SSブログ

2.28 動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか [学び]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 われわれは自分たちだけが賢いと思っていないか?と問いかける、表題の本を書いたのがフランス・ドゥ・ヴァール氏である。2017年に翻訳本が発売されている。
 霊長類研究で日本での大御所は今西錦司(明治35年生:故人)で、京都大学霊長類研究所はその流れをくみ、幾人もの著名な霊長類学者を輩出している。
 一方、海外での霊長類研究は日本のようなしっかりとした系統だったものはないようである。まあ、欧州には幾つもの国があるし、米国は広いから無理からぬ話であろう。でも、面白い男がいる。フランス・ドゥ・ヴァール氏がその人である。オランダ人であり、母国で研究をしていたが、研究施設が廃止になって渡米し、類似した研究施設で継続して半自然状態の類人猿社会を研究しておられる。小生と同い年だから今年72歳。
 彼は、生物学者はかくあるべきだが、頭で考えるのではなく、京都大学霊長類研究所と同様にフィールドワークを通して動物の生の行動から何かを感じ取る、という研究手法を駆使しておられる。そして、心理学からのアプローチもされているから、幅広く動物を見ることができるのだろう、なるほどと納得できる論文を幾つも書いておられる。
 今、断捨離読書を始めた「共感の時代へ 動物行動学が教えてくれること」に、それが盛りだくさんだ。この本の発刊が2010年4月で、小生が進化論の論文を印刷し終えたのが2010年9月だから、論文執筆の最後の最後ぐらいに読んだのかもしれないが、それが生かされているようには思えない。小生の論文に間違いがありやしないか、ダメ押しで買って読んだのかもしれぬ。
 もう10年も前のことになるから、記憶に定かでないが、そうでもあるように思うも、次なる論文(とっくにとん挫してしまったが)執筆のために買ったのかもしれない。
 ところで、表題の「動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか」、これに興味があり、買って読みたい気もするが、彼が1984年に著した「政治をするサル チンパンジーの権力と性」や京都大学霊長類研究所の幾人かの著書を読んで、このことについての本質的なことは承知しており、もう買うのは止めとくか、としてしまった次第。
 それにしてもフランス・ドゥ・ヴァール氏は凄い男である。今読んでいる本のなかに、マルクスやトロツキーが出てくるのはまだしも、孔子や孟子が説いた内容まで紹介されているのには、たまげる。読み終わって捨てるのは忍び難いが…。
 彼は、米国ヤーキーズ国立霊長類研究センターで、まだ現役で働いておられるようだ。益々のご活躍を祈ろう。

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
5品思い出す。正解。100点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。