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1.17 緊急事態宣言のなか不良ジジババが「君の名は。」の聖地へ湯治に出かける [湯治旅行/宿泊旅行]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 得体の知れない疫病が爆発的に流行る恐れがあるとして、江戸幕府将軍様から緊急事態のお触れが出され、物見遊山行脚支度金は停止されてしまった。我が岐阜藩藩主のお殿様も、他藩へ行くことなかれ、他藩から来るな、との御触れを出されたようでもある。
 我が夫婦は毎年、冬の土用入りの頃に、岐阜藩藩主が管轄なさる雪深き飛騨国へ湯治に出かけるのを恒例行事とし、露天風呂周りの雪を愛でるのを楽しみにしている。今年は、物見遊山行脚支度金でもって随分とお値打ちに出かけられることとなったので喜んでいた。というのは、宿賃のみならず陸蒸気の運賃まで面倒を見てもらえ、なおかつ土産物がただでもらえる藩札までたんまりいただけるとのことであったから。
 ところが、である。先ほどの御触れがために支度金はなしとなり、物見遊山屋へ追い銭を届けねばならくなったし、土産物藩札は没収されてしまった。とても残念なことではあるが、ここは、去年と同じ銭で行けるのだから、文句は言えない。
 さて、岐阜藩藩主のお殿様から、夜の商いは自粛せよとのお達しが出されているようだが、日中の藩内行脚については特に沙汰されていないようである。もっとも、あまり動き回るのは避けよとのことであるから、このたび企てた物見遊山行脚は遠慮せねばならぬかもしれぬが。
 でも、行脚禁止とすると旅籠がみな潰れる恐れがあり、藩内行脚は一切おとがめなしやに聞き及んだ。物見遊山屋の話であるから、本当かどうかは怪しいが。まあ、ここは信用が置ける大手商屋の言うことだから、何かあっても言い逃れはできよう。
 そこで、本来ならば自粛すべきかもしれないが、大手商屋の強いお誘いもあり、ここは横着を決め込み、当初の予定通りに、不良ジジババがそろって飛騨国の「君の名は。」の聖地へ湯治に出かけることにした次第である。
 その湯治宿は、去年初めて投宿した料亭旅籠「八ッ三館(やっさんかん)」であるが、夫婦二人ともいたく気に入ったものだから、定宿にしようと今年も出かけることにしたところである。
 なお、「君の名は。」とは、4年ほど前に上映された漫画活動写真であり、遠く唐国でも大人気を博したようで、去年は陸蒸気の停車場、飛騨古川駅には和人よりも唐人のほうが多かったし、「八ッ三館」の投宿者にも唐人が目立った。
 その唐人も、今般の流行り病の影響で、将軍様が厳しく鎖国されたがゆえ、一人として見かけず、停車場は閑散としており、なおかつ他藩からの物見遊山行脚者は関所がどこかに設けられていたのかどうか定かでないが、湯治場もほんのわずかの和人しかいない。
 随分とさびれた旅籠の感がしてきて、今後も流行り病が続くとなると、来年は潰れてしまうのではないかと心配になるほどであった。
 そうしたこともあって、この旅籠は我が夫婦で貸し切りも同然。マスクも不用で「三密」とは縁遠い世界を満喫。そして、広い浴場で思いっきり手足を伸ばし、誰にも邪魔されず、ゆったりと心おきなく湯治を楽しむことができたのでありました。幸せー!

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
4品思い出す。正解。100点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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