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9.4 科学技術の大発展がもたらすもの(その5) [人類の未来はどうなるか]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 「科学技術の大発展がもたらすもの」第1回は「世の中便利になれば余暇時間が増す?」、第2回「情報の洪水」、第3回は「タケコプターの時代は来るか」、第4回は「医療は進歩するか」について書いたが、今回は「食糧資源はどうなるか」と題し、思いのままを綴ることとする。

食糧資源はどうなるか
 動物という生き物は、植物か他の動物を食べないことには生きていけない。そして、動物は、一時的に数が減っても、生息限度いっぱいいっぱいまで直ぐに生息数を増やしてしまう。生息数の限界は、メスが栄養不良で妊娠できない状態とイコールとなる。
 人間に関しては、古代文明が開化して以来、ずっと異常増殖してきている。人間はその人口圧により、自らの努力によって食糧を人為的に増産し続け、生息数を大幅に増やしてきた。しかしながら、食糧が十分に確保できたためしはなく、人類は古代文明が開化して以来、ずっと飢餓との戦いで明け暮れている。
 古来、世界的な戦争、それは大量殺戮と略奪であるが、これは世界的な食糧危機が訪れたときと一致し、いずれも寒冷化が原因している。寒くなれば、農産物の出来が悪くなるのであり、家畜も数を減らすのであり、餓死する者が当然に出てくるからである。
 近年の人類の異常増殖はアフリカなど低開発国で著しい。これは、先進国の食糧援助と医療支援が原因だ。この2つの“人道支援”でもって、より悲惨な状態を醸し出していると言っていい。高温多湿な地域にあっては、植物資源は豊富にあり、その分人口密度は高くなり、感染症(風土病)が蔓延し、幼児は貧栄養と免疫力のなさで死亡率は極端に高くなり、それでもって人口調節がなされてきたのであるが、ユニセフのテレビCMのようなことをやっていれば、幼児死亡率が大幅に低下し、人口爆発を起こし、より悲惨な局地戦争(人為的な手当たり次第の口減らし)を招くしかないのである。
 高度に文明化した先進国では人口は減少傾向にある。その原因は、子息に高等教育を付けさせるには金がかかり、少子化するしかないからと言われるが、これはそうではなく、原因は別にあるのだが、それはさておき、高度文明社会になれば人口増加が止まるのは事実であり、アフリカをはじめとする低開発国が全て先進国の仲間入りせねば、人類の異常増殖は止まらない。
 その抜本的解決法は「教育支援」であり、まずは子ども全員が初等教育を受けられる体制を敷くべく各種支援に積極的に乗り出し、次に、希望する若者には皆、高等教育を受けられる体制を構築するべく支援を惜しまないことにある。ユニセフの“人道支援”は止めて「教育支援」に切り替えるべきであり、食糧問題と医療問題は低開発国各国の自力で対処させるべきである。
 こんなことは、とっくに欧米各国は知っているのであるが、低開発国が内戦や隣の国と紛争を起こし続けているほうが(いつまでも低開発国にとどまり続けているほうが)何かと都合がいいから、紛争の種を摘まないように“人道支援”を続けているのである。日本人とは違った善悪の価値観の相違がここにある。日本政府高官も、このことを知っていながら、対米従属からして、“人道支援”から「教育支援」への変換はできないでいる。戦前において、我が日本が併合した台湾と朝鮮に対して、まず取った最大の施策は「初等教育の充実」であったことを思い起こしてほしい。 

 話が随分と横道に逸れてしまったが、人類の異常増殖は残念ながら将来的にも容易には止みそうにない。ずっと食糧危機問題は懸案課題となり続けるだろう。
 今の地球は幾分か温暖化の傾向にあるようだ。世間で騒がれているほどに温暖化はしていないのが現実のようだが、歴史時代(過去2千年余)を振り返ってみると、温暖化・寒冷化は、数十年ないし百~2百年ごとに不規則的に繰り返してきている。現在の温暖化傾向は数十年続いているから、何年もしないうちに寒冷化するかもしれないし、近い将来必ずそうなると覚悟した方がいい。
 寒冷化したらとんでもない食糧危機となろうから、この問題の解決法が見つかるまでは、ドンドン化石燃料を焚いてCo2をバンバン大気中に出しつづけ、地球を暖め続けねばいかんのである。もっとも、そうしたところで、どれだけも効果はなかろうが。
 だがしかし、メタンの温室効果は二酸化炭素の10倍、フロンガスは1万倍というから、そうした物質を大気中に大量放出して寒冷化を乗り切る技術が開発されるかもしれないし、ぜひそうあってほしいところである。

