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3.1 今日から春一番セール [稼業]

 もう3月になった。当店(薬屋&化粧品店)は月初めにセールを行っている。
 今月は、定番の「香り付きトイレットペーパー」プレゼント。
 お買い上げ金額に応じて、大きなサイコロを最大4回投げていただき、出た目の合計数のトイレットペーパーを差し上げることにしている。
 以前は、「1」の目が出たら「これはラッキー7よ!7個!」と大声を出して、お客様に喜んでいただいていたが、近年は経費節減で「残念、1個…」と小さな声しか出せなくなった。
 そうしたことから、抱えきれなくて持ち帰るのに“どうしよう?”というお客様はほとんどなくなったが、たいていのお客様に10個程度は渡り、ボリューム感はたっぷりあるから喜んでもらえる。
 今日から、このセールを始めた。
 土曜日だから来店客数は少ないかと思っていたが、予想以上にお出でいただいている。仕入れた分が全部出て行き、追加仕入れせねばならないほどだと有り難いのだが、そうはうまくはいかないだろうなあ。
 
 こうしたゲーム感があるイベントは面白い。
 何より店主の小生が面白がっている。
 また、そうでなければイベントというものは成功しない。これは業界の講演会で聞いたことだが、やってみて実感している。
 でも、「1」の目や「2」の目ばかり出て、ションボリされるお客様が出てくる。これをどうカバーするか、これがこのイベントのポイントとなる。
 この場合「おまけ!もう1回チャレンジ!」とやったり、「毎月お出でいただいているから、サービス!」と幾つか足しこんだりして、このゲーム中に絶対にお客様から笑顔を引き出さねばならないのである。
 何にしても、ご来店いただいたお客様に喜んでもらって、はじめてイベントの価値が生まれるのだから。
 そして、景品は粗悪なものであってはならない。よって、取引のある紙問屋さんが扱っている最高級品のトイレットペーパーを仕入れている。といっても一般品より2割程度高いだけだが。それが「淡い香り付き」のカラーロールなのだが、お一人だけはこれを嫌われる。やむを得ないので、その方にはゲームに参加してもらわず、別の粗品をお渡しすることにしている。

 ところで、サイコロの投げ方が人様々である。
 “さあ、投げて。”と声掛けし、これを見ているのが、また面白い。
 布張りの柔らかいサイコロだから、どんな投げ方をされても何も心配要らない。お客様が自分勝手に投げられる、その姿は千差万別。個性が出ますなあ。

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