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1.6 飛騨高山温泉「花扇(はなおうぎ)」湯治旅(その1 温泉) [湯治旅行/宿泊旅行]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 飛騨高山には、らしい温泉といえば奥飛騨にしかないが、高山市街地にも温泉と銘打った宿はあることはあった。そうした所は辛うじて温泉といえる半分まがいものばかりであろうと思っていたが、「飛騨亭(ひだてい)花扇(はなおうぎ)ー飛騨高山温泉旅館」は、飛騨高山で唯一無二の泉質を持つ、地下1200mから湧き出る「神代の湯」と銘打った、ちゃんとした温泉らしき温泉があることをつい最近知った。飛騨高山の温泉旅館のなかでも数少ない自家源泉で、その触れ込みは「お湯のなかで肌を触るとぬるっとするほど柔らかく、とろみのある美容液のような泉質が魅力です。しっとり滑らかな感触がくせになり、何度でもつかりたくなります。」とある。こりゃあ、下呂温泉とおんなじ泉質であろう。
 ということで、今冬は高山の花扇で湯治することにした次第。例年、高山駅に着いてから濃飛バスで1時間以上揺られて奥飛騨温泉郷まで行っていたが、バスに乗り疲れするし、翌日の停留所でのバス待ちが吹雪の中という事態になることもある。よって、なるべく駅に近い便利なところを探していたところであり、お迎えバスが来てくれ10分で着くとのことで、ここは大いに助かる。2年前と3年前には、高山のもう一つ先にある飛騨古川の料亭旅籠「八ッ三館(やっさんかん)」に投宿したが、残念ながらここは温泉ではない。湯治となると、やはり温泉がいい。

 午後4時少し前にお迎えバスで宿「花扇」に到着し、早速に温泉に浸かる。内湯、露天風呂ともにまずまずの広さである。いきなり露天風呂に浸かる。宿の触れ込みどおり「ぬるっとする、とろみのある」泉質だ。高山線で30分ほど下った、有名な下呂(げろ)温泉には泉源が幾つかあるが、その中でも上の部類に匹敵する泉質の良さだ。内湯、露天風呂ともに温泉臭は漂っていなかったが、手を顔につけて匂いを嗅ぐと、ちゃんとしたいい温泉臭がする。満足!である。
 ここにはサウナもあり、従って水風呂がある。のぼせそうになったら水風呂に浸かればいい。水が冷たいから10~15秒しか浸かってられないが、十分に熱気が取れる。3回ぐらい冷水に浸かったが、たいていは露天風呂の淵に腰掛けて、冷気で体を冷ます。気温は2~3℃だから、これで十分に冷える。こうした入浴法だから、どれだけでも温泉に入っていられる。夕食の時間が迫っていたから、1時間半弱で切り上げる。前半は数人入っていたが、後半は1人2人。ゆったりと温泉に浸かることができた。
 夕食後、一眠りして9時半頃に再び温泉に浸かる。露天風呂のみとし、水風呂にも浸からず。気温は氷点下1℃台。冷気が心地いい。入っているのは1~2人と少なく、ゆったりできる。少々物足りなかったが1時間弱で切り上げる。というのは、宿でラーメンが食いたかったからだ。ラストオーダーが10時半と思っていたから、そういうことになった。そしたら、それは30分後であって、もうちょっと長く温泉に浸かっておればよかったのに、となってしまった。残念。
 翌朝は、男女交替で、露店風呂がまるで違う。最初は寝湯しかないと思っていた。4人入って満席となる。既に2人が入っており、小生は割り込む形で入り込んだ。ところが、寸法が合わない。背の高い人向けの寝湯だった。小生のようなチビではうまく寝湯できない。前に入っていた2人が上がったところで、隣の仕切りに入ったら、ちょうどいい加減。なんだ、うまく作られてんだ、である。
 それにしても露天風呂がこれだけとは…と寂しい思いをしていたら、少し離れたところで、人の動きを感ずる。目をやると、そこにも露店風呂があるようだ。行ってみると、まずまずの広さの岩風呂があった。こりゃいい。気温は氷点下3℃ほど。冷気が心地好く、のぼせそうになったら淵の岩にあぐらをかいて座り、体を冷ます。
 最初は内湯外湯併せて2~3人が、そのうち1~2人となり、ゆったり湯治。朝食の予約時間が迫り、1時間で切り上げる。少々名残惜しいが、都合3回、延べ3時間強も温泉に浸かれたのだから、これで満足しよう、である。

