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1.3 あこがれの“ピンピンコロリ” [稼業]

 正月早々の訃報である。これが“一楽”とは不謹慎も甚だしいが、おん年80歳の方が典型的な“ピンピンコロリ”で逝かれたのだから、うらやましい限りであり、小生が死ぬときも、そうありたいと願っている。
 その方は女房の伯母さんで、ことのほか女房を可愛がってくださり、女房も慕っていた。独居老人ではあるが、近所に息子さんが住んでおられ、毎日顔を出されていた。前日は元気であったが、翌日に覗いたら、ホームコタツに足を突っ込んだ状態で息を引き取っておられたとのこと。死因はまだ伝わってこないが、最近、心臓が苦しいと言っておられたから、心不全あたりではなかろうか。

 “ピンピンコロリ”は、身内で他にもある。女房のお母さんもそうであった。心臓の血管の破裂で玄関先で倒れていて、通りかかった近所の方が発見してくださったのだが、即死状態であった。また、小生の親父も検査入院中に痰が喉に詰まっての窒息死であった。

 今年65歳になる小生であり、2人の子どもは既に社会人となって自立いるのだから、もはや余計者の身であり、いつお迎えが来ても困ることはない。
 そろそろ自分も“ピンピンコロリ”と逝きたいものだが、しかし、まだ身辺整理が全くできていないから、残されることになる女房や2人の子どもにたいそう迷惑がかかる。
 負の遺産となってしまう薬屋稼業の整理、ぼろアパートや先祖伝来の田畑の管理をどう進めたらよいのか、そのあたりのことについてマニュアルを作っておかねばならぬ。特に、小生のおふくろがまだしつこく生きており、その世話をどうするかが難題だし、アパートや田畑の所有者はおふくろであるから、おふくろが死んだ後の相続でもめることにもなりかねない。

 そうなると、死ぬに死ねないことになってしまうが、でも、あこがれの“ピンピンコロリ”で急逝する確率も無視できないのであるから、今年お年寄りの仲間入りする小生であるからして、“飛ぶ鳥跡を濁さず”と、そろそろ身辺整理に取り掛からねばならない。
 “準備万端怠りなし”としておけば、安心して“ピンピンコロリ”と逝くことができる。女房の伯母さん、お母さん、そして小生の親父もそうしていたから、“ピンピンコロリ”と大往生できたのであろう。

 年の初めに訃報が飛び込んできたが、ちょうど今、薬屋稼業の決算に取り掛かっており、これを契機に廃業のマニュアルづくりにも着手することにしよう。どんなマニュアルになるのか。それを考えると、なんだか面白そうだ。
 
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