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1.20 今年最初の湯治は恒例の奥飛騨温泉で [湯治旅行/宿泊旅行]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 もう10年は続いているであろう真冬の湯治は、いつも奥飛騨温泉である。ここは路面凍結を覚悟せねばならぬから、自家用車では行かない。JR高山線の特急、ワイドビュー飛騨に岐阜から乗り、2時間強で高山に到着。その先は濃飛バスの路線バス、といっても95%が観光客だが、これに乗って1時間ほどで奥飛騨温泉郷のとりつきにある平湯バスターミナルに到着する。路線バスはさらにその先新穂高まで30分以上かけて、幾つもある温泉場で何度も止まり、乗客は三々五々降りていく。
 今回の宿は、とりつきの平湯温泉にある「深山桜庵(みやまおうあん)」。女房は3回目、小生は2回目の宿泊で冬は初めてだ。例によって、女房が全部手配し、JR東海ツアーズの3点セット(JR・濃飛バス・宿)でお値打ち。ただし、宿は平湯温泉で最高級とのこと。
 雪が心配である。以前は雪が少ないと景色が悪いから心配したが、去年は雪が少なかったものの帰りの日からけっこう降り出し、その翌日は高山線の特急が終日運休するという、大変なことになった。よって、今年は今日明日の雪が心配になった。
 でも、案ずることはなかった。両日とも少々の雪との予報であり、かえってこのほうがいい。山奥へ入るのだから、雪が降るなか進み行く車中からの眺めがいいし、雪の露天風呂は最高だから。
 さて、当日。往きの20日は午後2時すぎに高山に着き、市街地の雪はほんのわずかで、道路に雪はなし。濃飛バスに乗り込んでしばらくすると雨となり、みぞれに変わり、平湯近くから雪に。平湯温泉の積雪量は例年より少なく、道路端の雪も大したことはない。バス停からは緩い下りで徒歩7分で宿に着くが、迎えの車を携帯で依頼。宿の車で、ものの2、3分で宿に到着。
 宿の積雪量はまずまずで、庭の雪景色はすばらしい。よしよし。
 ロビーで受け付け。夕食は5時半からか、8時からの2コースという。ええっ、である。宿泊客が多いから3交替(7時からは満席?)ということだろう。5時半で頼んだ。
 午後4時頃の到着で、5時半夕食となると、少々小忙しいが早速温泉に浸かることとした。10年ほど前に、新緑の頃に来たと思うが、温泉に入っても、こんな風呂だったのかどうか思い出せない。記憶力が落ちたなあ。
 内湯は程よい熱さ、露天風呂は気持ち温め、これが一番いい。満足、満足。けっこう大きな宿でほぼ満室であろうが、大浴場は思いのほか空いていた。貸し切り風呂が4つあるが、たぶん予約でいっぱいのよう。宿泊客は若い人が多く、子ども連れの家族やカップルが目立ったから、まずはそちらへ流れたのであろう。我々老夫婦にとっては有難いことである。
 大きな露天風呂である。作りも良くて、これはなかなかいい。こんな風呂だったのか、記憶を探れど思い出せない。思い出したのは、庭に生えている大きなヒノキ(?)4本の眺めがいいことだけ。
 寝湯ができそうな場所を探し出して、露天風呂での寝湯を楽しむ。みぞれに近い細かな雪が顔に当たり、チクチクと針で刺すような冷たさが心地いい。雪の舞う露天風呂は、これだからいい。
 源泉の落ち口あたりからであろう、かすかな硫黄の匂いが風向きによって時折プーンとたなびいてくる。いい匂いだ。これぞ温泉。泉質は単純泉のようだが、ここの温泉は鉄分がけっこう含まれているのであろう、少し茶色い。匂いはほんのかすかなものだが、やはり温泉らしい匂いがする。この匂いは奥飛騨温泉どこも似たようなものだ。
 露天風呂に長く浸かっていると、のぼせそうになり、内湯の水風呂に浸かる。“たしか、こんなのがあったっけ”程度にしか思い出せないが、めっちゃ冷たい水風呂に浸かり、すぐに程よい熱さの内湯に首まで浸かる。ホッ、とする。これを2回ほど繰り返したら、小1時間経ってしまった。
 ぼつぼつ上がらねば夕食の時間に遅刻する。名残り惜しいが、上がることにした。小忙しい。夕食はやっぱり早くて6時にしてほしいなあ、と、ぼやく。
 食事はどうだったか、これは明日の記事にするとして、夕食後の2回目の湯治について書こう。
 風呂に行ったのは午後10時半過ぎ。1回目と同様に露天風呂での寝湯を楽しむ。でも、場所は前と違った箇所を探し出し、ライトアップされた大木4本の眺めがいい所とした。風も出てきて、粉雪が舞う。そして、冷えてきているから湯気が大きく漂う。実にいい眺めだ。
 入浴客はほんのわずか、3人入っていれば多いほう、といった感じで、ほぼ1人で独占できたと言っていいであろう。有り難いことである。たっぷり1時間は湯治を楽しみ、12時前にあがる。やあー実に堪能できたわい。幸せ―!である。
 3回目は翌日の朝。7時すぎに行って、小1時間で上がった。入浴者はさらに少なくなり、ほぼ貸し切り状態。
 内湯に低温サウナなるものがあったから入ってみたが、やはり頭が熱くなり、小生は好かない。やっぱり頭寒足熱の露天風呂がいい。
 なお、3回目も露天風呂で大木4本眺めをしたが、気温がうーんと下がっているから湯気が激しく、大木がぼんやりしたり、スカッと見えたり、この繰り返し。粉雪もかすかに舞っている。夜以上にいい眺めであった。そして、時々腰湯して、冷風を体に当てる。これがまた気持ちいい。   というようなわけで、だいたいいつもそうだが、空き空きのだだっ広い温泉で、ゆったり湯治を楽しむことができました。女風呂も概ね同様とのことで、女房も湯治を堪能できたそうな。極楽、極楽ーう!   
  
<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
5品思い出す。正解。100点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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