2.16 日本人は赤ワインが飲めなくていいんだ! [学び]
小生は酒にあまり強くない。日本酒は1合飲むとフラフラになる。
でも、時間をかけ、しゃべりにしゃべって口からアルコールを吐き出し続ければ3合程度までは受け付ける。よって、宴席ではそうやってそれなりに飲んでいるから、人は小生のことを酒が飲める輩と思っている。
しかし、3合も飲むと回復させるのが大変だ。体からアルコールが消えるのに随分時間がかかるし、二日酔いになることもある。
加えて、還暦を過ぎてからは肝機能の衰えを感じ、宴席であっても日本酒2合が限度となってきた。
こうした酒に弱い小生ではあるものの、毎日晩酌は欠かさないし、外食となればそれに合う酒が欲しくなる。どんな料理にも酒は欠かせないものなのである。
酒なしでの食事と言うものは、“単に餌を食べさせられている”としか小生には思えない。これは、1日1食、夕食だけの生活をもう10年も続けているから、そう思うようになってしまったのであろうが。
酒の種類も様々あって、フランス料理やイタリア料理となると、酒はワインしか考えられない。よって、ワインを注文するのだが、小生は決まって白ワインにしている。
肉料理には赤ワインが合うから、そのときだけは赤ワインにすればいい、とアドバイスを受けることが多いのだが、小生には肉料理であっても赤ワインが合ったことは一度もない。
なぜならば、渋みがあって肉までがまずく感じてしまうからである。
そうたいして赤ワインを飲んだ経験はないから、世の中には渋くない赤ワインがあるのかもしれないが、それを探すよりも、自分の口により良く合った白ワインを探したほうが賢明だと考えている。
渋味のあるワインがなぜうまいのか?小生にはずっと解せなかったこの難問が今日突如として解決した。
西洋人は東洋人に比べてアルコール分解機能が高く、大酒飲みであることは知られている。それと同様に、味覚についても西洋人と東洋人に大きな違いがあることを知ったからだ。
たまたま霊長類学者、西田利偵氏の著「新・動物の「食」に学ぶ」を読んでいたら、その中にこんな記述があった。(以下、引用)
たいていのヨーロッパ人は、タンニンの味(渋味)がどんなものかわからないらしい。ぶどう酒の香りにはタンニンの味があるにもかかわらずである。欧米人は基本的な味を、甘い、辛い、すっぱい、苦い、の4つだと考えている。アジア人は「渋い」を加える。私が…米国の雑誌に投稿した論文に「5つの基本的な味」と書いたら、レビューアーが「文献を示せ」と注文を付けた。ところが欧米人の書いた教科書はどれを見ても「4つの基本的な味」(甘、酸、塩、苦)としか書かれていず、困ってしまった。…つまり、「渋い」は苦味の範疇に入り、「渋い」という英単語さえ、存在しないのだ!…
渋味の感受性は個人差が大きい。0.3~10マイクロモル/リットル、つまり30倍の違いがある。…
ということで、西洋人は「渋味」に鈍感であり…これは西田氏によればチンパンジーなどの類人猿もそのようであるが…赤ワインの渋味を渋いと感じない、いたって大雑把な味覚しか持ち合わせていないことによって、赤ワインを美味しいと言っている、そう理解できたのである。
“俺は生粋の日本人、赤ワインが飲めなくていいんだ!”である。
それにしても、渋味に敏感な日本人であるはずでありながら、赤ワインが美味しいと言う輩がけっこう多いのはどうしたものか。単に“西洋カブレ”しているのか、渋味に鈍感な西洋人の血が混ざっているのか、どちらだろう? 新たな疑問が湧いてきた。
同じヒトであっても、このように人種により「食」に関してけっこうな違いがあります。過去に一通りざっと勉強したのですが、今、改めて勉強し直しているところです。そうした中で、今日、面白い発見がありましたので、ご紹介させていただきました。
…この本、1回読んだんだけどなあ…これが書いてあったのを全然記憶してない…。物忘れか?、いや、前回はヒトと類人猿の食性の違いだけに関心があって読み飛ばしただけだ、そのようにいい方に理解しておこう。
でも、時間をかけ、しゃべりにしゃべって口からアルコールを吐き出し続ければ3合程度までは受け付ける。よって、宴席ではそうやってそれなりに飲んでいるから、人は小生のことを酒が飲める輩と思っている。
