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2.28 韓流100話(その24)「となり」 [韓流100話]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 10月27日に紹介しました木口政樹さんの著「おしょうしな韓国 ほのぼの韓流100話」から、ビックリさせられるお話を、気まぐれ的にちょい出しして紹介します。今日はその第24回です。
75 となり
…地下鉄や電車のなかで新聞を読むのはひまつぶしにはもってこいの作業だ。こちらでは、スポーツ新聞を女性が読んでいることもけっこう多い。だれかが新聞を読んでいると、隣にかけている人が横目づかいにその新聞を読む。これもこちらではごく一般的な風景であって、なんら申し訳なさそうな顔をするわけでもない。自分のものを読むようにごく自然に隣の人の新聞を読む。女性がスポーツ新聞を読んでいたりしても、隣の男性が横目づかいにいっしょに紙面に目を通すこともこちらでは異常なことではない。
 こういう習慣のところで生活してしまうと、つい無意識のうちに隣の人の新聞を読むのがクセになってしまう。韓国へ来て10年ぐらい経ったころだったろうか。日本へ一時帰国した際のことだ。…わたしのふるさとの米沢へ帰ったときに「事件」は起こった。…ローカル線に乗った。…客があまたいた。70代とおぼしきおじいさんの隣に座ることになった。…おじいさんがおもむろに新聞を開き、読み始めた。このときはわたしも、自分の田舎に来ていたこともありすっかりリラックスしていて、ここが日本であることを忘れてしまっていた。つまり、そのおじいさんの新聞に目がいってしまっていたのである。おじさんは無言でわたしを見返した。その目には最大限の「迷惑」と「軽蔑」の気持ちが現れていた。とっさにわたしは「ああっ、どうも」などと真っ赤になりながらあわてふためいて視線をあらぬ方向へ移動した。「そうだよ、ここは日本なんだよ。まいったな」とは思ってみたものの、ことすでに遅しだ。おじいさんはその後もわたしの方を牽制するようなそぶりを見せながら、後生大事に新聞を肩で隠すようにして読みつづけるのだった。たまたまそんな人に出くわしてしまったのだろうか。(米沢の人よ。どうなんでしょうか)日本の習慣にはそういうことがないからしかたのないことで、わたしのほうにこそ非があり、おじいさんのほうには非はない。それはわかっている。
 しかしだ。70になってもこんなにスケールの小さい、情けない仕種をするものなんだろうか。70代(80代かもしれない)のおじいさんであれば、人生の憂さ辛さもすっかり経験しておいでのはずなのに、この対応はどうだろう。…このときのショックはわたしにとってかなりのものだった。二重三重のショックだった。隣から新聞を読むというほとんど屁のような問題に対して腹を立てる人がいたこと。それが70代のおじいさんであったこと。さらにそこがわたしのふるさとだったこと。あのときのショックは今も尾をひいている。米沢のローカル電車を見るたびに、あのときの悪夢を思い出してしまうのである。
(脚注)※…それにしても、隣の人の新聞を横から読んだりするのは、やっぱり日本では許されない非常識な行動なんでしょうかね? 私にはどうしても新聞を隠すほうが、料簡の狭い姑息な行為としか思えないんですが…。
(引用ここまで)

 著者はよほどショックだったんでしょうね。それがひしひしと伝わってきます。
 日本では隣の人の新聞を横目で盗み読みするのは、やはり窃盗という意識がしてきて、遠慮するんではないでしょうか。小生も首を曲げての盗み見はできません。力一杯目を横向けるだけ。
 ときに新聞をどれだけも開かず隠すように読んでいる人を見かけます。本人は隣の席の人に新聞を持つ手が触れないように気を使っているのかもしれませんが、“他人に読ませてたまるか”と思っているようにも見えてしまい、いただけない光景です。

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
5品思い出す。当日のメモには4品しか書いてないが、もう1品あったはずだ。食事3時間後のメモ忘れ。ときにこうしたことがある。

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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