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2.23 朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり、この意味は? [学び]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 論語にある「子曰 朝聞道 夕死可矣(朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり)」。
 その意味は「朝、学問をすれば、夜になって死んでもいい。学問とはそれほどにありがたいものだ。」 普通はそう解釈されているようだ。 
 ところが、これとは全く違う解釈を養老孟司氏はしておられる。その著『ものがわかるということ』(祥伝社)の中で言っておられるとのこと。
(今日のネットニュース:「子どものいない社会」が理想になっている…養老孟司「日本の少子化が止まらない本当の理由」の中にあり)
 養老孟司氏の解釈は次のとおり。
 学問をするとは、目からウロコが落ちること、自分の見方がガラッと変わることです。自分がガラッと変わると、どうなるか。それまでの自分は、いったい何を考えていたんだと思うようになります。
 前の自分がいなくなる、たとえて言えば「死ぬ」わけです。わかりやすいたとえは、恋が冷めたときです。なんであんな女に、あんな男に、死ぬほど一生懸命になったんだろうか。いまはそう思う。実は一生懸命だった自分と、いまの自分は「違う人」なんです。一生懸命だった自分は、「もう死んで、いない」んです。
 人間が変わったら、前の自分は死んで、新しい自分が生まれていると言っていいでしょう。それを繰り返すのが学問です。ある朝学問をして、自分がまたガラッと変わって、違う人になった。それ以前の自分は、いわば死んだことになります。それなら、夜になって本当に死んだからって、いまさら何を驚くことがあるだろうか。『論語』の一節は、そういう反語表現だというのが私の解釈です。正しいかどうかはわかりません。
 確固とした自分があると思い込んでいるいまの人は、この感じがわからない。むしろ変わることはマイナスだと思っています。私は私で、変わらないはず。だから変わりたくないのです。それでは、知ることはできません。
 でも、先に書いたように、人間はいやおうなく変わっていきます。どう変わるかなんてわからない。変われば、大切なものも違ってきます。だから、人生の何割かは空白にして、偶然を受け入れられるようにしておかないといけません。人生は、「ああすれば、こうなる」というわけにはいきません。
(引用ここまで)
 養老孟司氏は、ここで「人生の何割かは空白にして、偶然を受け入れられるようにしておかないといけません。」と言っておられる。同じようなことを自然科学者・武田邦彦氏も言っておられる。「自分が全部正しいのではなく、間違っていることがとても多いのだから、大脳の中に、他人の意見を素直に受け入れるスペースを作っておかねばいけない。そうしないと新たな学問が身につかない。」といったことを。

 いやーあ、これは難しい。自己保身のため「確固とした自分があると思い込んでいる、いや、努めてそうなりたいと望んでいる」小生。いまだぐらぐらしている信念しか持っていないが、かといって偶然なり異質なものをすすんで受け入れるなんて恐ろしいことは、大脳(心)に余裕がなくて、できそうにない。
 朝一番にこのネットニュースを見て、ガーンと頭をどづかれた。ということは、こうした考え方を受け入れる気になったということか。そうであれば幸い。

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。


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<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
単品につき脳トレ休み

※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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