1.9 韓流100話(その12)「アリラン」 [韓流100話]
<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1)
10月27日に紹介しました木口政樹さんの著「おしょうしな韓国 ほのぼの韓流100話」から、ビックリさせられるお話を、気まぐれ的にちょい出しして紹介します。今日はその第12回です。
56 アリラン
アーリラン、ア-リラン、アーラーリーヨ-♪、という「アリラン」。ご存知のかたも多いことだろう。韓国の歌といえば、このアリランということになろう。地方ごとにジンド・アリラン、ガンウォンド・アリラン、ウルサン・アリランなどなど、このアリランもいろいろのバリエーションがあり、歌詞もそれぞれことなっている。活気のあるなかにもどこか哀愁をおびたメロディーは、韓国そのもといっていいかもしれない。アリランということばの意味は特にないらしい。…一般にもっともよく知られているアリランは「アリラン」とだけいう。ウルサン・アリランのようにアリランの前に形容のことば(主に地名)がつかない。本調のアリランといったりする。
アリラン、アリラン、アラリヨ
アリラン、峠をこえてゆく
あたしを捨てていったひとよ
十里もいかないうちに
足の病気になってしまうでしょ
こういった歌詞で、けっこうきついことばが使われている。きついが、韓国レベルではこれくらいは並、普通なのである。韓国を代表するこのアリラン、歌の拍子は三拍子である。日本の場合、歌謡曲や民謡などもたいてい四拍子になっている。三拍子と四拍子のちがいも、韓国・日本の特徴的な違いの一つといっていいだろう。…
このアリラン、世界中で愛されている。…千葉県の市立柏高校…アリラン変奏曲でブラスバンドの世界大会で優勝したこともあるという。またアメリカのミシガン州では、教会の賛美歌229番としてこのアリランの曲が使われている。…歌詞は勿論主を賛美する内容だが、メロディーがアリランなのである。親密感があって単純で歌いやすいところがうけているようだ。子供もご老人も、教会でアリランを歌っている姿はなんとも不思議なものである。アリランはいまや世界ブランドなのである。…
(引用ここまで)
アリランの歌詞は、ほんとドギツイですね。“呪いの歌”といった感じ。
参考までに、本項で「ウルサン・アリラン」の歌詞の全文が日本語訳で紹介されていますが、その一部は次のとおりで、本調のアリランほどではないですが、けっこうきついです。
(以下、引用)
なんでわたしを忘れてしまったの、わたしを忘れてしまったの?
帰ってくるというその約束を信じている間に、
わたしの青春はもうしぼんでしまったわ
(引用ここまで)
今日まで12回にわたって「韓流100話」の一部を紹介してきたのですが、面白そうな箇所を原文どおり一字一句間違わないようにポツポツとキーボードを叩いていきました。
そこで感じたのは、本書は「である体」で書かれているも、とてもソフトな文章であることです。その一因として、ひらがなの使用が多いことでしょう。
「ご存知のかた」「ことなっている」「ことば」「いう」「つかない」「うけている」「なんとも」「わたし」
これらは小生なら全部漢字にしてしまう。そうすると、少々きつい文章になりそうです。それを特に感じ始めた2、3話前から、小生のこの日記も「それをとくに感じはじめた2、3話まえから」といったかたちでひらがなを使うことがじゃっかん多くなりました。
1文字1文字ゆっくり見て引用していく作業をすると、こうしたことを強く感じると同時に影響を受けてしまう。おもしろいもんです。
ところで、小生ならひらがなにするところを、原文では漢字になっている箇所にはビックリさせられました。それは「勿論」です。“当然のこと、あったりまえ!”とメチャ強調されている感がしました。
ひらがなにするか、漢字にするか、今まで迷うことはさほどなかったのですが、こうしたことから、最近は、どっちにしようか、ちょくちょく悩むようになりました。まあ、これはいっときのことでしょうが。
<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2 )
単品料理につき脳トレならず
←これは3日前で、2日前は3品。勘違い。
※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
10月27日に紹介しました木口政樹さんの著「おしょうしな韓国 ほのぼの韓流100話」から、ビックリさせられるお話を、気まぐれ的にちょい出しして紹介します。今日はその第12回です。
56 アリラン
アーリラン、ア-リラン、アーラーリーヨ-♪、という「アリラン」。ご存知のかたも多いことだろう。韓国の歌といえば、このアリランということになろう。地方ごとにジンド・アリラン、ガンウォンド・アリラン、ウルサン・アリランなどなど、このアリランもいろいろのバリエーションがあり、歌詞もそれぞれことなっている。活気のあるなかにもどこか哀愁をおびたメロディーは、韓国そのもといっていいかもしれない。アリランということばの意味は特にないらしい。…一般にもっともよく知られているアリランは「アリラン」とだけいう。ウルサン・アリランのようにアリランの前に形容のことば(主に地名)がつかない。本調のアリランといったりする。
アリラン、アリラン、アラリヨ
アリラン、峠をこえてゆく
あたしを捨てていったひとよ
十里もいかないうちに
足の病気になってしまうでしょ
こういった歌詞で、けっこうきついことばが使われている。きついが、韓国レベルではこれくらいは並、普通なのである。韓国を代表するこのアリラン、歌の拍子は三拍子である。日本の場合、歌謡曲や民謡などもたいてい四拍子になっている。三拍子と四拍子のちがいも、韓国・日本の特徴的な違いの一つといっていいだろう。…
このアリラン、世界中で愛されている。…千葉県の市立柏高校…アリラン変奏曲でブラスバンドの世界大会で優勝したこともあるという。またアメリカのミシガン州では、教会の賛美歌229番としてこのアリランの曲が使われている。…歌詞は勿論主を賛美する内容だが、メロディーがアリランなのである。親密感があって単純で歌いやすいところがうけているようだ。子供もご老人も、教会でアリランを歌っている姿はなんとも不思議なものである。アリランはいまや世界ブランドなのである。…
(引用ここまで)
アリランの歌詞は、ほんとドギツイですね。“呪いの歌”といった感じ。
参考までに、本項で「ウルサン・アリラン」の歌詞の全文が日本語訳で紹介されていますが、その一部は次のとおりで、本調のアリランほどではないですが、けっこうきついです。
(以下、引用)
なんでわたしを忘れてしまったの、わたしを忘れてしまったの?
