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2.17 元気なおふくろ、やるじゃないか! [おふくろ]

 耳が遠くて筆談でしか会話できない95歳のおふくろ。店から200mにある自宅で一人住まい。
 小生と女房は店の2階で寝起きしているが、週に2回小生が自宅に泊まりに行くし、女房も毎日おかずを届けに行くついでに少しばかり話もしている。
 おふくろは秋以降はまだらボケが出ていないから今のところ安心だが、ボケ予防の漢方薬や健康食品をしっかり飲んで、まだらボケを二度としないようにしてほしいものだ。
 しかし、小生が“こちらを午前にお湯で溶き、そちらのカプセルや錠剤を午後に飲め”と、きつく言っているものの、飲んだり飲まなかったりで、所要量の半分程度しか飲んでいない。
 困ったものであるが、体の方はいたって元気だ。一緒に飲ませている滋養薬の効果も大きいことだろう。ここ2、3年間は体力の衰えを全く感じさせない。まだまだ丈夫だ。
 しかし、実に横着になってきた。まだまだ百姓仕事ができるというのに全然やろうとしない。面倒だとばかり、小生に任せっきりにする。また、料理嫌いということもあるが、最近は味噌汁も作らなくなってしまった。

 ところが、今朝はビックリした。
 月曜日と木曜日は家庭ごみを出す日だ。月に2、3回は、自分で出した家庭ごみを台車に乗せて集積場へ持って行っているおふくろである。自宅から東100mほどの所だ。
 今日は、当店の日月連休で、小生は自宅に泊まった後、自宅前の畑で農作業をやっていた。そしたら、台車のゴロゴロという音(油切れでやかましいからよく分かる)が自宅から東の方へ移っていく。
 “ああ、そうか、おふくろがごみ出しに出かけたのだな。”と直ぐに分かった。
 ところが、ときどき台車のゴロゴロという音が止まる。1回ならまだしも、2回、3回となると、何かあったのか?と心配になる。息切れして苦しいのでは…。
 納屋や垣根に隠れて、おふくろの姿は見えない。
 でも、集積場からの帰りは、台車のゴロゴロがずっと連続して聞こえてくる。
 大事ない。よかった。

 さて、しばらく後、農作業の途中で倉庫に肥料を取りに行ったときのこと。
 ここ2週間ほどの間に店でできた家庭ごみの袋が倉庫に2個溜まっており、本当なら今日店に戻る途中で自宅から西北150mにある集積場に持っていかねば、と思っていたところであったから、溜めておいたごみ袋の置いてある場所の方に、自然と目が行った。ところが…
 ない!ごみ袋がない!
 “そうか分かった。おふくろは、今まで、小生が店から持ってきたごみ袋を一度たりとも運んだことがないのに、今日はおふくろが2袋とも一緒に運んでくれたんだ!だから、3袋ともなると荷台が不安定で、途中で何度かごみ袋が台車から落ちたんだ。なかなかどうして、やるじゃないか、おふくろ。”
 多少とも小生の手助けをしてくれるようになった、おふくろである。
 実に有り難い。感謝、感謝、感謝。
 そして、このようであれば、ボケる可能性も少なくなろうというもの。
 実に有り難い。感謝、感謝、感謝。
 “おふくろ、これからもこうやって手助けしてくれよな。そうすりゃ、ずっと元気でいられるというものだ。そして、少なくとも100歳のお祝いはさせてくれよな。”
  
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天安

なんとなく、
ゴロゴロという音が
聞こえたような気がしたんです。^^
ひらめきは
時空を超越してますよね。

by 天安 (2014-02-17 16:59) 

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