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12.10 平安時代は地球の温暖期で「平安」、現代は温暖化傾向にあり「平和」であってよいのだが [学び]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 今年の晩秋から初冬は、気候の“微変動”で暖かい日が続いている。年寄りにとっては誠に有り難い。例年なら、今頃はしぐれるどころか雪が舞ってもおかしくないが、ずっと小春日和がつづいている。それも数日すれば、平年並みの寒さになるということだが。
 なににしても暖かいということはいいことだ。地球温暖化“万歳!”である。
 今、世界中が「地球温暖化阻止」へと驀進している。なんで?である。理解に苦しむ。気候の“微変動”で冷夏になることがあるが、そうした年は食糧生産が落ち、たちどころに食糧不足となって、政府も慌てふためく。そんな年が過去に日本でもあった。
 世界中で冷夏という気候の“微変動”があったら、どうなるだろう。世界全体で食糧が不足し、食糧価格の高騰のみならず、入手難に陥ることだろう。ロウ戦争でウクライナの穀倉地帯からの小麦搬出が困難になっただけで大騒ぎになるくらいだから。

 地球が暖かくなれば、その分、雨が多くなり、世界の主たる穀倉地帯は雨量がカツカツの所が多いので、十分に潤い、生産量も上がるだろう。砂漠にも雨が降る! これは本当のことであり、約9千年前から約6千3百年前までの約2千7百年間も続いたところの(期間の取り方は諸説あり、約8千年前~約5千年前とも言われる)気温最適期「ヒプシサーマル」がそうである。現在よりも平均気温が2~3℃高く、海面も現在より2~3mは高かった。そして、陸地の多くで十分な降雨があった。特筆すべき現象として、サハラ砂漠は一面の草原となり、一部には森林までが生い茂った。あの広大なサハラ砂漠にも草食動物がいっぱい生息し得たのである。砂漠の中の岩肌に描かれた動物壁画がそれを物語っている。
 再びヒプシサーマルが訪れたら、海面上昇は困るが、食糧生産の面においては大助かりである。皆が飢えるなんてことは全然なくなり、世界平和が訪れるに違いない。

 こうした気温最適期は滅多に訪れるものではないが、海面上昇を伴わない、現在よりも平均気温が1~2度高い時期は歴史時代にも2、3度はあった。そのなかで、けっこう長く続いたのが平安時代であり、これは世界的な歴史時代最大の温暖期となっている。(ただし、その途中で小規模な寒冷期が2回割り込んだが)
 平安時代という、1政権が400年も続いたのは、後にも先にもない。これは平安時代が温暖だったからであり、皆が食うに困らなかったからと言えよう。平安王朝の没落も、その末期の世界的に襲った寒冷化が原因していると言ってもいい。その時期に、世界ではモンゴル人が南下、西進し、モンゴル帝国を築いたのであったんだし。

 世界の歴史を、こうした環境考古学や環境歴史学の視点から眺めてみると、「平和」というものは、地球が温暖化傾向にある時期と一致しており、江戸時代末期以降、特に戦後は、そうした有り難い時期にあるのである。
 小生が子どもの頃、中国は8億人、インドは4億人であったが、現在はともに14億人超となっているが、これも温暖化傾向にあるから食糧生産が高まり、人々を養えているのではなかろうか。もっとも、アフリカにおいては、あまりの人口爆発で食糧生産が追っつかず、多くが飢えているという事態が恒常化し、内紛が止まらないということになろうが。
 しかし、アフリカの人口爆発は人為的要素が大きいと小生は捉えている。欧米列強が食糧支援・医療支援を積極的に行い、乳幼児死亡率を減少させて人口爆発を引き起こさせ、内紛を助長し、アフリカ諸国の国力を削ぎ、いつまでも実質上の植民地に落とし込めておく魂胆があるからではなかろうか。人口爆発を食い止める唯一最大の支援策は、教育の向上しかないことを欧米列強は重々承知していながら、それをやろうとはしていないことからも、そのようにうかがわれるところである。

 いずれにしても、こうした観点で歴史を振り返ってみてみると、世界的温暖化は実に有り難いことであり、なぜに「地球温暖化阻止」を、ああも声高に叫ばねばならないのか。
 この先、緩やかな温暖化が続くのか、急激な寒冷化が訪れるのか(歴史時代はその繰り返しであった)、それは五分五分であろう。将来対策としては、急激な寒冷化に備えねばとんでもないことなるのは必至である。西欧諸国は、地球の急激な寒冷化で、ゲルマンの大移動、モンゴルの西進、新大陸への大々的な移民などなどを幾度も経験しているのであり、今度寒冷化が襲ったとき、彼らはどうするのだろう。今やロシアもかなりの人口を抱えており、寒冷化すればロシアの南下は必至であり、ウクライナどころか西欧諸国もロシアに飲み込まれてしまうのではなかろうか。
 それを考えれば、気温最適期「ヒプシサーマル」の再来を望んだ方がよかろうというものを。どんどん二酸化炭素を排出せえ!である。もっとも、海面上昇でオランダやイタリアのベニスは困るであろうが、そんなのは欧州全体から見ればごく一部のことだ。

 ますます声高に叫ばれるようになった「地球温暖化阻止」行動。
 銭に目がくらんで西欧人の頭がとうとうおかしくなってしまったのか、そう疑わざるを得ないといったところだ。それに付和雷同する日本人の頭も同列だが。
 こんなことを主張する地球温暖化推進論者(というか地球寒冷化阻止論者)の小生の頭のほうがおかしいのかもしれぬ、と不安になってしまう、この頃である。
 よって、今年の冬は、気候の“微変動”で例年より寒くなってほしいと願わざるを得ない事態に追いやられている小生である。冬の寒さは年寄りには骨身に染みるのだが、昨年以上の防寒対策を講じて乗り切ることとしよう。“冬将軍よ、来たれ!” もうヤケッパチ。

(備考)
 この記事の元になっているのは、地理学・考古学の研究者で、環境考古学を提唱された安田喜憲氏の著「環境考古学のすすめ」(丸善ライブラリ 平成13年)です。本書は、世界の歴史の転換が自然環境の変化に大きく影響を受けていることを幅広く分かりやすく解説されています。必読!

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。


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<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
 2日連続単品料理につき、3日前の夕食で脳トレ。すぐに7品思い出す。他に1品。7/8で85点と高得点になったが、昨日、答え合わせをやっているから、まだ頭に残っているだけのことで、たいした脳トレにならず。

※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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