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10.2 丁半博打の賭博場と化す当店10月セール [稼業]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 当店(薬屋)の10月セール「豊年祭」については毎年記事にしているかと思ったが、2年に1回ぐらいであった。毎年秋に当店が開催している月初めセールである。
 繰返しの同じような内容となるが、今年も記事にしよう。
 「豊年祭」のセール期間は月初め1週間で、定休日の日・月を除くから5日間のセール開催である。セールはあれこれ毎月行っているが、「豊年祭」は12月の福引大会に次ぐビッグイベントだ。景品は北海道北見産の男爵芋(じゃがいも)で、知り合いの仲買人さんに中央市場から仕入れてもらう。
 スーパーで買うとけっこう高いじゃがいもである。昔から八百屋、今はスーパーであるが、野菜は「泥もの」で利益を上げるという。生鮮品は日持ちせず、売れ残れば処分せねばならないから、薄利で売るしかないが、「泥もの」は日持ちし、これは確実に利益を上げられるから、けっこう利幅を大きく設定しているという。よって、懇意にしていただいている仲買人さんゆえに、安価に大量にじゃがいもが仕入れられるから、大判振る舞いをしても当店の経費としては大したことない。もっとも、このセールを始めた頃は30ケース(1ケース10kg)ほど仕入れていたが、それから20年も経って、今ではお客さんが激減し、今年は10ケースしか仕入れられなかった。
 仲買人さんには、いつも「北海道北見産の男爵芋LMサイズ」と指定している。北海道でも北見産が美味しく、見た目(うっすらと付いている泥の色)がいい。そして、LMサイズは1個が100g強で、気持ち小振りだが、十分に大きいし、これ以上大きいと単価が高くなるから、景品に使うのにLMサイズはちょうどいい。
 一時、これより小さいサイズのほうが数が多くなるから、そうしたものはないか問うたところ、そうしたものは澱粉工場行きで、市場に出回っていないとのことであった。(近年、市場にどれだけか出回っているようだが、やはり小さ過ぎて見栄えが悪い。)
 なお、ジャガイモは価格変動が激しい。大豊作だとやはり安くなるが、北海道で大水害があった年はメチャ高かった。今年は平年作であったのか、1ケース約1600円(税込)での仕入れとなったが、たったの10ケースだから割高になっているやもしれぬ。
 1ケースにLMサイズが何個入っているかというと、ここ何年も約94個であったのだが、今年は約98個。10年ほど前は1ケースに約100個だったから、選別機の更新でそうなったのではなかろうか。少しは数が多いほうが当店としては助かる。じゃがいもを10個ずつ袋に入れて、10個単位でお客様に差し上げるからだ。
 前置きが随分と長くなったが、さてさて、景品の出し方。5千円以上お買い上げで1回壺振りゲームをしていただき、1万円以上は2回、2万円以上は3回、3万円以上は4回壺振りゲームを楽しんでいただく。
 サイコロを2個入れたアクリル・ケースをお客様にカチャカチャッと振っていただき、レジカウンターにポンと置いていただく。早い話が“丁半博打(ちょうはんばくち)”だ。して、「“ピンゾロ”(サイコロ2つとも“1”)の丁」が出たら「じゃがいも30個進呈」と相成る。他のゾロ目の場合は20個。ゾロ目でない場合は、出た目の合計を切り上げて10個となる。ただし、“ゴロクの半”が出たら合計11となるから、これも切り上げて20個となる。
 このことは、アクリルケースに明示してあり、お客様にそれを見せてから、“カチャカチャッ・ポン”つまり“壺振り人”を勤めていただくのである。
 正しくこれぞ賭博場である。
 こうしたやり方だから、多い人には70個や80個も差し上げることになる。これだけの数になると、スーパーで買えば2千円はくだらないから、大喜びしていただける。中には一人住まいで“食べ切れないわ”とおっしゃる方もみえるが、“正月には娘さんが来られるでしょ。そのとき持たせてあげなさいよ。春まで持ちますからね。”なんて話する。
 こうしたやり取りがまた楽しい。
 今日はセール2日目であるが、まだピンゾロは出ていない。なんせ36回チャレンジで1回出るだけであるから。“ピンゾロ出して!”とお客様を励まして壺振りしていただくのだが、“ピンゾロ”の意味を知らない壺振り人が多くって悩ましい。
 こうして、店主が一番張り切り、一番楽しんでいる、ビッグイベントの開催。
 “カチャカチャッ・ポン”、“カチャカチャッ・ポン”。この音がまたいい。
 レジカウンターが“賭博場”と化す当店である。
 店主が楽しめないイベントはやらないほうが良い。店主自らが大いに楽しめるイベントは成功する。その昔、コンサルタントの方に教えたいただいたイベントの心構えである。

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
6品思い出す。うち1品は別のもの。1品はなし。4/7で60点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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