干す姿に面食らったわけである。酒に限らずたばこを吸う場合も、年上の人、たとえば親や先生の前では、面と向かってたばこの煙を吐き出すのは失礼とされ、90度横を向いて煙を吐き出すようにするのがこちらの慣わしだ。先達を敬うという儒教精神がこういったところにも息づいているわけである。韓国の美しい風習の一つとして大切にしてゆきたいものだとわたしは考えている。
(引用ここまで)

 いつのことだったか、同業者の集まりの懇親会で、息子ぐらいの若い衆が小生の前にやってきたから、空きコップを持たせてビールを注いでやったら、横向きになってグイーッと飲み干したことがありました。その姿がさりげなく、スマート(今風の言葉ではクール)に見えたものですから、“いやーあ、この青年は先達を敬っているなあ。なかなか礼儀をわきまえた輩だわい。”と感心させられたことがありました。韓国のこのことについては、まだ知らなかったときのことですが、韓流スタイルはやっぱりいいもんですね。
 さて、たばこの煙の場合、今の日本では横向きで煙を吐かないと、“てめえは俺を肺ガンにする気か!”と叱られましょうね。もっとも、宴席でもたばこが吸えない所が増えちゃって、箸休めのときに喫煙所へ行って吸うしかなくなりつつありますがね。

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
5品思い出す。他に1品。5/6で80点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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3.21 韓流100話(その28)「立て膝」 [韓流100話]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 10月27日に紹介しました木口政樹さんの著「おしょうしな韓国 ほのぼの韓流100話」から、ビックリさせられるお話を、気まぐれ的にちょい出しして紹介します。今日はその第28回です。
80 立て膝
 家庭で食事をするとき、さいきんはテーブルで食事をするのが一般的になっているが、ちゃぶ台で食べるのが本来の姿だった。ちゃぶ台で食べるとき、韓国の女性は長いマチ(スカート)でおおわれた脚の片方を立てて、立て膝で食べる。最初この姿を見たときにはさずがに土肝を抜かれた。…立て膝をするのには、一つの理由があるようだ。それはこちらでは正座がそれほど一般的ではないという事実。正座をするのはほとんど叱られるときなどに限られている。
 …妻の実家に行ったときのこと。あるとき、母方の親戚のおじさん連中が集まって談笑していた。…一番長老の方がわたしを呼んだ。この方には…お世話になっていたこともあり、…「はい」と返事をするなり、車座になっているその集まりの一員として加わった。そのときわたしは無意識のうちに正座をして座っていた。それはわたしにとって当たり前のことであった。しかしその姿を遠目に見ていた妻が、みんな帰ったあとで言ったもんだ。
「なんであんなふうに悪いことをして叱られている生徒のように座ったの」。
罪人のようで見苦しかったというわけだ。こんな例でもわかるように、正座は普通しない。…「ヤンバンタリ」といって「あぐら」をかいたり、横座りになったり、子供たちは脚を伸ばしたりして食べるのだ。したがって女性が立て膝をするのは、ほとんど必然的と言ってもいいのかもしれない。もっとも女性全員がこのスタイルをするのではなく、だいたい中年以上の女性らの立て膝が一般的かと思う。
(引用ここまで)

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
4品思い出す。うち1品は別の物。他に1品。3/6で50点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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3.16 韓流100話(その27)「茶碗」 [韓流100話]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 10月27日に紹介しました木口政樹さんの著「おしょうしな韓国 ほのぼの韓流100話」から、ビックリさせられるお話を、気まぐれ的にちょい出しして紹介します。今日はその第27回です。
79 茶碗
 韓国に来たばかりのころ…ごはん茶碗は置いて食べるものだと妻から教えてもらった。日本では正反対で、下において食べたら親にしかられる。…ごはん茶碗のマナーは、日韓で正反対になる例の一つでありその代表といえるだろう。下においたまま食べるから当然ハシだけでは食べられない。味噌汁をどうやって飲む。必然的にスプーンが必要となってくる。…
 スプーンですくって口に運ぶ。なれてくると韓国スタイルのほうが、悠々としていて堂々としていて、落ち着いていると感じるようになる。日本のように茶碗を手にもち、それを口にあてて汁を飲み込み、ごはんを口のなかにかっこむのは、ちょっとせわしないというか、もっと言えばがさつな感じがしてくるから不思議だ。
 母がはるばる日本からやってきた。食事のとき、当然のことだがごはんを手にもって食べる。韓国のごはん茶碗は大きくて重くて手にはもちにくいんだが、無意識のうちに手にもってしまうのだ。80歳ほどの母には、こちらではごはん茶碗は置いて食べるんだよ、といっても通じないのは当然のことかもしれない。80年の習慣がそう簡単に切り替えができてたまるか。持つなり置くなり、自由に食べるように言ったのはいうまでもない。しかし母は、思い茶碗を手にもっておいしそうに食べている。その姿には歴史の重みがあり、礼儀やマナーを色あせたものにするほほえましさが歴然としている。
(引用ここまで)