 これまた脇道に外れてしまった。
 さて、本題の食糧資源の拡大であるが、地球上の農耕に適するところは既に開拓済みといっていい。穀倉地帯などは元々は全部森林であった。平坦地の森林を切り開いて農地にしたのであり、もはやそうした土地はほとんど残っていないのである。
 そうしたことから、穀類・豆類は今以上の生産を上げることは事実上不可能だ。もっとも、遺伝子組み換えを行なっての増産はある程度可能であり、耐寒性の強い品種も開発され、どれだけかは寒冷化による減産にブレーキがかけられよう。もっとも、世界的に寒冷化対応の動きが出てこないことには、事が進まないが。
 なお、寒冷地に適した穀類がある。米や麦が育たなくても「キノア(キヌア)」であれば育つ。南米アンデスで自生しているホウレンソウの仲間で、大粒の種がたわわに実る。数十年前、地球の寒冷化対策が真剣に考えられた頃、日本でも試験栽培され、大きな実績を上げている。
 野菜については、その付加価値からして、将来的には工場生産が可能となろう。野菜は畑を必要としないのである。今、軌道に乗っているのはモヤシとキノコぐらいのものだが、政策的に初期投資を補助すれば大量生産が可能で、これは天候に左右されず、今現在の需要の何倍も生産可能となる。
 畜産については、豚や鶏は人間の食糧とバッティングし、特に豚は忌み嫌われる。人間と豚の食糧は全く同じだし、飼育するのに水をけっこう使用するから、乾燥地帯で誕生したイスラム教では“豚は食うな”という厳しい戒律を付している。牛はその点違うのだが、牧草がそうそう手に入らないから一部人間と同じ食糧を使っている。文明が高度化し、豊かになると肉食になる傾向が強くなり、食肉需要はますます高まり、穀類・豆類が畜産に回される割合が増えてくる。現在、既にその傾向がある。
 これを解消するには「人口肉」しかなく、数十年前から研究されているが、近年、この研究が加速した。筋細胞の培養による筋肉製造であり、工業生産による食肉供給である。やがて、これは実現するだろう。原料となるアミノ酸なども工業生産が可能であり、人間の食糧とバッティングしない。
 魚はどうであろう。現在、一部養殖が行われているが、それは高級魚についてであり、その餌は廉価な魚を加工したものだから、養殖が大幅に増えても、捕獲する魚の総量は変わらない。また、世界的に魚を食う文化が広まりつつあり、海洋食糧資源が枯渇する傾向にある。
 本格的な食糧危機となった場合、食物連鎖の上位にある魚(クジラはじめ海洋哺乳類を含む)を一網打尽にすれば、人間の口に入る海洋食糧資源は大幅に増えよう。捕獲対象外となるのはヒゲクジラ(動物性プランクトンを常食)とハクジラのうち深海のイカをもっぱら食べるマッコウクジラやハナゴンドウなどとなる。マグロも食物連鎖の上位にあるから天然物は絶滅させ、養殖魚だけでの供給になる。白熊が困るであろうが、アザラシも絶滅させる対象となる。
 随分と絶滅種がでてくるが、寒冷化の危機を乗り切るには、環境保護などど言っておれないのである。なお、生息数は少ないがラッコも贅沢に貝類をむさぼっているから、絶滅させるべき動物である。
 ついでながら、シシャモは日本人が食べる程度のものであるが、子持ちシシャモしか利用されない。その昔、オスのシシャモを食べたことがあるのだが、オスのほうがうまい。食糧難となれば、オスのほうも当然に食用となる。そろそろオスのシシャモが市場に出てくれないかなあ、小生だったら子持ちよりもオスのシシャモを買うのだが。
(今日はここまで) 

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
4日前を思い出す。0点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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