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9.23 懐かしい 旧友 突然現る [日々雑感]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 県庁時代の先輩のAさん、毎年のように木曽川下流で大量にシジミ取りして、小生の元へもけっこうな量、届けてくださっていた。それが、2019年6月を最後にパタッと止んでしまった。その頃には、たぶん後期高齢者となっておられたことであろうから、体力的にももうシジミ取りは無理なんだろうなあ、と思っていた。
 その彼が奥さんを伴って、今日のお昼過ぎに突然、当店にお出でになった。マスクをしてみえるから、直ぐには分からなかったが、近づいてみるに、“あっ〇〇さん”と判明。
 わざわざどうして? 車で30分ほどかかる遠方からである。“蕎麦屋さんへ昼飯を食いに来た。”とのことであったが、たしかに隣の蕎麦屋さんの味は良く、その昔、車で15分もかかる県庁から、わざわざ食べに来る輩もけっこういたから、彼もそういうことがあったやもしれぬ。それが半分、小生の顔見たさが半分、といったところだろうか。
 で、早速シジミの話になったが、近年とんと取れなくなってしまったとのこと。原因は不明だそうだが、ちょうど良かったのではなかろうか。シジミ取りは体力もいるし、大潮のときに出かけるのだから、水難事故が心配にもなるからだ。

 ところで、県庁時代の先輩のAさんとは、2年間、同じプロジェクトに取り組んだ。T鉄道新線の建設とその運営である。その頃は、国鉄が大赤字を出し続け、民営化するとともに赤字ローカル線を廃止する、という激動期であった。国鉄は幾本かの鉄道新線(建設主体は鉄建公団で、完成後に国鉄が運営)を抱えていたが、皆、建設中止となるなか、唯一例外的に認められたのが三陸鉄道で、第3セクターが運営することに決まっていた。
 三陸鉄道と同様に工事の8割が終わっていたT鉄道新線である。運行中のT鉄道は第3セクターで運営することが認可され、その路線の延長部分がT鉄道新線。地元関係者は、三陸鉄道が認可されたのなら我がT鉄道新線も、という期待を抱くことになる。知事もたいそう乗り気であり、“企画部長さん、なんとかならんか。”と言われ、絶対に不可能な難題を企画部長さんは受けてこられた。
 ここからNHKのドキュメンタリー番組じゃないが、プロジェクトXが始まる。8月に企画部長さんが大蔵省へ陳情に行ったら、担当主計官から“新線建設は泥棒に追い銭を渡すだけだ!”と、けんもほろろ。陳情書はすぐさまゴミ箱に捨てられたとのこと。
 その後、年度途中(11月1日)で異動してきたAさんであるが、このプロジェクトの主任となり、内示が出た後の10月末の日曜日に、彼は魚釣りで土地勘があったものだから、概ね完成しているT鉄道新線の写真を何枚か撮ってこられていた。
 それを、このプロジェクトの副主任となった小生が見て、“きれいに撮れた写真ですね。そうだ、この写真を陳情書の表と裏に1枚ずつ貼ればいい!”と思わず叫んだ。そして、そのきれいな写真を貼った陳情書を、12月に企画部長さんがあの大蔵省主計官へ渡したのである。そのとき主計官は無言であったという。それから2カ月ほどして、三度企画部長さんが陳情に行ったら、その主計官は“この陳情書だけは捨てられないです。”と、前回の写真を貼った陳情書を見せてくれたそうだ。
 “脈あり!”と読んだ企画部長さんは、その後、副知事(のちの知事)、知事と首脳会議を幾度ももたれた。その顛末は、NHKのプロジェクトXさながら。とてもここでは書き切れなし、マル秘作戦もあったから、割愛する。いずれにしても、Aさんが撮ってきた写真が発端となり、絶対に不可能な鉄道新線建設が認められたのであり、今でもちゃんと運行している。終点は、かの薄墨桜で有名な所である。
 T鉄道新線プロジェクトの主任であったAさんは、その認可手続き事務で2か月ほど運輸省へ出向し、相当な苦労をされた。ほんとご苦労様であった。
 こうしたことどもを懐かしく思い出す。その時以来、Aさんにはずっと懇意にしていただいており、小生は幸せである。
 なお、その当時の企画部長さんとは、Aさんを含む数名とともに昔を懐かしんで2019-07-13に昼食会を行ったことをこの日記に書いたところである。

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。


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<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
7品思い出す。他に1品。7/8で85点

※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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