帰ってくるというその約束を信じている間に、
わたしの青春はもうしぼんでしまったわ
(引用ここまで)
今日まで12回にわたって「韓流100話」の一部を紹介してきたのですが、面白そうな箇所を原文どおり一字一句間違わないようにポツポツとキーボードを叩いていきました。
そこで感じたのは、本書は「である体」で書かれているも、とてもソフトな文章であることです。その一因として、ひらがなの使用が多いことでしょう。
「ご存知のかた」「ことなっている」「ことば」「いう」「つかない」「うけている」「なんとも」「わたし」
これらは小生なら全部漢字にしてしまう。そうすると、少々きつい文章になりそうです。それを特に感じ始めた2、3話前から、小生のこの日記も「それをとくに感じはじめた2、3話まえから」といったかたちでひらがなを使うことがじゃっかん多くなりました。
1文字1文字ゆっくり見て引用していく作業をすると、こうしたことを強く感じると同時に影響を受けてしまう。おもしろいもんです。
ところで、小生ならひらがなにするところを、原文では漢字になっている箇所にはビックリさせられました。それは「勿論」です。“当然のこと、あったりまえ!”とメチャ強調されている感がしました。
ひらがなにするか、漢字にするか、今まで迷うことはさほどなかったのですが、こうしたことから、最近は、どっちにしようか、ちょくちょく悩むようになりました。まあ、これはいっときのことでしょうが。
<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2 )
※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
2018-01-10 09:41
コメント(3)
毎度、どうもです^^。
今回は、ひらがなについての言及。ありがとうございます。
ひらがなを使うことに関しては、わたくしの場合、ずっと以前から
そういう傾向がありまして、なるべくひらがなを使うようにしていました。
とくに、「私」という漢字は、わたし、わたくしを区別できない点、
どうしてもひらがなで書きたいと思ってしまいますね。
「ことば」も、言の葉だったらこういうふうに漢字で書くことになりますが、
「言葉」と漢字で書くよりはやっぱりひらがなで書いたほうが「ことば」
という語のやわらかさが感じられて、
それでよくひらがなを使用するようです。
「もちろん」は「勿論」と漢字で書いたりすることのあるので、
あんまり統一性は意識してはおりません。
(ある意味、テキトーにやっているということですね;;;;)
でも、全体的にひらがなが多いほうが読みやすいし
わたしの感覚としっとりと合っているような気がして
どろんこさんのご指摘のように「ひらがなが多い」という
文章になってるんだと思います。
でも、こういったところまで感じていただいていることを知って
とてもうれしく、また驚いております。
すばらしいセンスだと思います。
by 天安 (2018-01-13 12:02)
天安さん、お褒めのお言葉有り難うございます。
ところで、「ひらがなが多いほうが読みやすい」とおっしゃいますが、小生にとっては漢字が混ざったほうがうんと読みやすいです。特に速読するときは。
そんなことから、相手に読みやすいよう、小生は漢字を多用しがちです。
「である体」か「ます体」か、「漢字の多用」か「ひらがなの多用」か。
これによって、相手への伝わりかたが随分と違ってくる、ここが日本語の奥深くって面白いところかもしれませんね。
ついでながら、1冊の本なり長文の論文の場合、漢字にするか否かの統一、言い回しの統一、これには小生、かなり神経を使っています。
どう表記するかを少しでも迷えば、1枚のメモに使った言葉を順次メモしていき、2回目に使うときはそのとおりにする、それがどうも思わしくないとなったら遡って全部を修正する、そんなことをやっておりました。
貴兄の100話を原文どおり一字一句間違わないようにポツポツとキーボードを叩いていると、“れれっ、漢字とひらがなが使い分けられている。何か意味があるのか?考えてもよく分からん”ということがありました。
さて、それはどこだっけ。ざっと探してみたのですが残念ながら見つかりませんでした。
小生、これが一番、苦になります。天安さんは「テキトーにやっているということです」とのことですが、引用者である小生がキーボードを叩き間違えたかと思われちゃうということもありすからね。今、別立てブログで原稿づくりをしている、お医者さんが書かれた本の引用でもそうしたことがあり、“勝手に統一しちゃうか”なんてやっています。
こうしたところは、日本語は難しくってほんとイヤになりますなあ。この「イヤ」を「嫌」にするか「いや」にするか、ほんと「iya」になります。
by どろんこ (2018-01-13 13:06)
日本語のこういう部分はとてもデリケートで微妙な面ですよね。
韓国語の場合、この面での悩みというものはありません。
この局面でどの単語を使うかという悩みはもちろんありますけれど。
一冊の本の中ではいちおう「統一」ってものが必要かと思います。
論文でも、やはりこういう面での統一は一応意識してやっては
おります。
別立てブログのほう、どろんこさんなりに
勝手に統一しちゃったらいいかと存じます。
こういうことを議論すること自体に、わたくしなんかは
喜びを感じてしまいます。
ことばを愛するもの同士に許された楽しみでもありますよね。
ことばの感覚というものを、さらに磨いてゆきたいと思ってます。
by 天安 (2018-01-13 14:19)