SSブログ

3.9 正常なる収縮期血圧は、50歳130、60歳135、70歳140、80歳145だった時代もある [学び]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 昨日の記事の続きとなってしまうが、上の血圧(収縮期)が幾つなら正常なのか、あるいは理想的なのか、そして危険なのか。
 これについては、戦後の日本において医学界はどんどん低い数値を基準値に設定し、改定を繰り返している。ということは、日本人は高度文明社会に別れを告げて、順次狩猟採集民生活へ逆戻りしていることを意味する。
 現実は逆である。狩猟採集民、農耕民、文明社会人と進むにつれ、血圧が高まってくるのは医学界でも常識であり、戦前より戦後は血圧の基準値を上げねばならないのだし、高度成長後はもっと上げねばならないのだし、車社会になってからはまた一段上げねばならないのである。
 飽食して運動不足が重なれば、これによって血圧が上がっていくのは因果の法則に基づくものであり、平和が続き文明が高度化すれば、必然的にこうなるのであって、これを認めずして基準も設定のしようがないのである。
 さて、すこぶる健康で理想的な血圧は、昨日記事にしたように狩猟採集民の上110、下70であり、人間の理想値はこれ一つで不動のものである。ヒトと同程度の大きさの健康な大型犬の血圧は上90であり、ヒトは四足から二足直立したがために頭へ血液をポンプアップする必要が生じ、20アップして110となったのである。ということは、すこぶる健康な寝たきり老人(有り得ない存在であるが)の上の血圧は90が理想値となる。
 今どき上110、下70という理想的な血圧の持ち主は珍しい存在となった。でも、小生は還暦前あたりまでは、上110台、下70台前半であった。それが維持できたのは、1日1食(夕食のみ)の小食とし、店や畑仕事で毎日体をよく動かしていたからである。
 それが今は前日に測定したように上137、下84となった。10年前に比べて上20アップ、下10アップである。1日1食生活を続けているも、以前に比べて腹いっぱい苦しいほどに食べるようになったし、店や畑仕事での体の動かしかたも減ったからである。また、加齢も原因していよう。
 この血圧をどう評価するか。ちょうどピッタリ当てはまる基準値があった。昨日紹介した健康医学の大家、西勝造氏が昭和9年頃に提唱された「正常なる血圧」が2本立てで示され、上の血圧(最高血圧)は次の算式のとおりである。なお、もう1本は昨日記事にした上と下の比率(11分の7が適正)である。
 男子 最高血圧=115+(年齢ー20)/2
 (婦人に対しては男子より一般に5ミリ低いのを正規とする。)
 これに小生の年齢(67歳6か月)を入れて計算すれば、約139となり、極めて正常なる血圧となる。“どうだ、立派だろう”と威張りたくなる。少なくとも昭和初期の時代の人と同等の食生活や体の動かし方をしていると言えるのだから。
 小生も日本人、こうした数字に弱い。検査測定値に一喜一憂する。今回の血圧測定で上137と出て、昔の正常値が139と出たから、大喜びしているのであるが、測り直せば140と出ることもあろう。そうすると、たったの1超えただけであるが、がっかり、しょんぼりである。
 冷静になって、客観的に判断するに、西氏が提唱された「正常なる血圧」は昭和初期の人たちに適用されるのであって、今日の高度文明社会人に適用するのは無理があろう。より飽食時代になり、より体を動かさなくなっているのであるから、戦後の高度成長期頃に言われた次の算式が「正常なる血圧」となろう。
  最高血圧=年齢+90
 これによれば、小生の血圧は157あってかまわないのである。
 そして、今は当時に比べ、段違いの車社会となったから、さらに血圧は高くなり、小生が思うに「正常なる血圧」というものは、もっと単純明解な次の算式で示してよかろう。
  最高血圧=年齢+100
 非常に分かりやすい基準値である。小生は167あってしかるべき。それが137と30も低いのは、あまりに時代遅れな原始人だ、ということになる。考えてみるに、小生が1日1食でずっと通していると言うと、皆、目を丸くしてびっくりするし、店の暇を見つけては野良仕事をしているのだが、よう動くなあ、と感心される。自分ではマイペースでそうしているのであって何も無理していないのだが、傍目からはそう映るのであり、どれだけかは原始人的であろう。
