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6.21 昼神温泉1泊2日の湯治旅 [湯治旅行/宿泊旅行]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 今年はコロナ騒動で諸行事が全部中止されて暇ができ、今まで行った記憶がない6月に、1泊で温泉に出かけることとした。
 行き先は、南信州にある昼神温泉である。ここへは2013~15年、3年連続して5月に1泊2日で湯治に行った。最初の年に泊まった宿、昼神温泉ホテル「恵山」はご飯がメチャおいしかったから定宿にしたいと考えたのだが、年々味が落ち、3年目は普通の味になってしまったので、行くのを止めた。
 で、今回は違う宿とし、昼神グランドホテル天心を女房が選択。
 午後1時半前に女房と二人でマイカー軽四で出発。木曽川右岸堤を上り、犬山で尾張パークウエイに乗り、小牧東インターから中央道を走る。恵那山トンネルを抜けて直ぐにある園原インターで下り、間もなくして昼神温泉に到着。午後3時すぎの到着で、2時間もかからない。近いものである。
 駐車場係員の話ではコロナの規制緩和でまずまずの泊り客があるとのこと。でも、満室とはまいらず、感じでは宿泊率は5割ほどであろうか。
 ホテル入口が関所になっており、手の消毒、検温をパスしてやっと入れてもらえた。もちろん館内はマスク着用が義務付けられていた。コロナ対策としては、他にもいろいろある。風呂の洗い場は一人置きにしか腰掛けが置いてないし、脱衣場の籠も1つ置きだ。食事会場も4人掛けは2人での利用となっており、4人の家族連れは小宴会場となる。我々夫婦は向かい合わせではなく、隣り合わせに椅子が設置されていた。
 これにはびっくりした。年配の仲居さんに“いやーあ、徹底していますなあ。個室だから新婚夫婦ならこれもいいですが、我々年寄りには落ち着かんですわ。”と申したら、仲居さんが向かい合わせに変えましょうか”と言ってくださった。“有り難い。ちょうどそこに椅子が置いてありますから、その位置なら斜め向かい合わせで、真向いにならず、いいんじゃないですか”と、ちょっとだけ遠慮した形で、事なきを得た。
 さて、本命の温泉。以前に3回来ており、宿は違うが泉質は同じようであった。表示には「アルカリ性単純硫黄泉」とあったが、風呂場に温泉臭が漂うことはなく、濡れた手を顔に当てて臭いを嗅いでもかすかな温泉臭がするだけだ。でもpHは10弱でけっこうなアルカリ性。肌がまずまずツルツルする。どれだけか下呂温泉に近い。
 浴場は7回の展望風呂(ここは大きな内風呂が1個だけ)と1階の浴場。1階の浴場は楽しめる。まずまずの大きさの内湯があり、外に寝湯(3人収容)、五右衛門風呂風の1人用丸風呂が2つ、大きな露天風呂1つ。これだけいろいろあると、あっちに入り、こっちに入りと随分と楽しめる。
 湯温は全般に高め。全てに温度計が付いており、水温が分かるようになっている。これは珍しい。でも、センサーの位置が悪く、温泉の落ち口近くにセンサーがある湯船は44℃を示すなど、せっかくの温度計が功を成さない。
 暑い時期になっており、温泉に長くは入っていられない。1人用丸風呂はその点いい。手と足を出し、これが放熱板の役割をし、腹だけ湯に浸かっているのだから、倍の時間湯に浸かっていられる。いずれにしても長湯はできず、露天風呂の淵にある岩であぐらをかいて、微風で体熱を冷ますしかない。これでものぼせそうになるから、内湯の洗い場へ行って冷水シャワーをたっぷり浴びて、体を冷ます。
 宿に着いて少々休憩し、夕飯前に1階の風呂で1時間半湯治を楽しみ、夕食後ひと眠りして展望風呂で1時間弱、朝は再び1階で1時間弱、合計いつもどおり3回の湯治を楽しんだ。夕食前は絶えず4人ほどいたが、夜は1人いただけだし、朝は貸し切り状態。ロビーにはコロナ対策のため「温泉は入場制限をすることがあります」と表示されていたが、男女とも意外に空いていた風呂場であった。湯治が唯一最大の目的である我々夫婦にとっては、実に有り難いことである。
 食事のほうはというと、晩飯も朝飯もとてもじゃないが合格点は付けられない。岩魚の骨酒が特別メニューにあったから注文したが、岩魚は大きなものだったが、よく焼いてないから、骨酒が生臭い。終わり頃に仲居さんがお味はどうでしたかと聞いたので、“ちょっと生臭かったよ。岩魚はもう少し焼しめなきゃダメだよ”と言っておいた。岩魚(あるいは他の川魚)の骨酒は信州の場合、あまり流行っていないようであり、今回のように作りが悪いことが多い。今後、奥飛騨以外は骨酒は注文するのは止めとこう。
 食事で良かったのは、バイキングじゃないけどフリータイムとなっており、一定の時間帯の中でいつ行ってもいいスタイルになっていたこと。そして、夕飯の途中で、信州に来たからにはと、特別料理の馬刺しを頼んだのだが、たった千円にしては量が多かったこと。通常の倍の量あった。また、朝の味噌汁(固体燃料で煮る鍋に入ったもの)は量も多く、おいしかった。
 ルームキーが2つあったのも助かった。時間を気にせず、好きなだけ温泉に浸かっていられるし、早めに切り上げたかったら、さっさと切り上げ、先に部屋に戻ればいい。
 けっこう大きなホテルであったから、夜食の食堂があった。これがあると、たいていはまずいのだがラーメンを食べたくなる。何年ぶりかに食べた。味は予想通りであったが、変に満足。

