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6.26 野菜には好適土壌pHというものがあるそうなのだが [百姓]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 スギナが繁茂する土壌は酸性である、酸性にめっぽう弱いホウレンソウは酸性土壌では育たない。慣行農法(施肥栽培)では土壌は酸性化するから、それを中和するアルカリ剤・苦土石灰を撒かねばいかん。
 これは常識であり、ホウレンソウ以外の野菜にも好適土壌pHというものがあるそうなのだが、ホウレンソウのように過敏な野菜は少ないようである。例えば、トウモロコシは幅広いpHで育つ(一説には酸性に少しだけ弱い)と言われるし、サツマイモも酸性土壌にわりと強いと言われたりする。
 さて、土壌のpH値であるが、大陸に比べて、日本列島の場合は火山性岩石(酸性)から生じた土壌が多く、かつ、多雨により石灰岩(アルカリ性)から生じた土壌は水に溶けて失われ、酸性の強いものとなる。ちなみに日本の森林土壌のPh値は5前後のようであり、野菜は一般にpH6.0~6.5が好適土壌pHである。よって、自然のままの土壌では野菜は育ちにくいということになる。
 自然農法を目指し、無肥料栽培を始めて3年目の今年。まだまだうまくいっていない。失敗の原因の第1は、土壌の酸性度が強いのではないかと思うようになった。
 そこで、今季の夏野菜の作付けの前に、比較的酸性度の弱い大陸の土壌(石灰岩から生じた土壌がけっこう含まれる)に近付けようと、石灰岩の主成分である炭酸カルシウム(CaCO3=水にゆっくり溶かされ、アルカリ性を示す)、これを同等に含む牡蠣殻(かきがら)粉末を多くの畝に入れ込んでやった。
 そうしたら、夏野菜で真っ先に生育するキュウリの収穫がすでに始まっているが、明らかに育ちが良くなった。もっとも、従前の慣行農法(ただし、化学肥料は使わず有機肥料+苦土石灰)での栽培より、まだまだ落ちるが。
 そのキュウリは、どの程度酸性に弱いのか調べてみたら、どこも専門家集団の資料であるが、4つを見比べてみたところ、土壌pHに幅広く適応するというものがあれば、わりと酸性に強いというもの、逆にわりと弱いというもの、実にバラバラ。
 他の野菜についても、けっこうバラバラであり、あまりあてにならない。
 まあまあ共通するのは、酸性土壌に強いものとしてサツマイモ、ジャガイモ、トウモロコシ、大根、カブ、ニンジン、イチゴ(pH5.0ないし5.5まで耐えられる)が挙げられる。で、うちの栽培状況はというと、別の不作の原因となる2つ(ジャガイモは連作をかなり嫌うにもかかわらず連作しているから出来が悪い、トウモロコシは肥料をめっぽう欲しがるから出来が悪い)を除いて、皆、わりと生育がいい。
 成育がいいこれらの作物には牡蠣殻粉末は入れておらず、わりと酸性度が高かろうが、耐えてくれているのであろう。有り難いことだ。
 逆に、酸性土壌に弱い野菜として共通して挙げられているのはホウレンソウ(好適土壌pH6.5~7.0)、これは皆が知る最右翼であるが、それに次ぐものとして、タマネギ、エンドウが挙げられるようだ。で、うちの栽培状況はというと、ホウレンソウはメチャ出来が悪かったし、タマネギも不作だが、エンドウはまずまず調子いい。
 昨秋のホウレンソウの種蒔きにあたり、その半分には即効性のアルカリ剤である草木灰をどれだけか撒いたが、気持ち生育が良かっただけで、やはり不作であったから、牡蠣殻粉末を今秋には再び入れ込まねばいかんだろう(前作の今季夏野菜には事前に牡蠣殻粉末を入れ込んであるが)。そして、タマネギにも牡蠣殻粉末を入れ、エンドウにも念のため牡蠣殻粉末を入れ込んだほうがよかろう。
 なんて考えていると、どこもかも牡蠣殻粉末をもっともっと入れなきゃいかんようになるが、“大陸土壌に近づけよう!”というのが、自然農法の成功への道になるかもしれん。
 あれこれ無肥料栽培や自然農法のテキストを読んでいるが、土壌に牡蠣殻粉末なり炭酸カルシウム剤を入れ込むことの是非は書かれていない。無肥料や自然にこだわり過ぎて土壌改良剤も敬遠しているような感がする。この考えを打破せねばいかんだろう。
 いずれにしても、うちの畑には牡蠣殻粉末の投入がベストと思われる。慣行農法のときと同じ程度の収穫が得られるまで当分の間、少しずつ牡蠣殻粉末を入れ込むことにしようじゃないか。きっと、これでもって無肥料栽培が成功するのでは。
 ワクワクする、手探り無肥料栽培そして自然農法です。

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
2品思い出す。正解。100点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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