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10.31 資本主義経済に代わるシステムは生まれるだろうか [人類の未来はどうなるか]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 「人類の未来がどうなるのか」について、とりとめないことを思うままに書いてきた。よって、けっこう思い違いがあったりして、とんでもない間違いがいくつもあるであろうが、ご容赦願いたい。
 今までに記事にしたのは、「人類は宇宙人になるんだろうか」4本、「ヒトの形質変化は将来どのように進むだろうか」5本、「科学技術の大発展がもたらすもの」6本、「生活様式はどう変わるか」5本そして「宗教はどう変化するか」1本である。
 今回で最後になるかもしれないが、「資本主義経済に代わるシステムは生まれるだろうか」について、思いのままを記す。

 宗教の定義ほどではないが「資本主義経済」の定義もけっこう様々なものとなる。別の角度から捉えた「自由主義経済」と混同されもする。「共産主義経済」や「計画経済」との対比でもって説明しようとされたりする。
 こうしたややこしい区分けなり説明よりも、「物やサービスの提供を銭でもって自由に行う」経済システムを資本主義経済と言ったほうが分かりやすかろう。
 よって、産業革命で資本主義経済ができたわけでもなく、極論すれば貨幣が使われるようになってからは資本主義経済となったと言ってしまっていい。つまり資本主義経済イコール貨幣経済であると。
 人間というものは煩悩の塊であり、貨幣経済が発達するに比例して金銭欲が高まってくる。そのド欲が経済を発展させると言っても過言ではなかろう。そして、今や拝金主義全盛の世の中となった。
 こうなると、銭は便利な交換手段という通貨観念とはかけ離れてしまい、銭は麻薬と化し、人間の心を狂わせてしまうに至る。銭が全てであり、銭の亡者となる。そして、ただ銭のために猛烈に働くこととなる。
 戦後の資本主義経済の大発展はこれによるところが大であり、いや、これが全てと言っても過言ではなかろう。戦後の西ドイツと東ドイツの経済格差の拡大、ソ連の崩壊は、ここにあり、といったところだ。中国とて、長く経済発展はほとんどせず、近年になって資本主義経済システムを導入したことによって急激な成長を見るようになったのだが、これも銭という麻薬を人民に飲ませたからである。
 今後、世界中に銭という麻薬が広がっていき、麻薬中毒患者が増えるほどに経済発展していくのだから、発展途上国とて、餌の撒き方が上手であれば急成長するであろう。
 銭が麻薬であるわけがない、と皆さんは考えるだろうが、つい最近まで銭に無縁だった人々が世界各地にいた。いい例がエスキモーである。カナダだったか米国だったか忘れたが、彼らの定住政策を進め、生活支援のために定期的に生活保護費も渡した。そうしたところ、一気に全部使ってしまい、やがて酒を覚え、アル中が続出したのである。アフリカの採集狩猟民の定住政策でも同様なことが起きた。彼らは銭を手にすると一切働こうとせず、生活が大きく乱れ、体を害するのであり、平穏だった社会は一気に崩壊するのである。
 麻薬(本物の麻薬ヘロインなど)は心身ともに壊してしまう恐ろしい薬物だと言われる。銭という麻薬はどうだろう。習慣性という面では麻薬と差がない。心を狂わせるという点でも麻薬と差はない。身体面では麻薬は格別にどこかの臓器にダメージを与えるものではなさそうで(通常、臓器に悪影響すると言われているが、それはかさ増やしの不純物によるようだ)問題はないと思われるのに対し、銭は猛烈に働かされることとなるから過労死もあれば慢性胃炎にもなろうし、仕事がうまくいかなければ鬱病にもなるなど確実に寿命を縮める。
 客観的に見ると、銭のほうが本物の麻薬より質が悪いのである。

 人間というものは煩悩の塊である、と先に言ったが、どうしてそうなったのか。人間も動物である。その動物は何も目的を持たずに、つまり無目的に生きている。(チンパンジーのオスともなるとリーダーの座を得ようとしてあれこれ知恵を働かせる御仁がでてくるから、どれだけかは目的性があるが、これは例外だ。)
 それに対して、文明社会の人間は幼少の頃から目的を持たされて育ち、その目的に向かわざるを得ないのである。それができなかったら、その人間は人生の落伍者となり、周りから冷たい視線を投げかけられ、どどのつまり精神異常者とされてしまう。
 その精神異常者は動物の世界では正常なのであり、目的を持って生きる者は動物の世界では異常な存在であり、動物の世界ではこうした者が精神異常者となるのである。
 「目的を持つ」ことの是非、その価値というものは、人間世界と動物世界では、その物差しは見事に逆転する。先に例を挙げたエスキモーや採集狩猟民は「目的を持たない」希少な存在であろう。
 文明社会においては、一昔前は、男は立身出世、女は玉の輿に乗る、これを目的にして幼少の頃から厳しく激しく休みなく教育された。つまり、大人になったら銭がジャバジャバ使える身分になるよう、日夜勉強させられたのであり、子どものその生活はまさに奴隷の様相を呈す。奴隷は奴隷でも、銭の奴隷である。今日に至っては、女も立身出世の道を走らせられるから、より哀れな存在に落とし込まれてしまった。

 これが現実だから、資本主義経済は否が応でも発展するに決まっている。人間が作り上げた資本主義経済であるが、いまや資本主義経済はそれ自体が、ものすごい生命力を持った生き物「魔物」と化してしまっている。この魔物が撒く餌である「銭」という麻薬を飲まされて、喜んで魔物の奴隷となってしまっているのが人間である。まだ麻薬を知らない未開地の人間にも麻薬を飲ませるようになってしまったのだから、質が悪い。 
 単なる銭の奴隷だけであるのなら、まだそこから脱する手立てはなんとかあろうが、魔物の奴隷とされてしまった今日、その魔物を倒さなければ銭の奴隷からも解放されない。
 銭を廃止するという革命的なことを、カンボジアのポルポト政権が実験を試みたが、単なる思い付きでやったから大失敗に終わった。

 高度文明社会において、魔物が撒いた餌である「銭」という麻薬を毎日飲みながら、その魔物を倒そうなんてことは、はなから論理矛盾しており、絶対にできっこない。
 どこかの国が何か妙案を思いついて資本主義経済から脱したとすると、その国の経済成長は絶対に望めないであろう。どんどん取り残されていき、経済格差が大きく開き、国力が弱体化する。すると、魔物というものは、国境をも溶かしてしまうのだから、やがて、その魔物が逆襲に転じ、魔物を排除した国に一気に侵入し、あっという間に資本主義経済に戻してしまうに違いない。
 そうさせないためには、完全に鎖国するしかない。だが、いまどき完全な鎖国なんて、どの国もできっこない。北朝鮮ですら、それをしたら直ぐにでも破滅するのは必至なんだから。
 人類は資本主義経済という魔物にますます奴隷化されていって、遠い将来か近い将来か分からないが、麻薬がド強く効きすぎるようになって心身ともにもたなくなり、この地球上から消滅する運命にあるのではなかろうか。
 いかん、いかん、これではあまりに悲観的過ぎる。ここは、将来の人類の英知に期待し、ものの見事に世界中の魔物を打倒してくれることを願おう。

 本日はここまで。
 そして「人類の未来がどうなるのか」も、これでもって、ひと区切りつけます。

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
3日前を思い出す。0点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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