しかし、3合も飲むと回復させるのが大変だ。体からアルコールが消えるのに随分時間がかかるし、二日酔いになることもある。
加えて、還暦を過ぎてからは肝機能の衰えを感じ、宴席であっても日本酒2合が限度となってきた。
こうした酒に弱い小生ではあるものの、毎日晩酌は欠かさないし、外食となればそれに合う酒が欲しくなる。どんな料理にも酒は欠かせないものなのである。
酒なしでの食事と言うものは、“単に餌を食べさせられている”としか小生には思えない。これは、1日1食、夕食だけの生活をもう10年も続けているから、そう思うようになってしまったのであろうが。
酒の種類も様々あって、フランス料理やイタリア料理となると、酒はワインしか考えられない。よって、ワインを注文するのだが、小生は決まって白ワインにしている。
肉料理には赤ワインが合うから、そのときだけは赤ワインにすればいい、とアドバイスを受けることが多いのだが、小生には肉料理であっても赤ワインが合ったことは一度もない。
なぜならば、渋みがあって肉までがまずく感じてしまうからである。
そうたいして赤ワインを飲んだ経験はないから、世の中には渋くない赤ワインがあるのかもしれないが、それを探すよりも、自分の口により良く合った白ワインを探したほうが賢明だと考えている。
渋味のあるワインがなぜうまいのか?小生にはずっと解せなかったこの難問が今日突如として解決した。
西洋人は東洋人に比べてアルコール分解機能が高く、大酒飲みであることは知られている。それと同様に、味覚についても西洋人と東洋人に大きな違いがあることを知ったからだ。
たまたま霊長類学者、西田利偵氏の著「新・動物の「食」に学ぶ」を読んでいたら、その中にこんな記述があった。(以下、引用)
たいていのヨーロッパ人は、タンニンの味(渋味)がどんなものかわからないらしい。ぶどう酒の香りにはタンニンの味があるにもかかわらずである。欧米人は基本的な味を、甘い、辛い、すっぱい、苦い、の4つだと考えている。アジア人は「渋い」を加える。私が…米国の雑誌に投稿した論文に「5つの基本的な味」と書いたら、レビューアーが「文献を示せ」と注文を付けた。ところが欧米人の書いた教科書はどれを見ても「4つの基本的な味」(甘、酸、塩、苦)としか書かれていず、困ってしまった。…つまり、「渋い」は苦味の範疇に入り、「渋い」という英単語さえ、存在しないのだ!…
渋味の感受性は個人差が大きい。0.3~10マイクロモル/リットル、つまり30倍の違いがある。…
ということで、西洋人は「渋味」に鈍感であり…これは西田氏によればチンパンジーなどの類人猿もそのようであるが…赤ワインの渋味を渋いと感じない、いたって大雑把な味覚しか持ち合わせていないことによって、赤ワインを美味しいと言っている、そう理解できたのである。
“俺は生粋の日本人、赤ワインが飲めなくていいんだ!”である。
それにしても、渋味に敏感な日本人であるはずでありながら、赤ワインが美味しいと言う輩がけっこう多いのはどうしたものか。単に“西洋カブレ”しているのか、渋味に鈍感な西洋人の血が混ざっているのか、どちらだろう? 新たな疑問が湧いてきた。
同じヒトであっても、このように人種により「食」に関してけっこうな違いがあります。過去に一通りざっと勉強したのですが、今、改めて勉強し直しているところです。そうした中で、今日、面白い発見がありましたので、ご紹介させていただきました。
…この本、1回読んだんだけどなあ…これが書いてあったのを全然記憶してない…。物忘れか?、いや、前回はヒトと類人猿の食性の違いだけに関心があって読み飛ばしただけだ、そのようにいい方に理解しておこう。
西洋人は「4つの基本的な味」(甘、酸、塩、苦)、
アジア人は「渋い」を加えて、「5つの基本的な味」(甘、酸、塩、苦、渋)。
これって、すごいおもしろい現象ですね。
そうなんですか。
西洋は味が4つ。アジアは味が5つ。
アジア人として生まれてよかったです。1つ得してますもんね。
赤ワインの渋みは、実はわたし好きです。
西洋かぶれのふりをしてるのではなくて、
実際においしいと感じるんですね。
これは新たな発見でした。
by 天安 (2014-02-16 17:45)