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7.18 うちのトマトはやっぱりうまい [グルメ]

 トマトを毎年ゴールデンウイークに2畝計30本ほどを作付けし、今が収穫の真っ盛りである。その多くは当店のお客様に差し上げているのだが、皆さんから美味しいと評判が高い。
 特別な栽培をしているわけではないが、完熟したものを収穫し、その日のうちに差し上げているからだろう。
 一方、市場に出回っているトマトは、少々色付いた段階で収穫し、店頭に並ぶのは2日後ぐらいで、ちょうどその頃に綺麗に色付くのである。完熟したトマトを収穫して出荷すると、柔らかくなっているから、店頭に並んだ頃には、潰れたり、ブヨブヨになってしまい、また、赤色が強く出過ぎて、商品価値がなくなる。
 完熟トマトを収穫し、店頭に並んだ段階でも商品価値があるものにしようと、品種改良が進んでいるようだが、それでも、朝取れをその日のうちに食べるのとは違って味が落ちてしまうと思われる。
 十分な大きさの畑があって、毎年トマトを自家栽培でき、朝取れの美味しいトマトが食べられる、その幸せを毎日実感させていただいているところである。

 小生は普段は店の2階にある居室で寝起きしているのだが、週に2回は200メートル離れた自宅で泊まることにしている。自宅には95歳のおふくろが一人で寝起きしているだけだから、たまには自宅で泊まらねばいかんだろうと、おやじが死んでから、ずっとそうしている。
 さて、昨日のこと。自宅に泊まりに行って、11時には床に就き、寝入ったところ、0時半頃に雨音が聞こえて目が覚めた。いつもは朝まで目が覚めないのだが、けっこう強い雨であったから、起こされてしまった。
 夏場、夜中に目が覚めると、どれだけかは汗をかいているから、いつも何か飲みたくなる。自宅の冷蔵庫にも、おふくろがお茶なり冷水を入れておくのだが、開けて見てもその類が目に入ってこない。
 でも、トマトが目に入った。気持ち小さめで、喉の渇きを癒すのにちょうど良い大きさだ。それを齧る。眠気があるから半分目を瞑ってトマトを少しずつ食べる。
 “うまいなあ、このトマト。うちのトマトはやっぱりうまいわ。”
 こうして、喉を満足させ、再び横になる。いぜん雨音はしていたようだが、生理的欲求が満たされたせいか、横になったらバタンキューで、1秒も経たずに寝入ってしまったようだった。
 朝、目覚めて暫くし、白湯を飲む段階になって、“そういやぁ、夕べのトマトはうまかったなあ。”と、しみじみ思い出したところである。
 “トマト、万歳!”と、心の中で叫んだのだが、しかし、よくよく考えてみるに、単に喉が渇いていたからであって、何であっても喉が癒されればうまいと感じたのでは、である。
 

  
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