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12.11 温室効果ガス「二酸化炭素」をこれ以上減らすと植物が飢餓状態になるんではないか [学び]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 昨日に続いて地球温暖化の話になるが、長い地球の歴史を見てみると、現在の大気の二酸化炭素濃度はゼロに限りなく近い感がする。たったの0.03%しかないんだから。
 5億年前ぐらい前のカンブリア紀やオルドビス紀の大気の二酸化炭素濃度は、今の十数倍もあったようである。カンブリア紀はまだ海洋が地球上のほぼ全てを覆い尽くし、藻類が繁茂し始めた程度であり、オルドビス紀に入って大陸が生じ、コケ植物が繁茂し始めた程度のことであった。
 その後、この高い二酸化炭素濃度のお陰で、陸上での植物が大型化したようであり、デボン紀末(3億6千万年前)には大気の二酸化炭素濃度は今の8倍程度に半減したようである。そして、石炭紀に入ると、その名が示すように枯れた植物がどんどん堆積し(これはデボン紀から始まっていた)石炭化していったのである。当時は枯れた植物を分解して二酸化炭素に戻す微生物が未発達であったから、朽ち果てることなく石炭化したのである。
 植物は光合成により大気中の二酸化炭素を吸収して炭素を固定するから、石炭化が進めば大気中の二酸化炭素は減る一方となり、石炭紀の終わりのほうでは、大気の二酸化炭素濃度は今程度に減ってしまったようである。逆に、植物が排出する酸素は増え続け、大気の酸素濃度は今の5割増し以上になり、一時的に30%を超えたようでである。これによって、植物の大繁栄は終わったようであり、逆に、高濃度酸素がゆえに動物にとっては好都合となり、昆虫などが巨大化した。
 その後、中生代(2億5千万年前~)に入ると、大気中の二酸化炭素濃度は今の4倍程度に持ち直し、酸素濃度も今より若干高い程度になったようである。中生代の最後が白亜紀(約1億4,500万年前から6,600万年前)で恐竜の時代となったが、時代が進むとともに大気の二酸化炭素濃度は半減し、中生代の終末には今の倍程度まで低減したようである。この時代に、植物は主流であった裸子植物やシダなどが減少し、被子植物が主流となっていった。
 6,600万年前の隕石の大衝突で動植物の大量絶滅があり、時代は新生代に入る。そして、大気の二酸化炭素濃度は漸減し続け、現在はその初期の半分まで減ってしまったようである。石炭紀の最低レベル程度になってしまったのである。
 植物も進化し続け、低濃度の二酸化炭素でも光合成できる術を石炭紀の中頃に身に付けたであろうが、多いにこしたことはない。彼らの餌は二酸化炭素なんだから、今の倍の濃度であってほしいものである。実際問題、二酸化炭素を濃くしてやると光合成はそれだけはかどり、植物の生育が良くなることは確かめられている。
 こうしたことから、今現在の二酸化炭素濃度では植物の大繁栄は期待できず、彼らは少ない餌(二酸化炭素)を効率よく得るために、体を小さくし、葉をたくさん付ける形に進化してきているように思われる。よって、排出する酸素もその分少なくなり、新生代になってからは大気の酸素濃度も漸減傾向にあるのは、これによるところが大きいのではなかろうか。
 将来、この傾向がそのまま進めばどういうことになるであろうか。植物は飢餓状態に陥り、より体を小さくし、それに比例して酸素の排出量も減り、動物は酸素不足であえぐことになりはしないか。1億年もすれば、大気中から二酸化炭素も酸素もなくなり、地球上から生物は消滅するというシミュレーションもあるようだ。まあ、その頃までには人類は消滅していようから、いらぬ心配はしなくていいが。
 もっとも、現実にはそのようにならない。地球は生き物であり、古生代の終わり(2億5千万年前)には地球史上最大規模とも言われる大量絶滅が起こったのであるが、これは非常に激しい火山活動が起きて大気組成の大激変があったからだ。その後も、中規模の激しい火山活動がたびたび起きて、その都度大気組成を変えているようである。激しい火山活動により、総じて酸素が減り、二酸化炭素が増えるといったところだ。ここで、中規模と言ったが、中規模と言っても何十億年もの地球の歴史の観点からの捉え方であり、何千万年かに1回程度の規模のものを言い、その度に生物のかなりの種を絶滅させたようだが、将来、もしそんなことが起きれば、人類が生きながらえることができるかは怪しい。

 以上、温室効果ガス「二酸化炭素」濃度を地球史から大ざっぱに捉えてみたところである。その多くは、「山賀 進のWeb site」の「第二部-1-地球の歴史」によった。
 これ以外にも、あれこれネット検索して、この小論をまとめ上げたのだが、古生代、中生代の生物の変遷については、動物種は詳しく紹介されているも、植物種については極めて乏しい。植物種の栄華盛衰は、どう考えたって二酸化炭素濃度に大きく左右されると思われるのだが、それを解説した記事がほとんどないのである。植物なくして動物は存在できないのであるからして、もうちょっと植物の変遷を重要視してもらいたいと思うのだが、情報が少なくて残念である。
 なお、あれこれネット検索するなかで、新生代の地球上の二酸化炭素濃度の漸減傾向が続いている大きな要因を知ることができた。これについては、後日記事にしたいと思っている。

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。


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<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
単品につき脳トレ休み

※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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