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8.4 ヒトの形質変化は将来どのように進むだろうか(その2) [人類の未来はどうなるか]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 ヒトの形質変化は将来どのように進むだろうか(その1)で、「骨格変化」について記した。今日はその続きである。

 足趾(指)の変化
 人類は足趾で物をつかむ生活をしなくなったから、チンパンジーに比べて足趾をうんと短くした。使わないものは不用であり、用不用の法則(通常、用不用説と言われる)が働いたのである。なお、足裏の形は、バランスを取らんがためにチンパンジーに比べて細長くなっている。今日でのヒトの足趾の使命は、二足で立っているときに倒れないよう、バランスを取るために地面をつかむ方向への動かし方しかできなくなった人が多い。
 そして、バランスを取るには、5本の足趾は隣同士の趾がくっつくことなく、扇型に少し開いていたほうがいい。裸足の生活をしている民族はそういう形の足趾をしている。ところが、文明化し、靴を履くようになった民族は、足趾で地面をつかむことが難しくなり、また足先が狭まった靴が一般的なため、5本の足趾は隣同士の趾がくっつく形に変形してきている。よって、随意に足趾を扇型に開くことができない人も多い。
 素足の民族のように足趾が扇型に少し開いていると、各段に立位バランスが良くなり、全身の筋肉が弛緩ぎみになり、体が柔軟性を帯びてくる。そうでない人は無意識的に全身の筋肉を緊張させており、体が硬い。そうした人は前屈しても手の指先が床に届かないことが多いが、厚手の五本指靴下(どちらかと言えば足趾サポーター)を履かせてやると、足趾が扇型にほんの少し開くだけであるが、たちどころに前屈は10cm程度深くなり、指先が床に届くことが多くなる。たったこれだけのことで、立位バランスが良くなり、全身の筋肉が弛緩ぎみになり、体が柔軟性を帯びてくるのである。
 二足で立っていることは、バランスを取るために思いのほか筋肉に負担を掛けているのであり、足趾特に母趾の働きは重要である。こうしたことから、足趾はこれ以上退化することはなかろうと思われるが、靴を履きっ放しの生活が恒常化すると、足趾の機能が大きく損なわれ、足趾の発達障害が憂慮されるのではなかろうか。

 手指の変化
 このことについては「人類は宇宙人になるんだろうか(その1:宇宙人はいるか#2)」の中で、人類は類まれなる「拇指(ぼし:親指)対向性」(拇指を他の4本の指と向かい合わせることができる骨の構造と筋肉を持ち備えている)があって、これによって「握力把握」(例えば棒をしっかり「握る」)と「精密把握」(例えば小さな豆を「つまむ」)ができることを書いた。
 ヒトの指先の器用さは天下一品のものがあり、既に完成形に達していると言えよう。
 情報技術社会がますます進むと、指先の使用はキーボードを叩いたり、タッチパネルに触れることが格段に増えるから、かえって「拇指対向性」が難点になる。今現在はキーボードを拇指で打つのはやりにくい。将来的には、拇指をひねることができるようになり、拇指の腹でキーボードを打つように進化するかもしれない。

 関節の変化
 ヒトは直立姿勢を取るようになったことに伴い、腰の複雑な関節を直立姿勢に適合させるべく、改造を図り、関節を取り巻く筋肉で必要なものは強化した。自然の状態で暮らしていれば、何ら問題が起きない程度まで改良されたものの、上体を腰だけで長時間支えるには、やはり無理がある。将来は座る姿勢が多くなるから、当面、腰痛に悩まされる傾向にあるも、そうした姿勢が卓越すれば、関節のさらなる一部改造と関係する筋肉増強が進み、腰痛は解消する方向に進むだろう。
 肩、腕、手首の関節は、手が全くフリーとなったことに伴い、チンパンジーには無理な方向へもヒトは動かせるようになり、完成の域を見たといっていいであろう。将来とも、このまま継続するに違いない。なお、四十肩は体の歪みからきており、姿勢が悪ければ生ずるものであり、これは解消されそうにない。
 膝、足首の関節は、四足に比べ、二足になれば基本的に倍の負荷がかかるのであり、また立位バランスを取る上でも働くから、丈夫なものになっている。関節周りの筋肉も同様である。しかし、幼少にして足首の関節は多くが亜脱臼してしまい、それは大人になっても続く(寒がりの原因はこれが大との確かな説あり)ことが多いという。これは、文明社会における子どもの成長期においては、足首の関節の強化が体重増加に追いつかないがゆえ(靴を履くことも影響していよう)のことで、ヒトはまだ十分には進化しきっていないと言えよう。遠い将来には、これは解消するのではなかろうか。
 なお、裸足の生活をしている民族は、子どもも当然に素足であり、足趾の発達もあって足首関節の亜脱臼もないようで、大人も子どもも寒がりはいない。薄い着衣ながら朝晩の強い冷え込みにケロッとしているのである。
(今日はここまで)

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
外食につき脳トレ休み

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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