SSブログ

6.2 昔懐かしい砂山、我が岐南町唯一の遺跡であったのだが今は無し [学び]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 この3日間、大昔のことやそれに関連することを書いてきたが、締めくくりとして、わが岐南町に何からしい遺跡はないか、について書くことにしよう。
 先日記事にした「屯倉」がそうだろうが、一切の痕跡がない。よって、遺跡跡という標識さえ立っていない。それ以外に可能性がある遺跡となると、残念ながら何もない。
 というのは、各部落の古い家並みは全てが木曽川の氾濫でできた自然堤防上にあり、その氾濫は太古以来ずっと明治半ばまで頻繁に起きたであろうから、建物と言えばみすぼらしい百姓家ばかりで、数少ない庄屋さんの蔵が所々にあっただけである。
 戦国時代の中頃には木曽川本流が岐南町の北縁から南縁に変わり(これによって、当地は尾張国から美濃国となる)、濃尾平野の特質として東高西低の地形を成しているから、木曽川氾濫による洪水は美濃国側へ流れやすく、江戸時代になってからは尾張藩の御囲堤構築により、完全に美濃国に被害をもたらすようになってしまった。
 岐南町は木曽川河口から数十km上流にあるが、海抜はたったの11m(小学校の場所)しかなく、輪中の最北端にある。これじゃあ洪水が度々起きるのもうなずける。
 明治時代になってしばらくしてから、岐阜県側の木曽川堤防の補強工事が行われるようになり、明治後半からは有り難いことに当地での洪水はなくなったようである。
 その直前、たぶん明治17年7月の洪水であると思われるのだが、当地の少し上流、前渡村(現:各務原市)で木曽川堤防が決壊した。我が家の東隣には大きな寺の境内があって、濁流の直撃は受けなかったそうだが、その南側を濁流が流れ、死体が浮かんで流れていったとのことである。
 この話は、その後、当家に嫁に来た小生のお祖母さん(明治19年生まれ)から、小生が若い時に聞いたものである。そして、その洪水で大量の砂礫が田んぼに入り込み、それを1か所に集めて、大きな砂山が作られたとのことであった。(何か所もあったかもしれないが、記憶には1か所しかない)
 その砂山は、小学校の帰り道にあり、子供たちのかっこうの遊び場であった。高さは数メートルあったろうか。大きな台形の形をしており、建設工事で生じた残土を積み上げておく、その姿と同じであった。砂山の上は雑草が繫茂しており、かくれんぼをしたり、チャンバラごっこをしたりした。なかには悪餓鬼がいて、傘を広げて“落下傘だ!”と砂山から飛び降り(2ステップか3ステップするから怪我はしない)、傘をほからかしてしまう(強風で傘がマツタケ状態となって壊れる、という状態をいう岐阜弁?)横着者もいた。
 その砂山も、小生が小学校低学年のときに行われた圃場整備で取り払われてしまい、我が岐南町の地形はのっぺらぼうになり、なんのへんてつもない、全然面白みがない形になってしまった。いかにも残念である。
 あの砂山が残っておれば、今では大きな遺跡と言えるんだが。
 それを思ってか、20年ほど前に役場が作った老人福祉施設「やすらぎ苑」には、ごくごく小さなものだが昔の砂山を想起させる、子供の遊び場となる土でできた小山がある。子供たちが駆け上ったり駆け下りたりしている姿を見ていると、懐かしく砂山を思い出す。
 その度に、残しておいてくれたらよかったのになあ砂山、と思う小生である。

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
5品思い出す。1品は別のもの。4/6で65点

※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。