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1.14 人生の変遷は、「青春」に始まり、「朱夏」、「赤秋」と続き、最期は「銀冬」と呼ぶのがふさわしかろう [学び]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 古代中国では、人生の変遷は「青春、朱夏、白秋、玄冬」の各時代を通って、人はこの世からおさらばすることになると言われ、これは現代の日本にもけっこう根付いている。この熟語は、色と季節を対比させる五行思想からきている。(五行思想は、何でも5分類し、それぞれを何もかも対比させ、相互に関連があるとする。)
 色と季節は、次のように対比させる。
  青:春、赤:夏、白:秋、黒:冬
 これで4つが対比されることになるが、5番目の季節は、季節の変わり目で土用と言い、年に4回あり、これは黄色に対比させるというものだ。
 こうしたことから、これら1文字ずつをつなげた2文字熟語(もっとも、赤→朱、黒→玄と類似色を使う)「青春、朱夏、白秋、玄冬」でもって、人生の変遷を示す。
 ついでながら、五木寛之さんの著書に、この「青春、朱夏、白秋、玄冬」について、面白い例えがあるので、それを引用しておこう。
 『絵にたとえてみますと、青春はクレヨン画。朱夏が色鮮やかな油絵で、白秋が水彩。そして玄冬は水墨画みたいなものかもしれません。モノトーンの黒色の中に、あらゆる無限の世界がある。』
 ところで、「青春、朱夏、白秋、玄冬」これだけでは4時代にしかならず、何でも5分類する、こだわりの五行思想からすると、1つ足りなくなって何かを足したくなり、無理やり子供時代を入れたりするものがあるが、これは邪道であろう。そもそも、春夏秋冬の4季に土用を加えて5つとするのは無理がある。ここは、素直に4時代分類で十分とすべきものではないか、小生はそう思う。

 さて、「青春」は誰でも知っているお馴染みの言葉であり、「白秋」は説明しなくてもどれだけかは理解できよう。でも、「朱夏」と「玄冬」はなんのこっちゃ?となる。特に「玄冬」は。
 中医学(漢方)を少しばかり齧っている小生であり、これらの言葉があることは知っていたが、おぼろげであるゆえ、「玄冬」をちょっとネット検索して調べてみた。
 玄冬:人生を完成させる年代で、次の世代に願いを残す年代でもある。
 「玄色」とは、「赤みがかった黒」で、染め物で玄色をだすことは難しいことから、優れた技量を持つ人を「玄人(くろうと)」と言うそうだ。「くろうと」は「くろ:黒」につながる(これは単なるダジャレだが)。

 ところで、現在の小生の時代は「白秋」であるが、これは「人間的に落ち着き、深みの出てくる年代で、人生の実りを収穫する熟年期」といったところだが、「白」は「白髪頭」を連想させるし、「北原白秋」のことと誤解されもするから、小生は好きになれない。7年前に、五行思想からは外れるが、これに代わる「赤秋」という言葉(これは純然たる日本語)があることを知り、説明しなくても十分に分かってもらえそうで、これは実にいい言葉だと感じ、後期高齢者となったのを契機に「赤秋」を使い始めたところである。
 当分の間、「赤秋」を使うことにしているが、人生がもう終わりに近づいたと感じたときには「玄冬」にしようかと思っていたものの、とあるブロ友へコメントしたところ、そのコメント返しで、“「赤秋」の次は「銀冬」とでも言いましょうか”との提案をいただいた。彼は「玄冬」なるものを多分ご存じなかったから、そう言われたのであろう。
 しかし、これはいい言葉だと思った小生。「玄冬」は説明がいるが、「銀冬」時代、これも「赤秋」と同様に説明が要らない。もっとも、「いぶし銀」なのか「銀世界」なのか、どっち?となるであろうが、“どっちに取ってもらってもけっこう”でいいじゃないか。半分ボケもきている時代であるから。

 ついでながら、インド人は、人生をどのように分けているかもネット検索で見つかった。インド人は何かと4分類する傾向にあるが、人生も「四住期」に分けている。
●「学生期(がくしょうき)」
 まだ一人前ではなく、学び、心身の鍛錬を通して成長していく期間。
●「家住期(かじゅうき)」
 仕事を得て懸命に働き、結婚し、家庭を持ち、子を育てるために頑張る期間。
●「林住期(りんじゅうき)」
 世俗を離れ、迷いが晴れ、自分らしく自由に、人間らしく生きる時期。
●「遊行期(ゆぎょうき)」
 人生の最後の場所を求め、遊ぶように何者にも囚われない人生の最終盤。

 これも面白い人生の変遷の分け方である。
 たった1回しかない人生である。時の流れを感じたとき、ちょっと立ち止まって、どこかで生き方を変えようとするのも面白かろう。

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。


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<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
4品思い出す。正解。100点

※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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