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8.20 女房と2人で奥飛騨温泉郷へ1泊2日の湯治旅 [湯治旅行/宿泊旅行]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 真夏の避暑は高原に限る。毎年、今の時期に海抜1800mの御嶽山5合目にある濁河温泉、旅館「御岳」へ出かけるのが、ここのところ定番となっていたが、今年は予約が取れず、奥飛騨温泉郷新平湯で宿を取った。海抜は1000mほどである。これではたいした涼しさはなかろうが、海抜10mの当地と比べれば、雲泥の差がある。
 一度どうしても行きたかった新平湯温泉「山ぼうし」。運良く予約が取れた。たった10室しかない小ぢんまりした宿で落ち着きがあり、評判が高いと聞いていた。料金もお値打ちである。
 8月20、21日の当店連休日に合わせて行ってきた。
 一番の目的である湯治は明日記事にすることとし、それ以外を今日の記事としよう。
 11時に出発し、東海北陸自動車道から中部縦貫自動車道に入り、高山市街を迂回して平湯に向かう。車は軽四、新型ワゴンR。旧型に比べて馬力がアップし、エアコンをかけていてもスイスイ走る。遠出もなんのそのの走りだ。
 家から2時間ほど走って、飛騨大鍾乳洞を少し行った所に蕎麦屋「明郷」がある。ここの蕎麦は絶品だ。1日1食生活で昼食は取らない我が夫婦だが、うまいものとなると別だ。こちら方面へ出かけるときはお昼に必ず立寄ることとしている。今回もうまかった。そして、以前は食べ終わったら蕎麦湯をお願いしていたのだが、今回は食べ終わるの見計らったようにして蕎麦湯が持ってきてもらえた。いいサービスだ。
 宿のチェックインは午後3時だから、このまま直行すると1時間も早く着いてしまうから、平湯大滝を見にいくことにした。冬場は凍ってしまい、そのライトアップが評判の滝である。食事して15分ほどで着き、駐車場から10分との表示がある。登りだ。これは苦しい。倍の時間かけてゆっくり歩くも、普段昼食を取ったことがない体にはこたえる。やっとたどり着くも滝から100mほどの所までしか行けず、水しぶきを浴びるなんてことは全然かなわず、“なんだ、これだけのことか”で終わってしまった。でも、道すがら高山植物が幾種類か咲いており、中でも黄色のランらしき種類の花は初めて見たので興味深かった。
 宿へ到着したのは午後2時45分頃。少々待たねばならなかったので、庭を散策し、屋外の置いてある椅子でしばし休憩。海抜が高いだけに風は爽やかだ。
 部屋は上4室、中2室、下4室で、案内されたのは下の部屋。2人で34560円だから当然のこと。8畳1間に囲炉裏部屋(4畳程度)が付いている。この時期、囲炉裏は使わないが、使うときは換気扇を回してくださいと注意書きがあり、“そうだ、ここは喫煙ルームだ”と分かり、ヘビースモーカーの小生にとっては実に有り難いものとなった。また、8畳間は古民家風に造られており、天上が高くて圧迫感がない。加えて、天窓がこしらえてあり、はめ込み障子から朝の柔らかい光が射し、いい工夫がしてあるのには驚かされた。
 午後6時から待望の夕食。前日に女房が「岩魚の骨酒(2合)」を注文しておいてくれた。山の旅館での食事となると、これなくしては始まらない。奥飛騨では常識となっているが、そうそう注文する人はいないようでもある。これが峠を越えて信州に入ると稀なものとなり、滅多に飲む人はいないようで、寂しい思いをさせられる。飛騨の国は江戸時代に代官が置かれ、けっこう繁栄した土地柄であるがゆえに、こうした贅沢文化がその当時にできあがったのだろうか、などと勝手に思っている。
 さて、その夕食。実に品数が多い。それぞれ少しずつだが、どれもこれも皆、おいしい。食事がおいしいと酒もすすむ。継ぎ酒1合を追加し、いい気持ちになる。そんなこともあって、満腹となり、雑炊を食べ残してしまった。ところで、お品書きに雑炊はないのだが、おこげがついた釜炊きご飯が最後に出て、併せて鍋物「鶏ごぼう鍋」が出来上がり、おこげは硬いからお椀によそった鍋物の中におこげがついたご飯を入れ、しばし時間を置いて柔らかくなったところで食べるのである。これがまたうまいのである。
山ぼうし品書き.jpeg

 朝飯はどうかというと、奥飛騨はどこも似たもので、これといった特徴はないが、十分に合格点が付けられた。ここも当然のことながら「ホウ葉味噌」が出た。ホウの葉の上に味噌を乗せ、これを固体燃料で下から熱するのである。若干焦げていい香がする。味噌には刻みネギが乗せてあったが、これに朝食のおかずの中で、味噌に合いそうなものを次々と乗せていくのが小生の食べ方である。飛騨の家庭料理となるとそうする。そして、だんだん熱くなってくるから時々かき混ぜ、固体燃料が消えたところで、ご飯に乗せて食べる。これが実にうまい。この宿はけっこういい味噌を使っていたから食もすすむ。朝食を食べない小生であるが、このときばかりは、おいしいがゆえに、ご飯をお代わりして腹八分程度に食べてしまったところである。
 食後に少々うたた寝をし、9時過ぎにチェックアウトし、コーヒーをロビーで飲む。コーヒーを持ってきてくれた中居さんとしばし懇談し、“とても気に入ったから、またの機会にお邪魔する”と告げ、売店で、1、2品買い物をし、帰路につく。
 帰りに道路端で「飛騨桃」を買い、トイレ休憩のドライブインでトウモロコシを買った以外は、どこにも寄らず、正午過ぎには帰宅。車を降りたら海抜10mしかない下界は“蒸し暑~い”。
 実に良き湯治旅行であった。素晴らしかった「山ぼうし」であり、近くにある飛騨1番と評判の高い福地温泉「××」の上を行くと感じた次第。 

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
7品思い出す。うち2品なし。他に1品。5/8で60点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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