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1.6 うちの徳田ねぎは天下一品! [グルメ]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却するために ※1
 「徳田ねぎ」は、我が岐阜県岐南町の特産で、岐南町にある字名、その昔は徳田村に由来し、木曽川を挟んだ対岸の愛知県江南市から嫁入りしてきたと聞いている。その江南市がこのネギの本場のようだが、これも他から嫁入りしたもので、本元は同じ愛知県の越津で、「越津ねぎ」と呼ばれている。尾張地域で広く栽培されているようだ。岐阜県内ではどうかというと、あちこちでネギが栽培されているが名称は「岐阜ねぎ」であり、姿形は同じだから同一品種かもしれないが味が異なる。
 小生思うに、これは土壌が大きく原因しているのではないだろうか。木曽川の氾濫原か否かである。尾張地域及び岐南町とその下にある笠松町辺りは、戦国時代の半ばまで、木曽川の本流が岐南町と岐阜市の境を流れており、岐南町と江南市の土壌は極めて類似しているであろう。それに対して岐阜市の大半は長良川の氾濫原の土壌だから土質が違おうというものである。
 徳田ねぎは、関東の白ネギと関西の葉ネギの中間タイプで、白根も葉も柔らかくて甘く美味しいと評判である。関東の親類へも関西の親類へも毎年送っているが、どちらも地元産のネギより格段に美味しいと喜んでもらっている。
 日本中、長い長い栽培歴があるネギであるが、徳田ねぎいや越津ねぎが全国に広まらないのは、一つには土壌が影響しているのではなかろうか。なお、同じ木曽川の氾濫原といっても、場所により砂と粘土の比率が違うから栽培適地とそうでない地域がある。岐南町でも、砂が多すぎてはダメだし、粘土が多すぎては根腐れしてダメだ。
 土壌のことばかり書いてきたが、品質の良し悪しは肥料の使い方によっても変わる。専業農家の方は、肥料代や施肥のしやすさから化成肥料それもネギ専用の肥料を使われることが多い。うちでは有機肥料しか使わなくなったから甘味が増した。それよりも違いが大きいのが、最終の追肥の量である。うちでは今季から追肥をなしにしたが、専業農家は最終追肥を大目にされる。そうすると、葉っぱが緑色であったものが青みを帯びるとともに凛と立って葉折れが少なくなり、見た目に非常に良く、商品価値がグンと上がるのである。反面、葉も白根も硬くなり甘味も減る。これではせっかくの徳田ねぎの良さが消えてしまうが、消費者は見た目で選んでしまうから、うちのようなネギを並べた隣に過剰肥料栽培のネギを並べられたら、どちらが売れるか、それは明らかなことである。
 もう一つ違いがある。うちでは畑から引き抜いた泥付きネギを皆さんに差し上げる。調理の直前に一皮剥いていただく。こうすれば白根は乾燥せず柔らかい。専業農家では、圧縮空気を吹き付けて皮を剥く機械を使い、それを束ねて出荷されるから白根が乾燥して硬くなるのである。
 こうして、「うちの徳田ねぎは天下一品!」と自慢しているのだが、今年も差し上げたお客様から「美味しい、美味しい」と」言っていただき、鼻を高くしている。
 これに甘んじることなく、さらに美味しいネギを高収穫したいのだが、うちの畑の難点は、少々粘土が多く、真夏の多雨があると、若干根腐れして生長が悪くなることだ。深位置に定植して白根を伸ばそうとすると、もろに被害を受けるし、浅位置に定植すると根腐れは防げても白根が短くなる。秋からの土寄せを小まめに何度もすれば白根を伸ばせるが、鍬を使っての人力では限度がある。専業農家のように土寄せ機を使えば白根が伸びるのだが、そんな機械は買えない。まあ、葉っぱも美味しいから現状でよしとしようか、と横着を決め込んでいる。なお、有機肥料の選択は味に影響するだろうが、これはさっぱり分からないから、種類が多ければ無難だろうと、4種類を少しずつ撒いている。4畝の栽培だから、畝ごとに単品肥料で味比べし、メインの肥料を決め、次に2品肥料で味比べ、といったやり方をすれば最適配合が分かるであろうが、施肥量の大小にも影響するだろうから、その試行錯誤に10年は要しよう。よって、これも横着を決め込み、適当に施肥するだけだ。
 今日は初売りセールの2日目だが、朝から雨でお客様も少ない。よって、長文の一楽を書くことにしました。
 「うちの徳田ねぎは天下一品!」と自慢したかったから、そうしたところです。
 皆様の貴重なお時間を奪ってしまい、申し訳ありませんでした。

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
3/4で75点。

※1 2012.9.2別立てブログ記事「“一日一楽”日記の書き始め。落ち込みから脱却し、喜びの毎日に。」で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 なお、文筆家の五木寛之さんが一時気分が落ち込んで物書きができなくなったことがあり、そのときに毎日楽しかったことを書き綴ったことによって落ち込みから脱却でき、文筆活動が再開できたとのことですし、また、齋藤茂太さん(精神科医・文筆家)も、著「あなたと合うと元気になる」といわれる人の共通点のなかで、こうした日記の重要性を説いておられます。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法、という本を買った 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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