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6.11 梅雨時の雨はよし、雨なしもまたよし。タマネギの収穫と保存に思う。 [百姓]

 昨日の週間天気予報では、台風でもって雨模様の毎日になるはずであったのだが、台風が大きくカーブして太平洋上を通過していくからだろうか、今日のお昼の週間予報では曇マークしか付いていない。雨が期待できるのは今夜だけとなってしまった。
 そうなると、夏野菜にはあまり望ましくないのだが、逆に野菜にとって雨なしでいいこともある。それは、今頃に収穫するタマネギである。
 うちでは、ただいまタマネギを収穫中で、これは2、3日畑で干すと良いとのことで、その後、4個ずつ結わいで軒下にぶら下げるのだが、収穫少し前から数日晴天が続くと有り難いのである。
 収穫後に一気に乾燥させると日持ちが良くなるようなのだ。
 たいていの農家はタマネギの収穫を梅雨前にされるようだが、うちは梅雨に掛かることが多い。
 タマネギの収穫の適期は地上部の軸が寝たときであるとされている。葉っぱの栄養を玉に送り終え、もうこれ以上玉を大きくすることもできない、というサインが軸の倒れと考えて良かろうというもの。
 よって、うちでは、一斉に収穫するのではなく、2、3回に分けて収穫しているから、2回目、3回目は梅雨にかかってしまうのである。2回目の収穫は3日前だったし、3回目は数日後以降になろう。
 となると、連日雨模様だと、タマネギの収穫と直後の干す作業に支障が出るのだが、雨なしであれば大いに助かるのである。今年は、そうしたことから、有り難い天気予報だ。

 ところで、一昨年まで、うちはどうしていたかというと、おふくろ(生まれてからずっと専業農家育ちで今95歳)の指図に従い、次のようにやっていた。
 株間を20cm程度とって大きな玉に育て、6月に入った頃に全部を引き抜き、軸を15cm程度残して切り取り、家に持ち帰る。直ぐに4個絡げにして、母屋の北側にある干し棒(地面から1mもない)に引っかける。
 こうすると、日にちが経つに従って腐りがどんどん出てきて、半分は食べられなくなってしまう。
 これではいかんから、何とか改善せねばと考え、先ずはおふくろに相談しようと思ったのだが、この歳ではやり方を変えそうになく、また、耳も遠いから会話に不自由し、相談しても無意味に思われた。
 そこで、当店のお客さんや友人に教えを請うて、2年前から次のように変えた。
 先ずは株間を12cm程度と狭くし、小さな玉に育てて、日持ちしやすくする。
 次に、収穫したタマネギの軸を15cm程度残して切り、庭先で1、2日天日に干した後、4個絡げにして、別棟の軒先(東面)に干す。
 このように目論んだのであるが、ところが、おふくろは庭先での天日干しをよしとはせず、日陰干しとした。そして、別棟の軒先(東面)は日が当たるからよくないとも言う。でも、乾燥を優先して保存場所は計画どおりとした。
 結果はというと、11月頃で食べ終わったのだが、後半に少々腐りが来たが、これで概ね正解であった。

 さて、一番正しい保存法はいかに。これを今日、1時間も掛けてネット検索してみた。色々書いてある。家庭菜園の50株ほどの小規模なものから、本格的な専業農家のものまで。
 そこで得た結論は次のとおり。
 うちのような自家用で年間食べる場合の方法である。
・先ずは栽培の株間
 これは検索をかけなかったので出てこなかったが、株間を12cm程度と狭くし、小さな玉(8cm程度)に育てるのが良かろう。
・収穫の適期は軸が倒れてから
 これは当然のこと。なお、軸が溶けてなくなるほどまで放置しておくと腐りが早まるとのことで、こうしたものは結わいで干すこともできないから、早めに食べることになる。
・収穫時に、軸を15cm程度残して切り取る
 これは、春まで長期保存する場合、芽吹きをかなり抑えられるとのこと。
 うちは、今年は全く切らず、干した後で結わいたから、葉がしおれてかさばることもなく、手間が省けた感がする。
・収穫後、2、3日は畑で干す
 腐りを防ぐには収穫後の初期乾燥が重要とのこと。
 量が少なければ、なにも畑でなく庭先でよいのだが、うちの場合、おふくろは日陰干ししたがるから、3回目の最終収穫は畑に放置しようと思っている。1、2日では短すぎるようだから、3日は干そう。3、4日が良いとの記事もあったから。
・収穫時に根を切り取る
 こう書いてあったブログがあるが、必要ないとの記事もある。畑で干す場合に、根があるために根が土の水分を吸って初期乾燥が妨げられる恐れがある場合はその必要があると解してよかろう。
・長期保存は日陰の軒下に
 日が当たってはいけないようである。これは、春先にはきっとタマネギの温度が上がって芽吹きが促進されるからだろう。
 うちの干し場は奥が深く3列になるから、一番奥は朝日しか当たらず、問題なかろう。もっとも、今年の作付けは300株で昨年の5割り増しだが、3月まで持つかどうか程度のことであるから、気にする必要はない。

 以上のことは、ほとんどが次のブログに書いてあった。詳細を知りたい方はクリックしてアクセスなさってください。
 てらまち・ねっと http://blog.goo.ne.jp/teramachi-t
 開いたら、「タマネギ」で検索すれば、たぶんトップに「タマネギの乾燥貯蔵法」が出てきます。とっても詳しくいろいろと紹介されておられます。

 いつの間にやら、けっこうな長文となってしまい、“一楽”は第1段落で終わり、その後は別立ての“ファーマー・ファーマシーの日記”で書くべき内容となってしまいました。
 でも、今年収穫の300株のタマネギをいかにして腐らせずに保存するか、これを考えるのも、また楽しいものです。
 読者の方々にお時間を取らせてしまって申し訳ありません。ご容赦ください。
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