 翌日、少し寄り道をして、妻籠の散策をしようと思ったが、あいにくの雨で、これは中止。妻籠へは何度も行っており、目的は、宿場町の各家々にツバメの巣があり、これを見物することであったが、女房はすでに露天風呂でツバメの巣を見ており、マスクをはめっ放しで歩くのは息切れして苦しいから、雨が上がっても遠慮しとく、というから、来た道を真っすぐ戻ることとした。帰りの中央道パーキンゲエリアの売店でツバメの巣が見られたから、小生もそれで満足。

 もう1回行きたい宿ではなかったが、昼神は、時間的には下呂より近い大きな温泉場であり、簡単に行けるし、湯治をたっぷり楽しめたのだから、十分に満足できた今回の湯治旅行であった。昼過ぎに出発し、昼前に帰って来られるのだから、両日とも百姓仕事を3時間は行うこともできた。毎月行ってもいい湯治旅。

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
3品思い出す。他に1品。3/4で75点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
コメント(3) 
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コメント 3

天安

今回の湯治旅行では、ツバメの巣が印象的でした。
奥さんは露天風呂でツバメの巣を見たんですね。
こちら韓国でもツバメはいて、3年ぐらい前に友達と薬草とりに山に行ったときに
山のふもとのスーパーでツバメの巣を見ました。
人が出たり入ったりしている玄関のドアからツバメも出たり入ったりしていました。ちょっと驚きました。
でも最近はツバメの姿、見えなくなりました。
今天安っていうところに住んでるわけですが、ここにすんで20年近くになります。
来た頃はツバメがちょうど今頃ですか、あるいは5月ごろだったか、空を飛んでいる姿があったのですが、
ここ10年くらいはツバメは見えなくなりました。
つばめは、絶滅危惧種になってますよね。残念です。 またの温泉記事、楽しみにしてます。

by 天安 (2020-06-25 16:04) 

どろんこ

天安さん、コメント有り難うございます。
小生、パーキンゲエリアの売店でツバメの巣が見られたのですが、まだ孵化しておらず、子ツバメが見られず残念。
妻籠宿だったら幾つも見られる時期なんですけどね。
当地でもツバメはめっきり減ってきました。やはり10年ぐらい前からでしょうか。都市化が進んだのが原因かと思います。
昼神温泉のホテルからはたくさんのツバメが飛んでいるのが見えましたが、当地の今年はほんのわずか見かけるだけ。
韓国でも田園地帯や山間部では今の時期、たくさんツバメが飛んでいるのではないでしょうか。熱帯からはるばる飛んでくるツバメにとっては、日本だの韓国だのという国境は全然ないですから。
by どろんこ (2020-06-25 18:35) 

天安

いやあ、まさにツバメには国籍も国境もないですよね^^。

今年はコロナのために山に薬草とか山ニンジンとりに行けないので、
山のツバメにもお目にかかれないですね。
ここ天安でも昔(10年前くらいまで)はツバクロ、見えたんですけど、
今年はゼロです。ほんと、悲しいです。
昼神温泉のホテルからはたくさん見れましたか。いいですね。
生態系が生きてますね、昼神温泉^^。
by 天安 (2020-06-25 19:00) 

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