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12.21 屋根に登る [日々雑感]

 秋にまとまった雨が降ったとき、母屋の隣に増築した倉庫のコンクリートの床に水が溜まっていた。それが2回あった。
 雨漏りかと思ったが、床以外は乾いており、地面から湧き出したとか考えられない。そのとき、母屋の屋根と倉庫の屋根の境に樋があり、どこかで詰まりが出て満水となって、雨水が溢れ出たのが原因かもしれないとは思った。
 それを点検するには、梯子を引っ張り出してきて、屋根に登らねばならぬ。若ければ直ぐにそうするのであるが、高齢者となった小生であるからして、これはおっくうであり、落っこちでもしたらどうする、という理由でもって放置しておいた。
 ところが、今日、お昼に倉庫を覗いたら、昨日からの雨で、壁つたいに雨漏りがしていた。ただし、床は何ともない。
 これは、どうやら樋の水が溢れ出る場所が変わったと考えて良かろうと推測され、重い腰を上げて、点検することにした。
 雨は既にいったん上がり、晴れ間が出ている状態であって、これなら屋根に登っても滑らないだろう。10年以上使ったことがない梯子を持ち出し、屋根といってもヒサシであるが、先端部の瓦にもたしかけ、しばし梯子を点検。
 大丈夫だ、ボキッと折れることはない。そして、1段ずつ慎重に登る。ヒサシの瓦も乾いており、久し振りに屋根の上に立つ。立つといっても腰をかがめてではあるが。
 2、3mも動いたら、樋が満水状態であった。やっぱりそうか!
 そこで、樋の落ち口に詰まっている木葉や藁(何で藁が?)をちょいと取り除くと、ゴーッという音とともに溜まっていた水が勢いよく流れていく。
 しばし見とれる。イカンイカン、落ち口付近にまだある木葉や藁を取り除かねば。慌ててどれだけかを取り除く。
 本来なら、樋を綺麗に掃除せねばならぬのだが、指が冷たく痛くもなったから、本日はこれまで。
 終わったあと、すくっと直立したら、ヒサシであってもけっこう高いから、良き眺めである。ここで、子供の頃を思い出した。
 子供の頃は、ヒサシでは飽き足らず、大屋根に登ったものだ。天守閣の天辺に立ったようなもので殿様気分を堪能した。それを親に発見され、何度か叱られもした。
 そんなことどもを思い出しつつ、梯子を降りたのであるが、登るのは簡単だったが、降りるのは難しい。ゆっくりゆっくり慎重に慎重に。
 ところで、屋根に登ったのは何年振りだろう。この前、梯子をヒサシにかけたのは、たしか大雪のあとで納屋から雪の大きな塊が突き出してきていて、それを落とすときに使ったと記憶している。でも、そのときは屋根には登っていない。
 となれば、屋根(ヒサシ)に登ったのは子供のとき以来ということか。
 こうなったら、今度機会があったら、大屋根に登ってみよう! 
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