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1.7 飛騨高山温泉「花扇(はなおうぎ)」湯治旅(その2 食事etc.) [湯治旅行/宿泊旅行]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 今冬の湯治旅を飛騨高山温泉「花扇(はなおうぎ)」に決めたのは11月初めであった。行くとすると自家用車では無理なので、例によってJR東海ツアーズの「ぷらっと旅」である。はたして花扇が契約旅館になっているか、調べてみたら運よく入っていた。少々ややこしくなるが、「ぷらっと旅」のなかの「ずらし旅×冬こそ飛騨路」という旅行プランで、JR高山線の特急ひだの切符と宿代をセットにした割引クーポンである。もう10年ぐらいこれを利用しているが、どれくらい安くなるか、もう忘れたが、少々足すとグリーン車に安く乗れるのが魅力だ。最初の頃は500円、その後1000年、今は1200円足さねばならなくなったが、グリーン車はゆったりできるから、有り難い。もっとも、グリーン車も2種類あって、4列シートと3列シートがある。今回は行きも帰りも3列シートだっからラッキーであった。

 岐阜駅発は13時8分、高山駅到着は15時10分。その間、日本酒を1合、チビリチビリとやりながら、車窓の風景を楽しむ。下呂(げろ)には雪はなし。萩原、小坂へ進むもほとんど雪はなし。渚あたりでまあまあの雪景色となり、久々野、飛騨一宮と進むとより良い景色となる。トンネルを抜けると、そこは雪国であった、といった塩梅で高山盆地に入る。といっても、積雪は10cmを切っており、いたる所地肌を露にしているが。

 宿からのお迎えバスが15時30分発。これに乗り、宿「花扇(はなおうぎ)」に到着。まずは、ロビーにておもてなし。数種類の中から選択。女房と娘は抹茶、小生は生姜湯。それをいただく間に宿帳を書く。高級旅館にありそうなやり方だ。
 部屋はあっさりした和風のものであったが、窓から庭が見え、あらかた雪化粧しているから、眺めよし。部屋は禁煙であり、窓を開けてたばこを吸ってやろうかと思うも、あまりに冷たい外気が入り込むから、それは止め。
 ロビーなり、廊下なり、部屋には正月向けの生け花がしっかり飾ってあり、これも目を和ませてくれる。なお、いたるところ床暖房してあり、スリッパなしでの行動。これもいいやり方だ。部屋も床暖房してあるが、布団を敷いた後は電源オフとなる。

 客層には驚かされた。ほとんどが若い方で、我が夫婦は最年長であったろうか。そうしたこともあって、与えられた部屋は、浴場にも食堂にも近い、とても便利な場所であった。これはほんと有り難いことだ。また、カギは2つもらえ、女房と娘は同一行動となるも、小生は別行動になることが多く、これまた助かる。
 それにしても客層が、奥飛騨と高山市街地で大きく違うのに驚かされた。若夫婦、小さな子供連れの家族がほとんど。これは日本人客のことであるが、外人客もかなり目に付いた。欧米人がけっこういるし、中国人、韓国人も複数組いた。国際都市・高山といった感じ。まだコロナ規制が残っているが、これからはコロナ前の状態になろうから、この宿「花扇」は外人客のほうが過半となるかもしれない。
 浴場は、ほとんど日本人ばかりで、中国人は1人見かけたが、欧米人は見なかった。韓国人となると、これはしゃべらないことには判別できないから、不明だが。

 さて、食事はどうかというと、ホームページに岩魚の骨酒が載っていたから、これを注文しておいた。山家料理にはやっぱり骨酒がふさわしい、と思う小生ゆえ。その岩魚、なんと2匹も入っていた。けっこう大きな岩魚だったから、1匹で十分なものを。あまりにもったいないから、その岩魚を食べてみた。ときおり食すのだが、十分に素焼きした岩魚が酒に浸かると、身はパサパサになり、ちっともうまくない。よって、1匹の半分の身を食べるにとどめる。いつも思う。もう食べるのは止めよう、と。今回も、そのように思ったが、いつかまた性懲りもなく身を突くことになるやもしれぬ。
 一通りの懐石料理が出てくるが、器もいいし、味もいい。十分に堪能させてもらえた。特上の味とまではいかないが、上の部類にしっかり入り、概ね満腹。少々物足りなさを感じたゆえ、昨日の日記に書いたとおり、温泉に浸かった後、宿のラーメン亭へ足を運んだ次第。まずまずの味であった。
 朝食はというと、飛騨では珍しく塩分控えめ、ボリュームは十分あり、味もよし。ホウバ味噌は飛騨ではどこでも出るが、ここのホウバ味噌は一工夫されていた。固形燃料で暖め、焼く方式に変わりはないが、下に不燃紙が敷いてあり、その上にホウバがあって、刻みネギを添えた味噌が乗っている。不燃紙が敷いてあるゆえ、ホウバが焦げて穴が開くという恐れはないし、味噌が焦げるということもない。こうした例は今まで経験したことがない。うまいこと考えたものだ。
 ところで、小生のホウバ味噌の食べ方というと、いつものことだが、味噌にサラダ、漬物、その他味噌和えにしていい野菜を全部乗っけて混ぜて温野菜として食す。味噌がほんの少ししか乗っていなかったから、薄い味噌味野菜となってしまい、残念だった。これは外道の食べ方だから文句は言えない。

 帰りは宿で最大限粘って、最終の11時10分発の送迎バスで高山駅まで送ってもらった。チェックアウト後、コーヒーのサービスがあり、味も良かったが、器が面白い。最初はコーヒーが四つ葉マークの形に見え、飲み進むとハートマークになる。じゃあ、もう少し飲むとダイヤになり、最後はスペードか。と思うも、そうはならず。最後の最後にちょちょっと変わり、これも面白い。こんな器があるなんて驚いたところである。
 ロビーには1か所だけ囲炉裏があり、概ね宿泊客が出払った最後の15分ほど、そこで寛がせてもらえた。これも風流である。

 といった高山温泉湯治旅であった。満足、満足、大満足。

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。


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<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
宿食につき脳トレ休み

※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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