 小生、これには驚きました。この話のすぐ後に「80 立て膝」の書き出しに「家庭で食事をするとき、さいきんはテーブルで食事をするのが一般的になっているが、ちゃぶ台で食べるのが本来の姿だった。」とあります。日本でも同様ですが、しかし、その昔の日本は、正座しての一人膳でしたから、茶碗の置かれている位置が口からあまりにも離れており、手で茶碗を持つことになったのでしょうね。今はその距離が随分と近くなり、特に小さな子供となると、目と鼻の先となり、茶碗を持とうなどと思いもしない。叱られた理由が解せない、となりましょう。
 食事スタイルの違いが正反対のマナーを作り上げた、ということになりましょうか。 

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
5品思い出す。うち1品は別の物。他に1品。4/6で65点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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3.14 韓流100話(その26)「職業」 [韓流100話]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 10月27日に紹介しました木口政樹さんの著「おしょうしな韓国 ほのぼの韓流100話」から、ビックリさせられるお話を、気まぐれ的にちょい出しして紹介します。今日はその第26回です。
78 職業
…ここ韓国はソンビ*の国、ヤンバン*の国だけあって、学者が尊敬されるお国柄だ。わたしも大学教授のはしくれ。外に出れば「キョースニム*」ということでたいへん大事にされることが多い。…
(脚注より挿入)
ソンビ:知識人ほどの意味。漢字のない純粋な韓国語。
ヤンバン:「両班」と書く。高麗・朝鮮時代の官僚の意味。現在は知識人とか礼儀のある紳士ほどの意味で使われることが多い。
キョースニム:…漢字で表現すれば「教授様」ということ…
(以下、引き続き引用)
…大学では掃除のおばさんがたくさん働いている。…わたしとしてはできれば笑顔であいさつを交わしたいのだが、向こうはどうも恐縮して(だと、わたしには思われるのだが)こちらの視線をはずしたりあらぬ方向を向いたりして、あいさつをしようにもタイミングがつかめない。どうにかタイミングを見計らってこちらからあいさつをすると、…ときおり挨拶が返ってこないこともある。これがまたけっこう多い。教授に対して恐れ多いという感じなのである。
 わたしの住むアパート(マンション)にも掃除のおばさんがいる。…声をかけるが、あいさつの返ってこないことが多々ある。…掃除のおばさんの受け止め方はどうもちがうようだ。「あんたもどうせさげすみの目で見ているんだろ」という捉え方をしているのがなんとなくわかるのだ。
…いつも人の目を気にする日本人であり日本文化であるが、こと職業に対する視線ひとつは、誇れるものだと思う。相手が掃除のおばさんだろうが、出前のおにいさんだろうが、機械修理のおじさんだろうが、そういった人々をばかにした視線で見ることは普通しない。…職業に貴賎なしということばは韓国にもあるが、それをことば通りに実践しているのはどうも日本人のようだ。
(引用ここまで)

 職業に貴賎があるから「職業に貴賎なし」という言葉があるのでしょうね。日本でも大なり小なりありましょうが、その程度にあまり差がないといったところでしょうか。まあ、こんな国は日本ぐらいのことでしょうね。ヨーロッパあたりは職業によって随分と身分差があると聞き及んでいますから。
 ところで、黒田勝弘著「韓国人の発想」(1986年)<小生が買ったのはその年ですが、積んどいて読んだのは最近>に面白い件(くだり)がありました。
 1988年のソウル五輪を前にして1984年に韓国から日本へ食堂視察団が訪れ、その団員の方(ミセス韓)が韓国に戻ってしばらくしてからの著者とのやりとりです。
(以下引用)
ミセス韓 …わたしたちが驚いたのは、その何の変哲もない小さなおでん屋が、何と3代にわたってやっているというんですね。…わが国だと屋台をすこし大きくしたおでん屋などは、つまらない商売ですから親子3代なんか決してやりません。…小金をためて、できるだけ早くやめたいと思っていますね。
 だいたい、わが国では食べ物商売の社会的評価が低いのです。経営者も従業員もあまりよくみられません。
著者 …先ごろKBS(韓国放送公社)のテレビで、親子何代にもわたって同じ仕事を続けている、いわば“職人さん全員集合”を紹介するというので、しきりに応募のPRをしていたのだけど、どうもいくら待っていても番組が出ないところをみると、集まらなかったようだよ。
ミセス韓 韓国にももちろん職人はいるし、親子何代でやっている人たちも、日本ほどではないけれどいると思います。ただ、テレビで紹介するといった場合、ひょっとすると恥ずかしがって出ないかもしれませんよ。わたしたちには、出世せずにつまらない仕事を親子何代もやっているのは恥ずかしい、という思いがあります。とくに食べ物屋なんか自慢になりませんからね。
(引用ここまで)

 日本と韓国、職業に関してお国事情に随分と違いがあるようですね。それと、職人(その道のプロ)に対して尊敬の眼(まなこ)を向けるのは世界広しと言えども日本人ぐらいのようです。もっとも近年は、大企業が使い捨てにするなど随分と虐げられた存在にされていますが。

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
4品思い出す。1品は別の物。他に1品。3/6で50点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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