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1.14 韓流100話(その13)「ドラマ」 [韓流100話]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 10月27日に紹介しました木口政樹さんの著「おしょうしな韓国 ほのぼの韓流100話」から、ビックリさせられるお話を、気まぐれ的にちょい出しして紹介します。今日はその第13回です。
57 ドラマ
 韓国のドラマでおもしろいのは、視聴者の意見によって内容が変化してまう点だ。最終回までつくってからオンエアする日本のドラマづくり(日本はほとんどこのように作ると聞いた)と、根本的にちがうのだ。あるワキ役が死んでしまいそうになると、視聴者から「どうか死なせないでくれ。…」などというメールや電話が局のほうにひっきりなしにかかってくるという。あまりにもそうした声がつよいので、局としてもドラマの筋を変えて、このワキ役を生かすようにする。…こうしたことが常だと聞くと、日本人としては、ほとんど「信じられない!」ということになる。
 月・火ドラマ、水・木ドラマ、土・日ドラマというように、2日連続でやられるドラマ形態が一般的だ。…9時のニュースが終わる9時40分ごろからはじまるゴールデンタイム・ドラマは、衆人の耳目が一気に集中する。9時40分ごろの「ごろ」というのは、韓国の場合、時間がきちっときまっていないのである。9時40分が9時35分ごろになることもあるし、9時45分ごろになることもある。だれもそれに対してガミガミ言うような人はいない。したがって予約録画のセッティングがなかなか難しいことになる。…
 時代劇としては、朝鮮時代のものあり、高麗時代のものあり、…三国時代…のものありで、マンネリに堕すことがない。…どの時代も基本は、王様を中心に、王を支える官僚として文官・武官のいわゆるヤンバン(両班)がいる。…こうした官僚を従えて、王様は絶対的な権力をほこっている。王の命令は絶対服従である。それは日本と同じだ。徳川家康に逆らえるような人間はいない。
 ところがである。韓国の時代劇には、日本では見られない光景が出てくる。それは、王の政策がまちがっているとか、理不尽な命令を下した場合、部下のヤンバンたちが、王のいる建物の前の土間に座して、「コドゥオ ジュン オブソソ(どうぞ、取り消してください)」と言いながら、王に対して反対の意見を唱えることである。それは執拗に続く。土間に座して数十人のヤンバンが「どうぞ、取り消してください」と言いながら夜通し訴える。…王も静かに聞いている。カッと怒りにくるい、部下たちを殺しにかかるようなことはない。日本で、徳川家康にこういう形で意見を言ったり…する光景が日本ではありうるだろうか。…
 現代においても、社長なり総理なり、そういう権力者の前ではただ卑屈にちぢみあがり、自分の考えや意見をしっかり言えない雰囲気が日本にはないだろうか。こちら韓国では、上の者に対してもけっこう自由に自分の意見を言う姿が見られる。会社では上司である部長に対しあるいは社長に対し、みずからの考えを堂々と言う姿が見られる。上の者も権力風を吹かせないで自然に聞いてやるという情景がよく見られる。
(引用ここまで)

 いやー、おそれいりました。韓国のドラマづくりは何でもありとはね。
 時間がいいかげんというのにも驚きましたが、考えてみるに、らしいニュースがなきゃ早く終わればいいし、重大なニュースがあれば多少時間延長もよし、この方が視聴者にとって親切というものですね。
 時代劇については、何年か前にたまたま見ていた韓ドラで大勢のヤンバンがそうやっていたのを記憶していますが、これはあくまでドラマであって、史実となると絶対命令しかなかったのではないかと思っていましたが、えろう民主的なんですね。
 ついでながら、著者の「自分の考えや意見をしっかり言えない雰囲気が日本にはないだろうか。」に関連して、福沢諭吉の諭吉の「学問のすすめ」第15編「事物を疑って取捨を断ずる事」を紹介しておきましょう。諭吉の本書で学問に関して小生が一番好きな件(くだり)です。
 信の世界に偽詐(意味:うそ、いつわり)多く、疑の世界に真理多し。試みに見よ、世間の愚民、人の言を信じ、…その信は、偽を信ずる者なり。西洋諸国の人民が、今日の文明に達したるその源を尋ぬれば、疑の一点より出でざるものなし。…ガリレヲ…ニウトン…ワット…何れも皆疑いの路に由って真理の奥に達したるものと言うべし。…進歩して真理に達するの路は、ただ異説論争の際にまぎる(意味:波間を切っていく)の一法あるのみ。而(そ)してその説論の生ずる源は、疑の一点に在りて存するものなり。…疑の世界に真理多しとは、蓋し(けだし:思うに)これの謂(いわれ)なり。
(引用ここまで)
 「進歩して真理に達するの路は、ただ異説論争の際にまぎるの一法あるのみ。」とあるのですが、悲しいかな今の日本社会においてはこれが悪であるとして抑えつけられもしています。
 
<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
4品思い出すも正解は1品のみ。ナンタルチア

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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