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1.18 心置きなく一杯やりながらのがら空きの列車旅 [湯治旅行/宿泊旅行]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 昨日今日と1泊2日で飛騨古川の料亭旅館「八ッ三館(やっさんかん)」へ湯治に行ってきたのだが、岐阜駅から午後1時過ぎのJR高山線ワイドビューひだに乗り、2時間少々で飛騨古川駅に着く。迎えを宿に頼んであり、労せずして投宿できた。
 一昨年までは奥飛騨温泉まで出かけていたが、そうなると高山駅から濃飛バスで1時間以上かかるから乗り疲れするし、バス停から少しは歩かねばならない。加えて、帰りは吹雪の中でバスを待たねばならないこともある。
 そうしたことから、温泉地ではないものの(でも、この宿は部分的にいちおう温泉)、ゆったりくつろげる宿が古川にあると聞いて、去年も冬の湯治はここにした。
 この時期は1年で一番寒い時期であり、例年、飛騨へ泊りがけで出かける人は少ない。中国人客のほうが多いくらいになってきている。よって、列車にはまあまあ乗客が乗っている。ところが、今年はコロナ騒動で外国人は一人としていないから、乗っているのは日本人だけであり、それも緊急事態宣言が出されたから、自粛が相当なものだ。
 往きはグリーン車に乗ったが、1車両に4グループほどしかいない。こうなると、マスクは不用だ。もっとも、どっちみち列車に乗るや否や日本酒でチビチビやりながらの旅であるから、マスクは片耳にぶらさげた格好ではあるが。女房はというと最初は真面目にマスクをちゃんとしていたが、“こんなに空いてるんだから、逆三密だ。マスクは外せよ。”と言って、外させた。
 帰りとなると、午前11時過ぎの乗車ということで、もっと空いていた。普通車の指定席だったが、古川で乗ったときは、その車両には1人乗っていただけで、高山と下呂でほんの少し乗り降りがあったようが、下呂からは1車両に我々夫婦だけ。気持ち悪くなるほどの空きようだ。よって、帰りもマスクなし。
 さて、往きの列車で、降車時にはほろ酔い加減でいい気分になっていた。お次は、夕食前の露天風呂での一杯だ。これを楽しみにしていたが、宿に着いて説明を聞くと、今年はコロナがために露天風呂での無料飲酒サービスは中止にしているという。これを楽しみにしている投宿者が多いようで、皆さん残念がっておられるとのことであったが、小生なんぞ、これなしなら来るんじゃなかった、と叫びたいほどのもの。
 しゃあないから、往きの列車の中で飲んだ日本酒の残りをグイッとやり、湯治場へ行くしかなかった。残念無念である。
 帰りの列車でもチビチビ飲むのが通例だが、残った日本酒がどれだけもなく、これは朝風呂あがりにグイッと飲み干し、帰りはもっぱら居眠りすることとした今回の列車旅。丸二日酒漬けでは体がもたんようになった老体につき、これがよかろうというもの。
 ところで、湯治のほうだが、昨年書いたこととほとんど同じであり、省略するが、今年はまあまあ雪があり、露天風呂周りの岩も雪化粧されていた。この雪に触らずして風呂から出られるか、である。ちゃんと雪に触り、かつ、その雪を顔にくっ付け、ひんやり感をしっかり味わせていただいたところである。
 なお、ここは老舗の高級料亭であるゆえか、サービスが行き届いている。昨年書かなかったが、風呂場にフェイスタオルとバスタオルが置いてあり、部屋から持参しなくていい。手ぶらで行って、入り口でフェイスタオルをひょいと1枚つかみ入場すればいいのである。3回風呂に浸かったから3枚使用。贅沢三昧、大名気分。
 この宿では、たいていの人はバスタオルも使うが、小生は家では使うも、湯治場へ行ったときにはバスタオルを使ったことがない。浴室内で体をざっとフェイスタオルで拭いて、そのタオルを腰に巻き、濡れた髪をドライヤーで乾かしたりしていると、そのうち体がきれいに乾くからである。フェイスタオルを腰に巻く、こんなことができるのは小生が小柄でやせ型であるからだろうが、実に便利な使い方であると小生は自負している。
 なんにしても、今年もいい湯治旅であった。来年も今時分に行くことに女房ともども決定。「八ッ三館」は我が夫婦の冬の定宿となった。
 ところで、女房が朝の入浴で一緒になった湯治客から良い情報を得た。3組の夫婦のグループでしょうちゅう湯治しておられるそうで、奥飛騨宿情報にも詳しい。あそこは前は良かったが今は食事がダメになったとか、奥飛騨ベストスリーはどこで(これは承知していた)、どこがどのようにいいかも詳しく教えてくださったそうだ。まだ行っていない奥飛騨ベストスリーの一つには今年の新緑の頃にぜひ出かけたいものである。

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
宿食につき脳トレ休み

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
コメント(2) 
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コメント 2

天安

八ッ三館。ググってみました。
高級旅館ですね。
緊急事態宣言が出されても湯治旅行。脱帽です^^。
 
>女房が朝の入浴で一緒になった湯治客から良い情報を得た。

やはり女性はすごいですよね。すぐにお話ができてすぐに友達になれる。
こういうところ、見習いたいです。
どろんこさんもまだ行ってない奥飛騨温泉がありますか。
ぜひ楽しんできてください。
またの湯治紀行、楽しみにしています。

by 天安 (2021-01-21 15:55) 

どろんこ

天安さん、コメント有り難うございます。
八ッ三館。ググらせてしまってお手数をかけました。リンクを張っておけばよかったですね。
小生も「やはり女性はすごいですよね」と感じます。
その昔は、小生も風呂で一緒になった人に多少は話しかけもしたのですが、おしゃべりしていてはくつろげないから、今は自分から話しかけるのは控えています。
男というものはそういうものなんでしょう。今回、久しぶりに“こんばんわ”と話しかけられましたが、一言二言交わすだけで、あとはダンマリ。このほうが双方気づかいせずにすみ、いいでしょうね。
奥飛騨ベストスリーの残りの一つ、早速5月半ばの投宿を予約しました。今から楽しみです。
by どろんこ (2021-01-21 16:42) 

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