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9.22 生活様式はどう変わるか(その2) [人類の未来はどうなるか]

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 人類の未来がどうなるのか、その新たなテーマ「生活様式はどう変わるか」に関して第1回は「庭付き持ち家はいつまで続く」について書いた。今日はその第2回。

労働形態はテレワークに?
 テレワーク(在宅勤務)は米国西海岸で始まったと言う。朝のすさまじい交通渋滞で車通勤に時間がかかりすぎ、それに地震災害が被さってテレワークが大きく加速したという。今般のコロナ騒動で、日本では東京を中心に急激にこれが導入された。
 しかし、日本でこれがどれだけ進むであろうか。デスクワークで能力主義の出来高払いを基本とする米国であれば、ホワイトカラーは言ってみれば個人事業主と同じであり、会社から委託業務を請け負うのと大差ないから、仕事はどこでしてもいい。
 ところが、日本の場合、全く労働文化が違う。年功序列、勤続年数そして部長・課長・係長という肩書がまだまだ物を言い、皆で協力し、そのチームワークで部・課・係全体の評価が下される傾向が強い。
 よって、オフィスは米国の場合、個人個人に間仕切りされ、没交渉で仕事をこなす傾向にあるのに対し、日本は、部少なくとも課はワンフロアにあり、個人個人の間仕切りはなく、部長少なくとも課長は部下全員に目を光らせる。
 このどちらがいいかは、各国の労働文化によるものであって、評価比較できない。
 日本の場合は、上司が目を光らせると言っても、サボっているかどうかより、仕事をどう処理していいか困っている部下を見つけて手を差しのべることに注視しているということであろう。
 加えて、チームで仕事をする場合、日本では釣りバカの浜ちゃんのような存在も貴重だ。また、ラグビーW杯日本大会で日本代表は「ワンチーム」を合言葉に結束力を高めた。つまり、日本人では、個々人一人一人の能力の単なる足し算ではなく、個々人が互いに協力して総合力を高めることに大きな意義があるのである。そうなると、テレワークというものは随分とハンディになるのではなかろうか。
 もう一つ労働文化に違いがある。欧米の本質的労働観は「労働は奴隷の仕事であり、下賤の者に強制してやらせる性質のもの」である。それが、産業革命以降はブルジョアジーの登場により、経営者が経営管理するという労働が生まれ出て、成功者がより良い生活を営むために銭を稼ぎまくるのが新たな労働観として生まれた。そして、元々の奴隷階層(経営者に使われる使用人)がその能力に応じてけっこうな稼ぎができるようになった、といったぐあいに若干変わってきている。
 一方の日本は、労働とは「ハタラク=傍(はた)を楽にする」ことであり、生きている限りハタラクのは当たり前であり、死ぬまでハタラクことを続けることに大きな喜びを感ずるという高尚な文化にある。
 このように労働観は、欧米と日本では水と油のように違う。
 明治維新以降、特に戦後そしてバブル崩壊以降、労働観についても段階的に欧米化が進みつつあるが、まだまだ本質的な価値観は変わらない。文化というものはそう易々とは変わり得ないものであるからだ。
 だが、しかし、何もかもグローバリゼーション化しつつあり、あまりに急激に進むから若干の揺り戻しがあったりするが、だんだん日本文化もすたれていくことだろう。
 労働観もだんだん変わり、そして、テレワークもだんだん進むと考えるしかなかろう。今般のコロナ騒動で、それが一気に進む気配さえする。だんだん殺伐とした社会に進みそうだ。
 人間が幸せになるには、日本的労働観が一番だと思うのだが、その昔、一時、欧米でもそれがもてはやされた時期があったものの、このやり方には馴染めず、企業間競争に敗れたのであろう、最近はとんと聞かない。どこか日本の大企業が日本的労働観を強力に推し進め、大成長でもしない限り、世界に日本的労働観の良さを指し示すことはできない。でも、これは無理な話だろう。なんせ大企業が米国的労働観を率先して導入しているのだから。

(今日はここまで) 

<2日前の日記:夕食>(記憶力増強トレーニング ※2
5品思い出す。他に1品。5/6で80点

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、このブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
※2 2014.6.3ブログ記事「 100歳までボケない101の方法 」で書きましたが、その中で衝撃を受けたのが「2日前の日記を付けよう」で、次のように書かれています。
 記憶力を維持し、さらには高めることができ、ボケ防止に役立つ効果が大きいから、ぜひやってみてください。例えば2日前に食べたものを思い出すのはどうでしょう。前日のことならかなり鮮明に覚えていると思いますが、2日前となると途端にあやしくなりませんか。
 よって、小生も早速2日前の日記を付け始めたところです。
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