 この宿「花扇」は客室が50くらいある、けっこう大きな旅館だが、時期的には閑散期なのだろう、さほど宿泊客は多くなかった感がするも、十数組はあったろう。それにもかかわらず、風呂はけっこう空いていた。これはいつものことだが、ゆったりと長時間湯治ができて十分に満足できた。
 ところで、露天風呂に雪があることを期待したのだが、初日の露天風呂は雪は全くなし。2日目は淵のほうにかろうじて少々残っていた。それを眺め、かつ、手で触り、“冬の高山、雪あり!”と喜んだところである。この雪は、クリスマス寒波で積もったもので、それ以降、まったく積雪はなしとのことであった。まあ、高山は奥飛騨と違い、雪はこんなもんだろう。宿の部屋から庭を見ればちゃんと積雪が楽しめたし、街中もまずまず雪化粧していたから、雪見のほうも満足。
 なお、この宿には外に足湯があったが、出発前に行ってみたものの、気温は0℃前後と、めちゃ寒いから、手で湯に触れただけで足を付けるのは止めにした。ここも「ぬるっとする、とろみのある」泉質であることを確認した次第。
 最後に、ここの泉源の湯量と温度であるが、浴室のどこかに掲示してあるのだろうが、探しもしなかったこともあって不明。公式ホームページにも記載なし。“源泉かけ流し”と銘打ってなかったから、湯量はさほど多いことはないであろう。温度はまったくの不明。いずれにしろ塩素臭はしなかったから、湯量が少なすぎて循環式にしているということはない。沸かし湯なり何なりといったところであろう。
 今日はこれまで。食事やもてなしは明日の日記に書こう。

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。


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<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
6品思い出す。1品は別のもの。他に1品。5/8で60点

※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 2

天安

2023年、初の湯治紀行、楽しく読ませていただきました。
同じ岐阜県の中でもやはり、高山市内と奥飛騨では
気候その他がかなりちがうんですね(当たり前ですけど)。
雪がちょっとでもあってよかったですね^^。
客層が若い人たちが多いというのも面白いですね。
ホウバ味噌、食べてみたいですね。

>ところで、小生のホウバ味噌の食べ方というと、
いつものことだが、味噌にサラダ、漬物、その他
味噌和えにしていい野菜を全部乗っけて混ぜて温
野菜として食す。

これ、いいですね。野菜の葉で包んで大きくパクっと
食べるんですか。だとすると、かなり韓国式ですね^^。

温泉紀行は、ほんと、いいですね。
日本の温泉に、今年、あるいは来年あたりは
是非行きたいと思ってます。
雪と温泉、or 雨と温泉。
考えただけで、わくわくしてきます。
またの紀行、楽しみてしながら。
今年もまたよろしく。
by 天安 (2023-01-17 11:58) 

どろんこ

天安さん、コメントありがとうございます。
ところで、ホウバですが、これは枯葉で皿代わりに使うものです。よって、皿は食わないのと同様にホウバは食いません。もっとも、夏季には緑色の生の葉でチラシ寿司を包んだホウバ寿司というものがありますが、これも葉は食べません。
枯葉のホウバそのものは香りは全然なく、単に見た目にいいだけのこと。初めて目にする人にとっては、山家らしくって初めて見る珍しい味噌の焼き方、となって喜ばれています。
なお、小生の食べ方は、もう40年以上前になりますが、現地(飛騨)出身の方に教えていただいた方法でして、現地の方は、よくこうするようです。
今年もコメントのほどよろしくお願いします。
by どろんこ (2023-01-17 15:20) 

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