 これから、10年20年経てば、世の中はよりグルメになり、指先だけを小まめに動かすだけの生活となるのは必至であり、小生が唱える「正常なる血圧」が正しいものであると評価されてほしいものだ。
 「平和で豊かな社会」、これが何と言っても最優先で求められるものであり、これによって人々は幸せを堪能できる。誰も狩猟採集生活に戻りたいとは思わない。おらの村には電気もねえ、車もねえ、こんな村にはとてもじゃねえが住めたものじゃねえ、のである。
 それと引き換えに循環器系疾患である脳梗塞、脳溢血、心筋梗塞という血管の詰まりや破れによる病気に罹る確率が増えていくのだが、電気もある、車もある高度文明の恩恵に浴しているのだから、これは必然であり、血圧測定の数値を見て悪あがきしても全く無駄なことである。血圧が高くても低くても、こうした疾患は皆、等しく発症する危険性を同じ確率で持っているのが現実であり、そうした調査データが幾つも出ている。
 考えてもみてください。話はちょっとずれるが、簡単に健康測定できるものに何があるか。一つは体重計だが、秤に乗らなくてもメタボかどうか見当がつくから、なくてもいい。2つ目が体温計だが、これもおでこに手を当てれば見当がつくし、測ってみて39度もあればびっくりしてあわてふためくだけで、意味をなさない。3つ目が血圧計である。小生もそうだが血圧測定し、一喜一憂させられるのだが、どんな数値が出ても、実際のところ、これまた何の役にも立たないのである。
 ただし、体温が40度もあれば何か手を打たねばならなくなるのと同様に、血圧が300にもなれば何か手を打たねばならないだろう。もっとも、戦後初期に対米交渉を行った吉田茂首相は、交渉時には血圧が常時300になったというから、風邪をひいて38度の熱があってもけっこう仕事はできるのであり、血圧が300であっても仕事をして差し支えないとも言える。安静にせねばならない血圧が幾つなのか、それは小生には分からないが、とんでもない高い数値になれば、体が異常を感じて生体反応が働き、横になってじっとしていたくなるであろう。
 血圧に関して困った問題は、医学界が適正血圧なるものを低めに設定し、事あるごとに血圧を測定させ、一度でも基準値を超えたら降圧剤を飲ませたがることである。これは日本の医療制度に大きな欠陥があるからであり、薄利多売の商売をせねばならないようになっているからである。数多くの患者を創りだし、薬漬けにしないことには食っていけないのである。結果、世界中の降圧剤の生産高の何と5割を日本人だけで消費しているのである。
 簡単に健康測定できる血圧計というものがこの世にたまたま存在するから、こうなったとしか言えない。小生思うに、血圧と同時に測定できる脈拍数というものが健康に大きく関わるような気がするが、脈拍数を下げたり上げたりする薬なんぞこの世に存在しないから、完全に無視されているのであろう。
 恐ろしい世の中になったものだ。じゃあ、どうすればいいかというと、いずれは循環器系疾患を患う危険性が極めて高いのだから、「ピンピンコロリ」運動を展開してみえる長野県では、お年寄りたちの最新の合言葉は「脳血管障害で95歳で死のう!」となっているようである。長野県民は長寿、一人当たり老人医療費もベッド数も全国一少ない、その長野県民は、死を恐れず、悪あがきせず、死を受け入れて、さあどうする、という発想法でもって対処しているから、きっと健康でいられるのでしょう。
 ここまで、チョウ長々と高血圧についてとりとめないことを書き綴ってきましたが、小生思うに、血圧というものはヒトの体の原始性を測る道具にすぎず、それが低ければ原始人に近い生活を自ら望んでやっているだけのことであり、それが高ければ高度文明生活を十分に堪能なさっているのであって、どっちが良いの悪いのと決めることはできない性質のものではないでしょうか。
 小生の血圧が大方の人より低いのは単に原始人の生活が好きなだけのことですし、女房は最近血圧がぐんぐん上がってきたのですが、仕事が楽になって立派な高度文明生活をエンジョイしまくっているだけのことです。小生はそのように理解しているところです。
 いやあー、今日は書きまくった(実際には昨日あらかた作成)。最後までお付き合いいただきました読者の皆様には長時間拘束して誠に申し訳ありませんでした。この駄文が、皆様の血圧の理解に、どれだけかのお役にたてれば幸いです。

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
外食で明確に記憶。脳トレならず。

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0